ミキ・昴生が初の廃道ロケへ!大分県にある“120年前の廃道”を巡る旅
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、一視聴者として楽しんできた昴生が、スタジオを飛び出し初のロケに挑戦!全国800か所以上の道を巡ってきた道マニア歴20年の石井あつこさんと共に、“廃道”を巡ります。※廃道は危険ですので、むやみに立ち入らないでください。
物流の発展を支えた国道213号の旧旧道

2人が訪れたのは、大分県北部に位置する国東(くにさき)半島。
(道マニア・石井あつこさん)
「国東半島は丸い形が特徴的。中心部に標高721mの両子山(ふたごやま)という火山があり、そこから放射状に谷間が広がっていく地形になっている。特に、半島の北部はリアス式海岸の複雑な地形が特徴になっている場所」

江戸時代、国東半島内を往来するには船を使うか浦辺(うらべ)往還や大分往還といった山を越える徒歩道が主なルートでした。その後、明治時代になると海岸沿いにトンネル主体の車道が造られます。
(道マニア・石井あつこさん)
「沿岸部を通る国道というのは、隧道がないと造れなかった。九州の中でもここは隧道が集中している」

国東半島北部は、リアス式海岸が発達した入り組んだ地形のため、海岸沿いに道路を造るのが難しく、両子山から放射状に伸びる山をトンネルで貫く形で道路を整備。そのため、トンネルが密集するエリアだと石井さんは言います。
中でも今回は、石井さんが何度も足を運んでいるというイチオシの廃道へ。北部にある、「物流の発展を支えた国道213号の旧旧道にあたる明治の廃道」を目指します。
120年前に造られた今なお痕跡が色濃く残る廃道へ

2人は、国道の分岐から集落の中を通る緩やかな傾斜を進んでいきます。歩き始めて10分。道が分岐します。昴生は本来の旧旧道を、石井さんは以前から気になっていたという荒れた山道をそれぞれ進むことに。
「この道はまだ通ったことがない。このルートが初代なのかな」と石井さんは突き進んでいく一方で、「どこに出てくるのよ。石井さーん!」と再び出会えるか不安そうに進み続ける昴生。しばらくすると、草木をかき分け、藪の中から出てくる石井さんを発見。

昴生と再び合流した石井さんは、「峠道を見つけた。新発見があるっていいですね」。その道は、明治時代より前に使われていた峠越えの道だったのではないかとのこと。道の壁面には、当時のものと思われる石積みも見られました。
探索開始から45分。「すごいところ通るやん…」と昴生も驚くほどの道なき道を進むと、ひっそりと佇む廃隧道が姿を現します。
ノミやタガネの跡が残る「竹田津隧道」

(ミキ・昴生)
「すごい!いざ目の前に来ると、慄(おのの)いてまうな」
石積みされた切り通しの奥に眠っていたのは、明治34年(1901年)開通の初代「竹田津(たけたづ)隧道」。2人は、隧道に入っていきます。
(道マニア・石井あつこさん)
「延長は360m。大工事だったと思う。中は剝き出し。この状態で大きな落盤がないのもすごい。場所選びのセンスかもしれない」
(ミキ・昴生)
「これを明治に掘ったの、すごいな」

この山の地層は石を主体に砂や泥で固まった礫岩(れきがん)からなり、時代とともに風化が進み、石だけが剥き出しになった状態だと石井さんは言います。
ここで突然、石井さんが明かりを消して、「なんで暗くしてるの?」と怖がる昴生。石井さんは「明治時代の人は、燭台を持って通ったのかな」と思いを馳せながら、「夜に通るのは怖いでしょうね」と当時の様子を想像します。
(道マニア・石井あつこさん)
「江戸時代とかだと、焚き火を焚いて(岩盤に)水を掛けると熱の作用で岩盤に亀裂が入って砕けやすくなって、手作業で掘りぬくって話を聞いたことがある。火薬が手に入るようになったら発破をかけるようになるんですけど」

壁面にはノミやタガネの跡が見られ、人力の凄まじさを物語っています。隧道を抜けてすぐの場所には瓦などが散乱しており、しっかり舗装された道も。昭和2年測量の地形図には建物を示す地図記号が記されています。
近くの集落の方によると、山の上に神様を祀っているため、年に一度、道を整備しているそう。
また、かつて隧道の近くには教会があり、多くの信者が集まって太鼓や鐘を鳴らし祈りを捧げていたそう。しかし、30年前から空き家になり、5年前に倒壊してしまったとのことです。
CBCテレビ「道との遭遇」2026年1月1日(木)深夜0時10分放送より





