マッチと線香を合体させたら、こんなオシャレなものが「hibi 10MINUTES AROMA」。
7月9日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、兵庫県の地場産業であるマッチとお香を組み合わせてできた「hibi 10MINUTES AROMA」を取り上げます。地場産業の融合でできた商品とはどんなものでしょうか?光山雄一朗アナウンサーが神戸マッチ株式会社の内田さんに伺いました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く見た目はマッチだが…
兵庫県ではマッチの生産が日本全体で8割を占め、線香はおよそ7割を生産していて、ともに日本一のシェアを誇っています。
内田さん「兵庫県の播磨地区というところは昔から気候がよく、マッチの製造に向いていて地場産業となっています」
マッチと線香を組み合わせたhibi 10MINUTES AROMA、どんなものでしょうか。
内田さん「hibi 10MINUTES AROMAは着火具不要のお香です。通常のお香と違い、お香の先端に着火機能がついているのでライターなどの着火具がいりません。
マッチとお香がくっついている製品です。マッチの木の部分がお香でできています」
内田さんによれば、5cmほどのサイズでマッチと同じ大きさ長さ。
マッチのように擦って火がつけられ、先端の炎がお香本体に燃え移るという仕組みです。専用マットにおいて、約10分間香りが広がり楽しむことができるとのこと。
マッチとお香のマッチング
この商品、2015年に代表の嵯峨山さんが「マッチのルーツを語り継ぐことができないか」と、擦って着火できるお香を発案したとのこと。
内田さん「それで、お線香の卸をしている得意先の社長に話をしたところ、淡路島にある老舗のお香製造会社の株式会社大発の下村社長を紹介していただいた。淡路島も国内生産の約7割を占める線香お香の一大産地でした。
マッチと同じくお香や線香も衰退傾向にあったので、下村社長も新しい取り組みを模索されていたところでした」
そんな兵庫県の同じ思いを持ったふたつの地場産業が出会い、マッチとお香のコラボレーション製品の開発がスタートしましたとのことです。反響はどうだったのでしょうか?
内田さん「展示会に出展した際にお香だと説明させていただくと、結構いいリアクションをいただきました」
世界に進出
香りはどんなものがあるのでしょうか?
内田さん「レモングラス、ラベンダーなどハーブ系、海外向けの和の香り、ひのき、ビャクダンなど、16種類あります。
けっこうひのきはアメリカなどでは売れているようです」
すでにヨーロッパ、アメリカ、アジアなどの海外の代理店を通じ、30か国以上の国に輸出されているそうです。
海外からの反響について「神秘的な印象で、海外だと高くはなりますが、買っていただいています」と内田さん。
また国内で購入する人は基本的に女性が多いとのことです。
レトロ柄のマッチ箱も
開発に3年半ほどかかったという「hibi 10MINUTES AROMA」。
雑貨店、セレクトショップ、インテリアショップの他、インターネットでも購入可能とのこと。
今後の展開について内田さんはこう語ります。
内田さん「開発の際にマッチメイカーとして、マッチの需要がなくなっていく中でマッチの着火機能、擦って火をつける行為を残していけないかという発想から生まれました。
が、原点に帰り昔のマッチ箱のデザインを使った雑貨製品、また、レトロ柄のマッチを製造販売する計画をしています。マッチは消耗品ですが、消耗品としてではなくマッチパッケージのレトロ柄、デザインに価値を持たせた製品の開発をしていく予定です」
(みず)