“先輩は神様です!”暗黙のルールにイバケンコンビもおもわず白旗!ドラゴンズあるある後編
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上・井端のすべらない話シリーズ ドラゴンズあるある後編
ドラゴンズ黄金時代を支えた投打の両輪でもあり、97年ドラフト同期でもある川上憲伸、井端弘和が、グラブからマイクに代え、イバケンコンビを結成!燃えドラchというフィールドで球界裏話や同僚、ライバル話を大放出!
大好評の川上・井端のすべらない話シリーズ、『ドラゴンズあるある』後編。体育会系ドラゴンズにとっては切っても切れない上下関係あるある話!後編も大爆笑ものだ!
ドラゴンズあるある6~先輩の車は追い越し禁止
川上『ドラゴンズの面々って、ナゴヤドームに良い車で来ているからエンジン音で分かるんだよね?』
井端『分かる!分かる!』
川上『あの先輩帰ったなぁとか、おぉー、スーパーカーが帰ってったぞ!とか。ならもう帰ってええかなと(笑)』
スーパーカー帰ったぞ!って、誰なのか想像しちゃうじゃないですか!
さぞかし駐車場は高級車のショールームだったのでは?
成功者のステイタス!まさにTHEプロ野球!
井端『凄かったね!一番怖かったのは選手会ゴルフ。みんな向かう先が一緒なわけでしょ?
こっちは一番端っこで走っているのに、横をビューンビューンって抜かされて。みんなドラゴンズの選手かなぁ?って、思ってた』
抜かされるのは構わない。
ただしドラゴンズには決して抜かしたり、横入りしてはいけないという“暗黙のルール”が存在していたとか。
川上『帰りの道中、こっちは“はよ帰りたい!“の一心なのに、バックミラー見たら、“あっ!立浪さんやぁ”って(笑)』
井端『バックミラー見ながらね、先輩来たら避けて、避けて、また避けて』
川上『先輩の車がゆっくり走りだすと、こっちもブレーキかけて走らなあかんみたいなね』
話だけ聞くと、まるでもて遊ばれているようで。
井端『それはジャイアンツにはなかったね。ジャイアンツの若い選手にはよく抜かれていったねぇ(苦笑)』
川上『横入りとかもあるんじゃない?』
井端『ナンバーだけしっかり覚えて、あとでコイツかぁってね』
川上『オレもあったよ!右折で“道、間違えた!”と思って、隣のレーンへ入ろうかなと思って横見たら、先輩の車追い越していた。もうそれだけで気持ちが下がっていったもん』
井端『分かる!分かる!二車線の道が一車線に減り、合流するタイミングの時、横から来た車が強引に割り込んできた時、“なんだコイツは!”って思ったら先輩の車だった時。もう“どうぞ!どうぞ!”って感じでね』
先輩の顔を見た瞬間、怒りの顔から作り笑顔に早変わり!
まさに役者顔負けの井端さん!
ドラゴンズあるある7~オールスターで他球団選手が近づいてこない?
川上『ドラゴンズあるあるっていったらおかしいけど、オールスターにいったら、セ・リーグのロッカーで選手が固まっていくじゃない。ドラゴンズは5名ぐらいで、阪神は組織票で8名ぐらいいた時とかあったじゃん、昔(笑)』
ハイ!今回もしっかり川上ディスり節入りました!
川上『で、ドラゴンズだけは他の球団の選手が誰も近寄ってこないっていうかさ。そんなのあったよね?』
井端『分かる!結構他の球団は皆、仲良くやっていたけどね』
川上『ヤクルトと横浜なんかもうじゃれ合っていた感じじゃん。ドラゴンズだけは誰も近寄ってこない。もう何かあるのかなぁっていうぐらい』
当時のドラゴンズ選手たちは、何か他のチームの面々を近づけないオーラのようなものを発していたのか?
簡単には他人を受け入れない名古屋人気質が伝統的にチーム内へ染み付いていたのかもね。
ドラゴンズあるある8~飲み屋で先輩が消える
チームあるある話で外すことができないのが上下関係話!
