真夏の新必需品?空調ベストの弱点を補う「ペルチェベスト」
暑い夏の定番といえば、小型ファン内蔵の「空調ベスト」。屋外の作業現場や、アウトドアシーンでも大活躍しています。そして、今年はさらに「ペルチェベスト」なるものにも注目が集まっているようです。この「ペルチェベスト」とは、一体どういうものなのでしょうか。7月12日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、「ペルチェベスト」について寄せられた投稿を、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く空調ベストの下に着る
「私の暑さ対策は空調ベストで、実際今朝も着ていました。しかしこのベストには弱点もあります。空気が熱くなっていると、周りの熱い空気を吸い込んでしまうので、身体を冷却しないということなんです」(Aさん)
つボイ「確かに暑い家の中で扇風機を回してもね」
小高「『アツッ!』ってなる時あるある」
「仕事が漁師なんで海では着られませんが、網直しなど陸で仕事をする時は必着。その空調ベストの下には、ペルチェベストなるものを着ます」(Aさん)
小高「ペッ、ペルチェベスト?」
どうやら小高は初耳のようです。
つボイ「空調ベストは皆さん覚えましたね。空気を循環させていく。だけど暑い中で着ると、熱い空気が回ってるだけになってしまう」
どうやら、この空調ベストの弱点を補ってくれるのが「ペルチェベスト」ということのようです。
夏は青いボタン、冬は赤いボタン
「冷蔵庫と同じ冷却板がベストの背中に付いていて、モバイルバッテリーを繋いで青いボタンを押すと、冷却板が冷えていきます」(Aさん)
つボイ「わかりやすいですね。赤いボタンを押して冷却板が…というのは、イメージ的に何か違いますやん。青いからヒヤッとする。暖色・寒色というのは色の区別もありますね」
「その上に空調ベストを羽織ると、冷たい空気が首から抜けて暑さをしのげます」(Aさん)
なるほど!そういう仕組みですか。
「反対に、冬場にはペルチェベストの赤いボタンを押すと、背中が温かくなってきます。なかなかの優れものですよ」(Aさん)
小高「へぇ~間違えてボタンを押さへんようにせんね」
つボイ「だから色分けしてんの、ちゃんと(笑)。赤が涼しいなんて、普通の人は思わへん」
便利グッズが大好きなつボイが「ペルチェベスト」を独自に調査したところ、大体2万円弱で購入できることがわかったそうです。
つボイ「皆さんもこれ、参考になさっていただきたいなと思います」
ラブホの冷蔵庫に使用
この「ペルチェベスト」についての投稿に、反響が寄せられました。
「知ったかぶりを披露させていただきます。2種類の金属を重ねて電気を流すと、片方が冷たくなり、反対側は熱くなる現象を“ペルチェ効果”といいます」(Bさん)
「ペルチェ効果」は、物理学者が発見した熱電効果のひとつ。これを応用したものが「ペルチェベスト」ということのようです。
「これはラブホの冷蔵庫にも使われています。モーターを使わないので静かです。この話はノンフィクションであり、物理学の分野では周知の事実です」(Bさん)
難しい話の中に急に現れた「ラブホ」という言葉が、気になってしまったつボイと小高。
小高「ラブホの、っていう限定は何なんですか?(笑)」
つボイ「おそらく、運用していくための経費を安くするためだと思います」
「静かなところで休もうか」
つボイの言い分はこうです。
つボイ「ペルチェベストを着てものすごい電気がかかったら、その電池も持たへんし。だから安くこの部屋を運営していくためには、こういった方式の冷蔵庫の方が節電ができると私は思ったりもしております」
小高「Bさんのおたよりには『モーターを使わないから静かです』と書いてあるから、それが利点として…。それ別にラブホじゃなくて普通の家でもええやないの?」
つボイ「『静かなところで休もうか?』とか、誘い言葉で」
小高「静かでないといけないの?」
つボイ「まあそう言って誘った関係上、行った先で『ブーン』とかいってるとちょっと『帰ろうか!』ということになるので。ちゃんと言葉通りの状況がある部屋に誘ったわけでございます」
つボイの懸命な説明を聞いても、まだ「ふーん?」と半信半疑な様子の小高でした。
(minto)