覚醒の予感の竜選手は!?メジャーへ期待膨らむ投手や登板数0の投手…解説者サミットで激論!
「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム
今回は、メジャー組の参加も手伝って注目度も高いWBC。準決勝を迎え、ますます盛り上がりをみせる中、プロ野球の開幕もあと10日ほどに迫っている。3月19日放送回のサンドラでは、過去のWBCにも触れつつやっぱり大好きなドラゴンズの覚醒を期待する選手について、6球団のOB代表たちが意見を交わす。それでは早速振り返る。
解説者サミット2023!OBの実体験から語る注目のWBC
今回の解説者サミットでは、ドラゴンズ・川上憲伸氏、スワローズ・真中満氏、ベイスターズ・谷繁元信氏、タイガース・赤星憲広氏、ジャイアンツ・槙原寛己氏、カープ・川口和久氏のセ・リーグ6球団のOB代表が集まり、今シーズンのプロ野球の展望を語り合う。まずは話題のWBCから…
WBC唯一の出場経験がある谷繁氏は、今回のWBCについてこう語る。
谷繁氏「これ僕だけじゃないですか?WBCに参加したことあるのは。盛り上がり方からすると、勝って当たり前のような感じがするけど、そんな簡単じゃないと思います」
谷繁氏は選出された大会で疑惑の判定も体験していることもあってか、国際大会の難しさを説いた。
オリンピック経験者の川上氏は過去の出場経験から、国際大会の大変さをこう語る。
川上氏「本当はそこまで頑張るはずじゃなかった自分が頑張らされている感じですよね。シーズンなんてどうでも良いってなってしまって。国民の皆様からのプレッシャーですね」
そして槙原氏には、まだ結果が出ていないながらも世界一になった時を想像して総評を語ってもらうと。
槙原氏「いや、本当にね、僕もね現地アメリカで見ることができて、第1回、第2回大会も現地で見ていて全部アメリカに行っているんですよ。マイレージ結構貯まりました。(MVPは?)いや大谷がやはり大事なところで二刀流を発揮してくれましたよね」
そして、残念ながら優勝を逃した場合についてはこう語る。
槙原氏「だから僕思ったんですけど、ピッチャーの順番違いますよね?」
こちらの想像通りにならないように、日本代表には頑張ってもらいたい!
今年覚醒するドラ選手!メジャーを目指して変わる選手!?
2つ目のお題は、今年覚醒しそうなドラゴンズの選手。各解説者からの目線で挙げた。
カープの川口氏は、『投手:仲地礼亜、野手:細川成也』とキャンプでも存在感を発揮していた2人を挙げこう語った。
川口氏「細川君は沖縄春季キャンプのMVP、名古屋の地が合うようであれば覚醒するんじゃないかな?仲地君は沖縄の子で、暑いところの出身なので夏場強いと思う。交流戦って結構データのないピッチャーをどんどん使うので、これで慣れてきたら覚醒すると思います」
阪神の赤星氏は、『投手:仲地礼亜、野手:ブライト健太』と若手選手らを推す。
赤星氏「仲地投手、すごく良いですよねこのピッチャー。1年目から活躍できるんじゃないかな」
赤星氏が仲地投手の活躍の期待を語ると、『投げ方とタイミングが良い』と川口氏もさらに後押し。また野手では、円陣でもファームの試合のベンチでもしっかりと声が響くブライト選手について。
赤星氏「ブライト選手、ドラゴンズにはあまりいないタイプ。吠えながらベンチに戻ってきたりとか春のキャンプを見ていても必死にやっていますし、それが結果として結びつき始めているので非常に楽しみだなと思いますね」
ジャイアンツ槙原氏は、去年成績を残した『投手:小笠原慎之介・髙橋宏斗、野手:岡林勇希』ら若手選手たちについてこう話す。
槙原氏「小笠原とか髙橋宏って、アメリカ(メジャー)へ行こうという思いがもう芽生えていてもおかしくないと思う。WBCを経験したらメジャーを目指さない選手はいないと思うんですけど、やればやっただけ稼げる今の野球界ですから、この2人は今年またすごく変わってくるんじゃないかなと思います」
槙原氏は現役時代にメジャー入りを思い描いたことはあるか尋ねると。
槙原氏「こっちのぬるま湯の方が良かった」
川上氏がメジャー入りを考えたのはいつと尋ねると。
川上氏「僕も別にメジャーがちらついていたわけではない…」
話しかけたところで、谷繁氏がいくらでオファーが来たのかと質問をぶっこむと川上氏は、「複数年契約で・・・」と年数で誤魔化したりしつつ、手の高さで表すとメジャーの金額と開きがあったことを打ち明けた。
いつか、小笠原投手、髙橋宏投手もサンドラでそんな話をする日が来るのかもしれない。
スワローズの真中氏は、『投手:髙橋宏斗、野手:高橋周平』を挙げ、特にプロ12年目の高橋周平についての思いを語った。
真中氏「(高橋)周平は願望もあって、今更覚醒か?って言われると思うけど、僕は彼が今年やらないとダメだと思っています。厳しいこと言いますけど、今年ラストチャンスだと思ってやってほしいと思っています」
ドラゴンズOBが見る今年覚醒しそうな選手は登板数0のあの選手?!
