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バスの暗さで勝敗を!椅子の座り方で怒り具合をズバリと当てる!ドラゴンズあるある前編

バスの暗さで勝敗を!椅子の座り方で怒り具合をズバリと当てる!ドラゴンズあるある前編
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上・井端のすべらない話シリーズ ドラゴンズあるある前編

ドラゴンズ黄金時代を支えた投打の両輪でもあり、97年ドラフト同期でもある川上憲伸、井端弘和が、グラブからマイクに代え、イバケンコンビを結成!燃えドラchというフィールドで球界裏話や同僚、ライバル話を大放出!

大好評の川上・井端のすべらない話シリーズ、今回のテーマは『ドラゴンズあるある』。運転する時、食事の時、バス移動の時、色々な場面である“ドラゴンズ暗黙の掟”について、イバケンコンビがぶっちゃける!

ドラゴンズあるある1~負けた日のバスは静か&補助席まで使用

川上『ドラゴンズってさあ、試合勝った時と負けた時でこうも帰りのバスの中の雰囲気が違うものかって思わない?』

今回も口火を切った川上さん!
時は誰もが疑うことない星野監督時代のこと。

井端『それ分かる!これぐらい静かにできるんだなって感じで。今は移動バスは2台だけど、星野監督当時って1台だったじゃない。真ん中の補助席まで埋まっている状態でね』

どでかい図体した選手が補助席!?
無言で補助席にちょこんと座る川上さんや井端さんを想像したら…申し訳ないけどにやけてしまったぞ(笑)。

川上『カーテンまで閉められて、バスの中は真っ暗。今どこ走っているかも分からないような感じでね。そういう時に限って、誰かがミスするんだよ。携帯電話の着信音が鳴ったりとかさ。止めようと思ってもバッグの奥の方に入っているから止められないというね(笑)』

反対に勝っている時は、まさに気持ちは凱旋パレードのようだったようで。

井端『勝っている時は球場を出た瞬間、勢いよくカーテンはパシャーン!と開けて、席も後ろに倒さないけど、余裕持ったポーズでね』

川上『運転手も若干スピードを緩めるっていうかね(笑)』

ガハハ!運転手も心得ている!

ドラゴンズあるある2~バスの暗さで勝敗が分かる

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

先発ピッチャーは試合開始後、上がりのためにホテル待機。
当時、神宮球場の試合だけはテレビもラジオなく、ましてやインターネットもない時代。
宿舎であった赤坂プリンスホテルで、川上さんは到着するバスの様子で試合の勝ち負けを察していたとか。

川上『帰ってくるバスの雰囲気で分かったのよ。バスが真っ暗の中、猛スピードで帰ってきた時は、“こりゃヤバイ!負けたかぁー!ミーティングあるかもしれない!”と思ったもん』

井端『言われてないの?ミーティングあるからどこどこに集合って?』

川上『マネージャーから電話があって』

井端『だいたいバス下りる時にどこどこ集合って電話してたよね』

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

当時、川上さんは先発陣でも若手の部類。
ベテラン投手たちから、状況確認連絡を委ねられていたようだ。

川上『当時、山本昌さんとかが、“憲伸、急ぎ気味で真っ暗のバスだったらすぐ部屋に連絡ちょうだい!待機しているから”と言われていたからすぐに連絡いれるわけ。“山本さん!山本さん!あの、間違いなく黒っぽいバスが帰ってきました!”と話していたらすぐに部屋の電話が鳴って“別館集合!”(笑)』

ドラゴンズあるある3~星野監督の座り方で雰囲気を察する

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

恐怖!?の敗戦後ミーティング。
さぞかし重い気持ちで別館まで足を運んだことは容易に想像できる。
そして鬼の星野監督のおでましだ!

井端『集合ってさ、入っていった時の監督の座り方で雰囲気が分かるじゃん』

星野監督の座り方には段階があったようで、ちょっとふんぞり返っているくらいは、“まあまあ大丈夫”の部類と井端さんは回想する。

川上『戦国時代の武将のような感じだよね』

井端『ひどい時はそれぐらいふんぞり返れるのかっ!って思えるほど、倒れて座っていた。あの姿を見て、“星野さん、ヤベぇーな”って思ったもん』

ドラコンズあるある4~ホテルの人がミーティングに積極的!?

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

川上『オレね、何回も言ってるけど、赤坂プリンスの別館って、なんでパイプ椅子が多くなっていったのか分らんの。ところどころに置いてあって、ここはプロレス会場じゃないんだから!これもドラゴンズあるあるなんだけど、ホテルの人も張り切ってないかなぁと思ったもん』

井端『それはある!空気作っていたよね!』

川上『演出しているんだよ、もう!』

井端『こういうモノを置いておいた方がいいんじゃないかみたいなね』

川上『ホテルのカーテンも全部閉めてさぁ』

てきぱきと仕事をこなすのが良いホテルマン。
それはひとえに星野監督への忖度であります!(笑)

ドラゴンズあるある5~負けた日は、若手はロッカーから逃亡 先輩が帰るまで帰れない

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

本拠地ナゴヤドームで負けた時のロッカールームはまるでお通夜状態のドラゴンズ。
反対にライバル球団である巨人は負けても明るかったようだ。
井端さんが2年間在籍した間、負けて落ち込んでいるところを一度も見たことがないという。

川上『ナゴヤドームのロッカーは雰囲気あったよね!負けた時は特に』

井端『負けた時ってさあ、みんなロッカーの自分の椅子に座って下向きながら、スパイク磨きだして、その磨くブラシの音が“シャッシャッシャッ”って響いていた』

まさにブラシの音がお経のようだ!

川上『ピッチャーは最初からロッカーにいるから、扉が開く時に先輩たちがどんな表情で帰ってくるのか戦々恐々としていたよね』

井端『みんなトレーニングルームに逃げるんだよね』

川上『若い子たちはみんな逃げるんだよ』

井端『戻ってきて、上の人たちがいないことを確認したら、ホッとしたのか、中に入ってコーラ飲みだしたりとかね(笑)』

川上『オレらも早く帰りたいオーラを出しているのに、帰れない。勝った時はすぐ帰れるものが、負けた時は絶対に帰ったらいかんなっていう感じがあったね。しっかりされている山本さんはいつも最後までおられるから、それにつられて我々も帰れないというか』

おもわず想像。
ジャイアンツの若手は負けても、“お先っす!”ってな感じなの!?
体育会系ドラゴンズはそんなわけにはいきませんよってことですかね、イバケンさん!(笑)

後編に続く

(竹内茂喜)

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