妊娠関連の病に注意!更年期の不正出血、3つの要因
6月30日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』に、男性リスナーから「妻の不正出血は更年期の影響なのか?病院に行った方がいいのか?」との相談が寄せられました。婦人科の相談も行っているスマルナ医科歯科クリニック窪田真知医師がその原因と対処法について解説しました。
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「嫁が、1、2か月ほど月経(生理)の延長とも不正出血ともつかない状態が続いているようで、 受診した方が良いのか悩みどころです。貧血になるほど重たいものではなさそうですが、身体のだるさは続いており、加えて更年期真っ只中となります」(Aさん)
そんな奥さんが心配で「アドバイスがほしい」とAさん。
窪田「更年期真っ只中っておっしゃってることなんで、奥様もAさんも、ご年齢的には45歳ぐらいから50歳前くらいのご年齢なのかなって想像します」
45~50歳の不正出血はあるのでしょうか?
基本的に月経とは月に1回、大体周期としては25~38日、出血は3~7日くらいで自然と止まります。
「ですが、止まらない不正出血もある」と窪田医師。
年齢的に、3つくらいの原因が考えられるそうです。
1つ目は、出血しやすいできものがある。ポリープや筋腫という良性のものから、腫瘍やガンという悪性のものまであります。ガンが進行してしまい出血する場合もあるそうです。
2つ目は、ホルモンが安定していない状態。更年期の影響で卵巣の動きが滞って定期的な月経にならない。
3つ目は、可能性はとても低いのですが、妊娠に絡んだ出血もある。
窪田「こういった不正出血がAさんの奥さまに1~2月続いてるんだったら、婦人科にまずは受診していただいて、ちゃんと診察受けていただきたい」
更年期の妊娠に絡む病気の可能性も
3つの原因の中で、八木は気になったことがあるようです。
八木「やっぱり妊娠の可能性なんですけれども、妊娠の可能性で不正出血っていうのはあるんですか?」
窪田「そうですね。生理が定期的にあれば次の生理が来ないってことで、セックスをした覚えがあればわかるんですけど、年齢に関わらず閉経するまで女性はSEXのチャンスがあれば妊娠する可能性がある」
Aさんのように不安定な出血が続いていると、それに気を取られて妊娠に気がつかない場合もあります。さらに、ちゃんとした妊娠ではなく、流産や子宮外妊娠の可能性もあるとのこと。
窪田「妊娠に絡んだちょっと難しい病気とかも、年齢とともに増えてきますので」
続けて「もし妊娠に思い当たる節があれば、今は尿の採取で簡単に判定できる検査もあるので調べてほしい」と促しました。
更年期の症状で婦人科に行ってもいいの?
年を重ねれば更年期は「自然に来るもの」と考えている八木。いつか何か症状が出ても「これは更年期かな?」と、病院に相談するつもりはなかったようです。
八木「更年期の症状で産婦人科に行ってもいいんですか?」
窪田「もちろんです。女性の卵巣から出るホルモンのことについては、血液検査で調べることができるし」
検査や診察を受けて出血しやすい病気じゃないか、悪い病気がないかということを確認し判断した上で「年齢的なトラブルについても相談を受けているのが婦人科のクリニックです」と八木にアドバイスする窪田医師でした。
(野村)