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過酷な参道の先にたたずむ“謎のお堂”… 岩壁にめり込む「目時薬師堂」の歴史とは

過酷な参道の先にたたずむ“謎のお堂”… 岩壁にめり込む「目時薬師堂」の歴史とは
CBCテレビ『道との遭遇』

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニアの鹿取茂雄さんが、青森県にある「目時薬師堂」を訪ねます。

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【動画】「半分岩に埋もれてるんですよ」過酷な参道の先に現れた“謎のお堂”はこちら【4分55秒~】

「来る価値あり!」岩壁に食い込むようにたたずむ「目時薬師堂」

CBCテレビ『道との遭遇』

鹿取さんと一緒に旅をするのは、コラムニスト・イラストレーターの能町みね子さん。暑い時季を青森県で過ごすという能町さんが、鹿取さんをとっておきの道に案内したいと言います。

(能町みね子さん)
「青森には面白い道がたくさんある。これから向かうのは、薬師堂。道なき道みたいなところを辿った先に素晴らしい景色がある」

その薬師堂があるのは、青森県と岩手県の県境にある三戸町(さんのへまち)という地域。

4~5年前に一度訪れたことがあり、「ネットの地図を見ると、その薬師堂までの道が描かれていない。道を探すのに苦戦した」と言う能町さん。国土地理院の地図を見ても薬師堂までの道は記されておらず、謎が多い場所だそう。しかし、過酷な参道の先には、他では見られないすごい景色が待っていると言います。

さっそく2人は、三戸町の目時(めとき)という集落へ。「薬師」の案内看板に従って、細くて狭い山道へと入っていきます。

CBCテレビ『道との遭遇』

いくつかのヘアピンカーブを越え、かろうじて残る轍を辿りながら、過酷な参道を進むこと15分。途中で車を停め、その先の崖に沿った山道は、慎重に歩いて進むことに。すると…

(能町みね子さん)
「見えてきました!見えた時の感動がたまらない。来る価値あり!」

姿を現したのは、岩壁に食い込むように存在する「目時薬師堂」。

CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「すごい!もっと観光名所になってもいいくらい。半分岩に埋もれていて、不思議な形をしている」

さらに、「岩の窪んだところにある、いわゆる“岩屋”というのは、正面を向いていることが多い。でも、このタイプの岩屋は今まで見たことがない」と続けます。

巨大な岩壁にできたくぼみや洞窟状の空間「岩屋」。通常、岩屋のお堂はご本尊を守るため、岩肌に背中を向けて建てられますが、目時薬師堂は建物の側面が岩にへばりついており、その造りがかなり珍しいと鹿取さんは言います。

前日から泊まり込み!?かつて行われていた伝統行事“おこもり”とは

CBCテレビ『道との遭遇』

(能町みね子さん)
「以前来た時に周辺の住民に聞き込みしたところ、地元の人がここに泊まり込むと言っていた」

いつの時代から存在し、なぜこのような形で建てられたのか?その歴史を知るため、2人は近くの集落で聞き込みすることに。

薬師堂の管理をされている方によると、旧暦4月8日のお釈迦さまの誕生日を前に、前夜から薬師堂に集まって夜通し拝む“おこもり”が行われていたそう。

集落に長く住む10人ほどが薬師堂に集まり、酒を酌み交わしながら寝泊まりする伝統行事で、お釈迦さまの誕生を祝い、無病息災を祈願。お堂の前には出店も並び、かつては集落まで音が響くほど盛大に行われていたといいます。

現在は、旧暦4月7日に「供養祭」として行事が続けられているとのこと。さらに、「薬師堂の中に平面図がある」そうで、2人は再び薬師堂へ向かいます。

CBCテレビ『道との遭遇』

特別にお堂の中に入らせてもらうと、「昭和八年七月」と記された設計図が額に入れられ、壁に掲げられています。しかし、誰がどのように薬師堂を造ったのかは不明だそう。鹿取さんたちが通ってきた細い参道は昭和50年頃に造られた道で、それ以前は急で険しい徒歩道しかなかったようです。

また、お堂の向きについては、「ふすまを開けた時に見晴らしがいいように、この向きに建てたのではないか」とのこと。造られた頃はまだ山の木々が低く、お堂からは町が、町からはお堂が綺麗に見えていたそう。

コロナ禍以降、“おこもり”の行事はなくなりましたが、集落の人たちは今も定期的に参道を整備。これからも地域の大切な場所として、薬師堂を守り継いでいきます。

CBCテレビ「道との遭遇」2026年9月15日(火)午後11時56分放送より

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