ドラゴンズOBでもありベイスターズでも長年活躍した谷繁氏が選んだのは『投手:小笠原慎之介・髙橋宏斗、野手:山浅龍之介』。注目は、異例のキャンプ一軍抜擢からの活躍を見せた山浅捕手について。
谷繁氏「キャッチャー山浅、これ僕の1年目の時よりスキルあります、盗塁阻止に関しては。現状を考えると山浅が2番手に入って、次のレギュラーになってほしいキャッチャーです」
谷繁氏の高卒1年目は、プロ野球を舐めてかかっており、川口氏から放ったプロ初安打で調子にのったと笑って話した。山浅捕手もそれくらい大きく構えて、派手に初ヒットを打ち調子を掴んでほしい。
ドラゴンズの川上氏は『投手:福島章太、野手:アキーノ、龍空』を挙げた。3年目の福島投手はここまで一軍登板0のサウスポー、アキーノ選手も来日一年目と未知数な部分の多い選手。そんな選手たちの期待の片鱗についてこう語った。
川上氏「僕も全然知らなかったんですけど、沖縄キャンプに行ってブルペンの一番端にちょっと体格のいいおじさんぽい人が投げていたんで、『これいいんじゃないかな』ってキャッチャーに聞いたら、去年はもっとストレート良かったですって言うから『えぇっ!』て」
選手名鑑に記載の、木下拓哉捕手が挙げる今年ブレイク候補左腕のコメントに納得もありつつ、谷繁氏は「じゃあ、どうかな?」とつっこみ少し疑問を残した。
川上氏「野手は、アキーノと龍空。アキーノはメジャーで打っているシーンを見ると、ちょっとアウトコースにくると空振りしているんですよ。だけど、誰かの指導で変えている」
真面目な性格の外国人選手は活躍するという話題から、スワローズではラミレス氏が非常に研究熱心で真面目なため活躍したと言い、ジャイアンツではクロマティ氏は活躍したが不真面目だったと言う。
川上氏「龍空選手は、バッティングを見ていたら手先で振っているような気がするので、ピッチャーから見るとあんまり怖くない感じがしますよね。これがショートで本当にバッティングが良かったら、日本を代表するくらいになってくると思う。今、和田コーチがアキーノと鵜飼と細川に必死になり過ぎて、龍空にまでまだ行けてないので」
龍空選手は、課題を指摘されながらもそのポテンシャルに期待がかかる選手であることは間違いない。ルーキーたちの躍動を見ても、いいライバルに恵まれた状況と見える今こそ這い上がって来てほしい。
今回の解説者サミットで挙がった選手は、ほとんどが入団5年目以内の若手選手だ。ということは、また今シーズンもきっかけを掴んで覚醒の兆しを見せる選手が出てくるかもしれない。二遊間や、外野もアキーノ選手の調子いかんでは競争で大いにその可能性があり楽しみなところである。まだ成長途上の部分も多いが、その過程を楽しんで応援したい!頑張れ若竜!頑張れドラゴンズ!
澤村桃