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根尾昂さすがの存在感!侍ジャパン大谷翔平とのハイタッチに竜党は感無量

根尾昂さすがの存在感!侍ジャパン大谷翔平とのハイタッチに竜党は感無量
根尾昂投手(C)CBCテレビ

夢のような光景だった。WBC開幕直前の強化試合で、日本代表“侍ジャパン”のユニホームを着たドラゴンズの根尾昂がゲームを締めくくり、出迎えた大谷翔平とハイタッチを交わしたのだ。(敬称略)

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井端監督に呼ばれた

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の熱戦が続く。これに先立って行われた強化試合では「サポートメンバー」が選ばれた。「サポートメンバー」とは、本大会には出場しないが、日本代表のユニホームを着て練習や試合に参加し、代表メンバーを補助する役割の選手たちである。

根尾にもそのひとりとして、白羽の矢が立った。同じく「サポートメンバー」だった金丸夢斗が、大会直前に代表選手に格上げになったことからも、「サポートメンバー」に選ばれるだけでも、井端弘和ジャパン監督に注目されている証しである。

場内アナウンスに大歓声

そんな根尾に登板の機会が来た。2026年(令和8年)3月3日の京セラドーム大阪、WBC本番前のラストゲーム。阪神タイガース相手に1点リードで迎えた最終回を任された。「ピッチャー根尾昂」のアナウンスに大歓声の球場、やはり根尾は別格の人気がある。

先発の高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)と続く金丸夢斗、ドラゴンズの後輩で代表選手に選ばれた2人が素晴らしいピッチングを見せた後だけに、根尾にとっては負けるわけにはいかない局面だった。ぶざまな投球は見せられない。

わずか9球で“初セーブ”

球は走っていた。先頭打者をレフトフライに打ち取ると、続く2人は、レフトへのライナー、そしてライトフライで三者凡退に抑えた。投球数わずか9球だった。打球は外野に飛ばされたものの、根尾の球速が上回っていた。ゲームセットとなり、根尾にとっては“プロ初”のセーブがついたことになる。そして、侍ジャパンのベンチ前で、大谷ら代表選手に笑顔のハイタッチで迎えられた。そんな姿を見ているドラゴンズファンも、何だか誇らしげな気持ちになった。

早くも8年目のシーズン

根尾昂投手(C)CBCテレビ

早いもので、根尾もプロ入り8年目のシーズンを迎える。甲子園を沸かせたスーパースターとして、ドラフト1位でドラゴンズに入団したものの、紆余曲折の日々だった。内野手、外野手、2022年(令和4年)シーズン途中からは、その年から采配をふるった立浪和義監督の意向によって、投手に転向した。

その後も、先発なのかリリーフなのか、さまよいは続いた。昨季の1軍登板はわずか4試合、この春の沖縄キャンプも2軍だった。そんな根尾に「サポートメンバー」とは言え、代表チームからお呼びがかかるのだから、やはり只者ではないのである。

根尾にエールを送り続けて

根尾昂投手(C)CBCテレビ

今回の「サポートメンバー」での3日間について、根尾自身は「ものすごい財産になった」と語った。そうであってほしいし、それを活かしてほしい。2018年(平成30年)ドラフトで、当時の与田剛監督が1位指名の抽選に勝った瞬間から、根尾についてのコラムをどれだけの数、書いてきたことだろう。最初の年に「4代目ミスター・ドラゴンズは君だ!」と書いたこともある。3年目には「もう待てない。扉を開け」と叱咤激励した。

入団8年目という歳月は、ファンが期待する「そろそろ」をとうに越えている。それでも、多くの竜党が根尾に注目し、根尾を愛し、根尾にエールを送り続ける。

大谷と根尾、二刀流の縁?

大谷とのハイタッチを見ながら、「二刀流」という言葉が脳裏を通り過ぎた。根尾には常に1軍ベンチにいてほしい、「中継ぎ投手」として毎試合、ベンチに入るのであれば、同時に「代打」として打席に立ってほしい、そんなことをコラムに書いたのはちょうど1年前だった。大谷とは違う「シン・二刀流」である。根尾は“球場の空気を一変させる”という、他の選手にはない才能を持つ。そんな夢を抱きながら、渾身のピッチングを見せている根尾昂の8年目シーズンを見守ることになる。

竜党が感動した根尾昂の大谷翔平とのハイタッチ。次の大会では「サポートメンバー」でなく、それが実現しますように。そんな思いと共に、根尾がベンチにいない侍ジャパンの戦いを見つめている。根尾もきっと見つめていることだろう、強い決意と共に。
                                                           
  
【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】

※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)ほか。

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