若手時代のイバケンコンビもなかなかの洗礼を浴びたようだ。
井端『二軍オープン戦が始まる前の教育リーグで福岡に行ったの。そしたら“ご飯に行こう”って誘われたのね。メンツが彦野さん、音さん、鳥越さん、そしてオレの4人。中洲へ行くのが初めてだったの。ごはん食べるまでは順調だったけど、二件目で呑めてカラオケ歌えるところっていうところから…』
年齢が近い仲間同士ならいざ知らず、ベテランと一緒に食事となった場合、なかなかの気苦労がいるようで。
井端『一番年の近い鳥越さんに“大丈夫ですか?”って聞いたら、“ここからだから、よく見とけよ!あの二人を”って言うわけよ』
お待たせしました!
音&&彦野、ベテランコンビのショー開演です!
井端『何言ってるんかなぁと思っていたら、彦野さんが一曲歌ってトイレに行ったと思ってたの。音さんが歌い終わって、“おい、彦はまだ戻ってこないのか?”って言われたから、トイレに探しへ行ったら何故かいない。“いません!鳥越さん!どうしたらいいんですか!どこへ行ったんすか?”って聞いたら、音さんに“探しに行けぇー!”って言われてね』
そこから全く土地感のない歓楽街・中洲の街を探し回る二人。
当然、探しても彦野さんは見つかるはずもない。
仕方なく元の呑み屋へ戻ったら、今度は音さんがいないという訳の分からない状況に陥る鳥越&井端のご両人。
さあ!困ったぞ!
井端『もうどうすればいいんすか!ってな話なわけ。ごはん食べて、その飲み屋に20分かなんかで、中洲界隈を2時間うろうろしっ放し!結局ふたりとも自分の行きつけの店へ勝手に行って、オレと鳥越さんはホテルに戻ったんだけどね。鳥越さん曰く、“あのふたりは独特だから”って(笑)』
ドラゴンズあるある9~ホテルの部屋が居酒屋に
シーズン中の遠征より長い期間を一緒の部屋で過ごすのが春季キャンプ。
一カ月という時の中、そこには思いもしない人間模様が存在するようだ。
井端『入団して一番最初キャンプの時って二人部屋だった?』
川上『門倉さんと二人部屋だった』
井端『まだいいじゃん。ふたつ上でしょ?』
井端『オレ…彦野さん』
二度目の登場!彦野さん!もう常連です!(笑)
川上『(笑)。マイクがあったとか!?』
井端『オレ二軍だったから、たしか三人部屋だったの。彦野さんとキャッチャーの藤井さんとオレだったのか。キャンプ途中にね、移動させられたの』
川上『カラオケが上手じゃないということで?』
井端『(冷めた目つきで)違う』
そこはしっかり否定の井端さん!
井端『彦野さんが一軍に行っちゃったのかなんかで南渕さんの部屋に行ってくれと言われて。“なんで?あまり変わらないじゃない?”ってね。一番ベテランの部屋に行くんかい!という。あの時、愛甲さんも二軍にいたんだけど、愛甲さんだけは一人部屋だったの』
愛甲、南渕といえば、当時パ・リーグからやってきた、泣く子も黙る打撃職人の二人。
川上『愛甲さんはオーラあったもんなぁ』
井端『南渕さんは怖かったねえ』
川上『表情がない感じでね』
井端『笑いながら怒っているみたいな』
まるで竹中直人。
川上『一年目入った時さあ、ベテランと若手の差ってあったもんね。さっきも言ったけど、キャンプの同部屋って門倉さんやん。門倉さんの部屋なんだけど、7時半以降は飲み屋に変わるんだわ。』
井端『分かる!あるよねぇ。居酒屋なんとかとか言ってたよね』
川上『オレはとにかく氷を集めてくる係になったの。時間が経つほど、先輩が集まってくるのよ。当時、有働さんとか、安田さんとか、ベテランの方々が集まってきて、もう完全に飲み屋さん状態なわけ。焼酎ばっかり呑んで、みんなしゃべりたいばっかりなの。でもこっちからしてみれば、全然おもしろくない話ばかり!』
ディスり話も絶好調だっ!
川上『でも笑わなくてはいけない一年目で一番年下の立場。愛想笑いで“ワハァーワハァー”とか言って場をしらけないようにしてたわけ。何度も同じ話をして“ワハァーワハァー”の繰り返し(笑)』
明治大学で学んだ人心掌握術がここで活かされる!
川上『でね、“明日も練習あるからそろそろお開き”という話になったから、閉店になるかなと思いきや、またそこから一時間ぐらい飲み続けるというね(笑)』
そこはどこの世界も一緒の“あるある”話!(笑)
(竹内茂喜)