「めまい」深刻な病気が隠れている場合も…原因特定率97%!?『めまい検査入院』とは?めまいの原因や予防・改善法
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、奈良県立医科大学 耳鼻咽喉・頭頚部外科学 教授 医学博士 北原糺先生です。
今回のテーマは『〜5人に1人は原因不明!?〜めまいを起こす真犯人とは?』
日本人の5人に1人が年に1度は経験すると言われる「めまい」。その症状は、目の前が暗くなったり、景色がぐるぐる回ったりと人によってさまざま。しかも、めまいの原因は多岐にわたり、深刻な病気が隠れている場合や、転倒して寝たきりになる場合もあるそうです。なかには、原因不明のめまいに長年悩まされている人も数多くいるのだとか。そこで今回は、現代人の新たな国民病にもなりつつある「めまい」の原因や予防・改善法などを専門医に教えてもらいました。
めまいの3つのタイプ

<(1)回転性めまい>
回転性めまいは、自分自身もしくは景色がぐるぐる回るように感じるめまいだそうです。
<(2)動揺性めまい>
動揺性めまいは、船の上に乗っているようなふわふわするように感じるめまいだそうです。
<(3)眼前暗黒感めまい>
眼前暗黒感めまいは、目の前が暗くなり意識が遠のくように感じるめまいだそうです。
注意が必要!めまいチェック項目
下記の項目に1つでも当てはまる場合は、一度近くの耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。また、(5)に当てはまる場合は脳の病気の可能性があるので脳神経内科、(7)に当てはまる場合は脳神経内科か耳鼻咽喉科を受診すると良いそうです。
(1)ぐるぐる回るようなめまいがある
(2)ふわふわ浮いたようなめまいがある
(3)立ち上がる・立って歩いているとふらつく
(4)頭を動かすとめまいがする
(5)呂律が回らない・ものが二重に見える
(6)耳鳴りや難聴を伴うことがある
(7)頭痛を伴うことがある
(8)めまいを繰り返している
一番多いめまい「良性発作性頭位めまい症」
<「良性発作性頭位めまい症」とは?>
耳には聴覚のほか、身体のバランスを保つ役割もあります。それを担うのが、リンパ液の動きで頭の回転を感じ取る「三半規管」や、耳石の動きで前後・上下・傾きを感じ取る「耳石器」といった器官。この耳石器から「耳石」という小さな炭酸カルシウムの粒が剥がれ、三半規管に入るとめまいを起こすのだとか。これは「良性発作性頭位めまい症」という病気で、めまいの中で一番多い病気だそうです。
<発症しやすいのは「寝返り」や「起床時」>
良性発作性頭位めまい症は、寝ている間に剥がれた耳石が三半規管の中に入り込みます。そのため、寝返りや起床時など頭を動かすと平衡感覚に異常をきたし、ぐるぐるとした回転性のめまいが数秒〜数十秒続くのだとか。三半規管に入り込んだ耳石は、通常1週間〜1か月ほどで排出されるなどしてなくなることが多いそうです。
台風襲来の季節に起きやすい「気圧低下によるめまい」
気圧の低下が自律神経に悪影響を及ぼし、めまいを引き起こすこともあるそうです。先生によると、めまいと頭痛は天気が影響することが多いのだとか。特に子どもは自律神経が成熟しておらず、気圧の影響を受けやすいそうです。
めまいの検査

<(1)聴力検査>
聴力検査は、8段階の周波数の音が流れ聞こえたらボタンを押します。音を感じ取る蝸牛に異常がないかが分かるそうです。
<(2)眼振検査>
眼振検査は、特殊な眼鏡をかけて頭を左右に振り、頭を動かした後の無意識な眼球の揺れ(眼振)を観察・分析します。眼球の揺れ方で三半規管や耳石器、内耳と脳をつなぐ前庭神経など、異常箇所が分かるそうです。
<(3)血圧検査>
寝ている時・立ち上がった直後・立って10分後の両腕の血圧の変動を調べます。例えば、立ち上がって血圧が急に下がると、一時的に脳の血流が減り、脳への酸素の供給量も低下。立ちくらみのようなめまいが起きます。また、血圧が上がる場合も脳の血管の調整が追いつかず、ふらつくようなめまいにつながるのだとか。先生によると、自律神経の乱れによる血圧変動が原因でめまいが起こることもあるそうです。
原因特定率97%!奈良県立医科大学の「めまい検査入院」
原因不明のめまい患者が全国から駆け込む、奈良県立医科大学のめまい難聴センターでは、1週間かけて最多16種類もの検査を行い、不明なことが多いめまいの原因を突き止めています。その特定率は97%(※受診には紹介状が必要で予約制です)。検査入院で行われている検査の一部をご紹介します。
<SVV検査>
SVV検査は、耳石器の働きを調べる検査。検査では、画面に映し出されるバーを自分が垂直と感じる位置まで動かします。これを数回繰り返し、どれくらいズレるかを調べるのだとか。耳石器には、身体の傾きを感知する働きがあり、真っ直ぐ立ったり、歩いたりするために欠かせない器官。耳石器に異常があると、ふらついたり、真っ直ぐ歩けなくなったりするそうです。
<ビデオヘッドインパルス検査>
ビデオヘッドインパルス検査は、三半規管の機能を調べる検査。三半規管には頭を回した時に焦点を合わせる機能があります。そのため、三半規管に異常があると手ブレ防止機能がないカメラで映像を見ているような状態が続くそうです。検査方法は、カメラが付いたゴーグルをかけて前方の一点を見つめ続けます。そして、頭を左右に素早く左右に動かし、その時の目の反応を記録。その結果を見て異常がないかを調べるそうです。
<詳しい検査を受けられる病院は全国にある?>
先生によると、まずは近くの耳鼻科を受診し、原因不明の場合は総合病院や大学病院を紹介してもらうと良いそうです。奈良県立医科大学は、特別な検査をしているわけでなく、めまいの検査全てを1週間の検査入院で受けられるシステムが整っているとのこと。そのようなシステムが整っている病院は全国的にも少ないそうです。
<奈良県立医科大学のめまい難聴センターを受診する場合>
奈良県立医科大学めまい難聴センターは完全予約制で、紹介状をもらって予約をとることが必要です。1週間の検査入院の費用は、3割負担の場合5〜6万円ほどだそうです。
ウイルス感染が原因!?「前庭神経炎」
<「前庭神経炎」とは?>
前庭神経炎は、平衡感覚を司る内耳から脳へ情報を伝える「前庭神経」に炎症が起きる病気。その原因は、ウイルス感染や血管の詰まりなど。めまい難聴センターでは3番目に多い病気なのだとか。典型的な症状は、回転性のぐるぐるするめまい。その後ぐらつくようなふわふわするめまいが残る場合もあるそうです。
めまいの予防・改善「2つのポイント」
<ポイント(1)水分>
平衡感覚を担う内耳は液体に満たされていて、その水分量が減らないよう、水分を1日1.2L〜1.5L摂取することが大事だそうです(※心疾患や腎疾患などで水分制限がある人は主治医にご相談ください)。
<ポイント(2)>
平衡感覚は耳だけでなく視覚情報や足腰の働きでバランスをとっているため、その連携をよくするために日々の運動が重要だそうです。
(2026年9月6日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
番組紹介
ニッポンの皆様に健康生活を!この言葉をキーワードにすぐに役立つ健康情報をお伝えします。「人」「家族」の未来を創り出す、CBCテレビの健康情報番組。




