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竜の「投手王国」復活への手応え!沖縄キャンプブルペンで見た圧巻の光景

竜の「投手王国」復活への手応え!沖縄キャンプブルペンで見た圧巻の光景
Agreブルペン北谷:筆者撮影

ドラゴンズの春季キャンプ地である沖縄県北谷町、球場の隣には、充実した投球練習場「Agreブルペン北谷」が併設されている。この日は午前9時すぎからブルペンを訪れて、投手陣のピッチングを見守った。(敬称略)

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40歳ベテラン涌井が魅せた

涌井秀章投手:筆者撮影

ブルペン一番乗りは背番号「20」だった。22年目を迎えた涌井秀章である。ちょうど1年前も、ブルペンの一番奥、同じ位置で投げ込む涌井の投球に立ち会った。ストレートを中心に投げ続けるその投球は、見るものを魅了する。これが3球団で最多勝のタイトルを獲得してきた好投手のオーラなのだろう。練習とは言え、投げ込む1球1球に、きちんと意味があるように感じた。このため“ボールが生きている”のである。2026年(令和8年)6月には40歳になるベテランだが、健在ぶりを存分に見せてもらった。

選手会長の藤嶋が元気だ

藤嶋健人投手:筆者撮影

その横に現れたのは、藤嶋健人だった。選手会長2年目を迎えた背番号「54」は、このキャンプでも元気だ。彼が登場しただけで、ブルペン全体の空気がどこか明るくなる。隣の涌井に負けることなく、渾身のピッチングがヒートアップしていく。投球の合間に、捕手や周囲にかける言葉に、皆が笑って応じていた。練習後に話す機会があったので、キャンプでの調子について尋ねてみた。「はい、ボチボチです!」。こう答える笑顔は、沖縄の太陽に負けず明るかった。そのキャプテンシーにますます期待したい。

松山と金丸、両雄が並んだ

松山晋也投手(左)と金丸夢斗投手(中):筆者撮影

松山晋也が投げ始めた。2025年(令和7年)シーズンに抑えに転向し、46セーブを挙げて最優秀救援投手のタイトルに輝いた。軽いピッチングの後、その投球には熱がこもっていく。まさに気迫の熱投だ。投げ終わった後、上半身は「くの字」に曲がるほどの力投が続く。

その横で、背番号「21」がウォーミングアップを始めた。2年目を迎えた金丸夢斗である。「開幕投手を狙う」と宣言しているだけに、その投球練習は、すでにフォームから仕上がっているように見える。自主トレを含めて、自覚を持ったいいオフを過ごしてきたのだろう。金丸本人が目標に掲げるように、規定投球回数と2ケタ勝利は、是非達成してほしい。そんな期待を込めて、投球を見守った。

中西の「もう1球」「もう1球」

中西聖輝投手を見守る井上一樹監督:筆者撮影

その2人に並んで投げ始めたルーキー、中西聖輝のピッチング時間は長かった。40球を過ぎて、そろそろ締めるかと思っていたが、「もう1球、いきます!」と何度もくり返しながら、投球が続く。「カーブ」「スライダー」「低目」など、自分から投げる球を指定して、相手をつとめた石伊雄太のミットに、ボールを投げ続けた。60球になって「ラスト!」と投げたが何か納得がいかなかったのか、結局63球。「ストライク!」という力強いコールで、投げ終えた。ここしばらく、制球が定まらなかったようで、その修正もあったようだ。最初から最後まで、井上一樹監督が見守っていた姿が印象的だった。

新たなバッテリーにも期待

中西聖輝投手:筆者撮影

捕手をつとめた石伊は「コントロールは良かった。マウンドさばきは流石」と感想を語った。中西自身は「課題が沢山出てきたから」と、思わず長くなったピッチング練習を振り返り、しかし「マウンドで物おじしないのが自分だから」と力強く語った。2年目で正捕手をめざす石伊とルーキーの中西、今季デビューするであろうこの新たな組み合わせのバッテリーを見られたことで、この日のブルペンでの時間は、筆者にとっても満足いくものとなった。

この他、ブルペンで見られなかったが、先発候補だけでも、高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)、大野雄大、柳裕也、松葉貴大、そしてカイル・マラーらが名を連ねる。松木平優太も、練習試合で好投して1軍に合流した。ドラゴンズの代名詞だった「投手王国」の復活、十分にありと手応えを感じたブルペンの一日だった。       
                                                
 
【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】

※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)ほか。

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