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国民の2人に1人は「要注意」!?血圧が上がる落とし穴

国民の2人に1人は「要注意」!?血圧が上がる落とし穴

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:高田秋
ゲンキリサーチャー:アルコ&ピース
ドクター:渡辺尚彦
寒さの厳しいこの時期、注意したいのが「血圧」。寒さを感じると血圧は上がりやすくなり、急上昇すると命に関わる場合もあります。事実、脳梗塞や心筋梗塞によって亡くなる人の数は冬場が最も多いのです。そこで今回は、日常に潜む血圧急上昇の落とし穴を徹底解明。対処法もご紹介します。

血圧の基礎知識

・血圧とは?
血圧とは、心臓から送り出される血液が血管の壁に与える圧力の事。心臓が収縮した時が「上の血圧」。心臓が拡張した時が「下の血圧」です。血圧が上昇すると血管の壁に大きな負荷がかかるため、命に関わる病気につながる事があります。

・上の血圧130からは要注意
日本高血圧学会が発表したガイドラインでは、上の血圧130以上から注意が必要とされています。120未満の人に比べ、脳卒中の発症リスクが1.6倍というデータもあります。

・冬に血圧が上がりやすい理由
寒さを感じると血管が収縮するため、血圧が上昇します。

・塩分を摂り過ぎると血圧が上がる理由 
塩分を摂ると血中のナトリウム濃度が上がり、その濃度を薄めようと他の部分から水分が移動します。すると、血管内の圧力が高まり血圧が上昇してしまいます。厚生労働省が定める1日あたりの塩分摂取量の目標値は、2020年4月から男性7.5g未満、女性6.5g未満となります。

血圧が上がる落とし穴

・朝の外出
暖かい所から寒い所へ移動すると、身体は熱を逃さないよう血管が収縮し血圧上昇につながります。特に朝の6時〜9時の間は“魔の3時間”といわれる危険な時間帯。脳卒中や心筋梗塞を発症するリスクが高いので要注意です。
<対策>
外出する20分前にマフラーなどを巻いて首回りを温めておくと、寒暖差による血圧の急上昇を予防できます。また、外出時だけでなく帰宅時も注意が必要。帰宅後部屋が寒い場合は、暖房をつけて30分ほど経ってからマフラーや上着などを脱ぐと、急な血圧上昇の予防になります。

・ストレス
ストレスを感じると交感神経が刺激され、血管が収縮し血圧が上昇してしまいます。
<対策>
深呼吸をすると、血管を拡張させるプロスタグラジンという物質が出て、血圧上昇の予防になります。他にもオススメなのが、手の親指と人差し指の間にある「合谷」というツボ。少し痛みを感じる程度に押すと上半身の血管が開き、血圧を下げる効果が期待できます。1日に3回程度、ストレスを感じた時に左右5分ずつ押してください。

・お酒
お酒を飲み過ぎると朝の血圧が上がってしまいます。飲酒を制限している時より、お酒を飲んでいる時の方が日中の血圧が高くなるという研究データもあります。
<対策>
適量であれば問題ないので、飲み過ぎに注意しましょう。1日のお酒の適量は、ワインの場合180mL、日本酒なら1合(180mL)、ビールは500mLです。

・真夜中のトイレ
布団の中とトイレでは温度差が激しいため、寒暖差による血圧上昇が起きてしまいます。
<対策>
カーディガンを羽織ったり、スリッパを履いたりして寒暖差を予防しましょう。男性は、座って排尿を行うと血圧の上昇をより抑える事ができます。

・起床時
起床後1時間以内が最も心筋梗塞を発生しやすいと言われています。特に、朝起きて温かな布団から出る瞬間が要注意です。
<対策>
目が覚めたら、布団の中で横になったまま2〜3分手足をユラユラと動かし、血液循環を良くしてから布団を出るようにしましょう。

高血圧対策メニュー「酢ピーナッツ」

高血圧対策にオススメの「酢ピーナッツ」をご紹介します。お酢には、血管を拡張させる「アデノシン」の働きによって血圧を下げる効果が期待できます。一方、ピーナッツの渋皮にはポリフェノールの一種「レスベラトロール」が豊富で、お酢と同様血圧を下げる効果が期待できます。さらに、ピーナッツに含まれる「オレイン酸」は悪玉コレステロールを減らす働きがあるため、動脈硬化予防にもなります。

<用意する物>
ピーナッツ 200g(薄皮のついている無塩のもの)
酢 300mL(調味酢は避けてください)
煮沸消毒した保存容器

<作り方>
▼ピーナッツを酢に漬けて冷蔵庫に入れる
▼5日したら完成!1日10〜20粒の摂取がオススメです。
※冷蔵保存で1か月以内に食べ切ってください。

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