中日・森監督、逆襲のビジョンを激白!若手期待投手の離脱発言も!
【ドラゴンズライター竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム
広島に追いつけ追い越せ!めざすは優勝あるのみ!
セパ交流戦を7勝11敗と負け越し。借金を6に増やし、ペナントレースの展開に暗雲立ち込めたドラゴンズ。ただスワローズを除く、セ・リーグ4球団も白星を重ねることができなかったことが幸いし、最下位といえども、首位まで6ゲーム差!まだまだ勝負はこれから!と、何一つ気持ちはへこたれていません!昨年の交流戦後は、5位ながらも首位カープと12ゲーム差も開いていたわけですから、全くノープロブレムです!
リーグ戦再開後のベイスターズ戦で連勝し、最下位から一気のジャンプアップで711日ぶりとなる3位へ浮上!3戦目は敗れたため、再びBクラスに転落したものの、2位までは毎日が入れ替わり可能の戦いが今しばらくは続きそうな様相。しかし2位ぐらいで満足しないのが生粋のドラゴンズファン!目標はあくまでも優勝!そして日本一!浮かれている場合じゃありません。借金も返済できていないわけで、今こそ気を引き締め直すべき! カープを首位の座から落とすためにも、戦力の充実を図る、そうチーム力の底上げを考える必要があります。今、ドラゴンズに足らないものはファンならば誰もが頭に浮かぶことはずでしょう。それはリリーフ陣の再整備に尽きます。その思いはなんと森監督も同じでした!その思いも含め、サンドラでリーグ戦再開後の逆襲ビジョンを赤裸々に語ってくれました!
リリーフ陣再整備こそがチーム浮上のカギ
まずは投手陣。開幕前には予想もしなかった松坂、吉見、そして山井というベテラン先発組の活躍には満足するものの、柳、笠原、鈴木翔太の不調に苦言を呈した森監督。後半戦どこまで意地を見せてくれるかわれわれファンも大いに注目していきたいところです。今後の先発投手陣のキーマンに挙げたのは、ゲスト川上憲伸氏命名のW笠原!はい、小笠原と笠原のことですね(笑)。ただ彼ら二人ともにゲームをしっかり作ってくれていることも認めており、リリーフ陣が終盤リードを守れず、勝ちにつながらなかったのが、今季彼らの成績が伸びない理由として挙げていました。冒頭で危惧していましたリリーフ陣の再整備はまさしくチーム浮上のカギといえそうです。
レジェンド岩瀬、ルーキー鈴木の復調はなるか!?
まず森監督が口にしたのは、決まっているのは抑えの田島、そしてその前に投げる祖父江は外せないこと。先発投手の頑張り次第で変化はするものの、7回1イニングを又吉、鈴木博、そしてその中に岩瀬をはさむかどうかでやりくりをしていくしかない。今は勝ち試合になった時の継投のやりくりがとても難しい状況になっていると心中を明かした森監督。なかでも気になるのは交流戦で調子を落としていた鈴木博、岩瀬の二人。今後の起用法はどうなるのでしょうか?
開幕から大事な場面で起用され、持ち球の豪速球で対戦打者を圧倒していたルーキー鈴木博志も交流戦期間中では防御率6.46とふるわず、登板すれば打たれる日が続きました。ファンの間からも二軍へ一度放牧しなければ心身ともに壊れてしまうのでは心配の声があがったほど。しかし森監督は一軍で調整しながらの回復を図るときっぱり断言!不調の原因は技術のなさではなく、精神面のもろさが原因とし、投手コーチ等、周りのスタッフが上手くサポートしていけば豪腕ルーキーは再び輝きを放ち始めるはず!と、笑顔で答えてくれました。
また交流戦4試合連続失点を喫したレジェンド岩瀬の不調も気になるところ。今年の目標は前人未到である1000試合登板。そのためには一軍で登板できる力がならなければ記録に近づくことはできません。現状、左のリリーフが岩瀬一人のため、孤軍奮闘状態。二軍で調整中の岡田が戻ってくれば、起用法も変わってくることを明言したものの、左不足は解消しません。二軍からの突き上げも今しばらく期待できないため、緊急トレードというのもひとつの策といえましょう。こればかりは相手があるだけになかなか上手く事が運ばないかもしれませんが、6月30日の期限まで他球団と交渉にあたってもらいたいものです。優勝するためにはたゆまぬ補強が必要です!
有望右腕離脱による先発ローテ再編も!?
そして森監督から思いも寄らぬ発言が飛び出しました!先発ローテの一人として期待以上のピッチングを見せていたライデル・マルティネス投手がキューバで行われる大会のために一時帰国することを発表。大会終わり次第、再来日の予定だそうですが、ようやく日本の水に慣れてきていただけに、この離脱は痛手となりそうです。この穴を柳、鈴木翔太あたりがしっかり埋めてくれることを期待したいですね。
野手のキーマンは周平、福田!二人が打てば勝つ!
森監督が文句を言いながらも野手陣のキーマンに挙げたのは周平と福田のふたり。簡単に三球三振や見逃し三振を喰らい、悔しい表情でベンチに帰ってくるのではなく、いつも下を向きながら落ち込んだ表情でバットを引きずる姿に“あんな姿見せられたらスタメンで使う気になれん!”と、ご立腹の様子。とはいえ、彼ら二人の爆発なくしてはチーム状態もググっと上がっていかないのも事実。ここは祖父江ばりとはいかないものの、眼光鋭い眼差しで相手投手を睨みつけ、凡退しても下を見ることなく、次の打席では必ず打ち崩す!と、目から炎が飛び出すぐらいの闘志をむき出しにしてもらいたいものです。
オールスターまでに借金返済を!
オールスターゲームまで残り15試合。現在借金5の状況なわけで、なんとか2勝1敗ペースを守り、借金返済をして後半戦のリスタートを切りたいところ。カギになりそうなのが、交流戦絶好調だったスワローズとの6試合。まずは明日からの神宮三連戦は弾みをつける意味でも悪くても2勝1敗の勝ち越しで地元名古屋に戻ってきて欲しいですね。W笠原の好投に期待しましょう!そして死球による影響が気になる大島、平田の復帰も待たれます。なんとかスタメンに名を連ねて、攻守に元気な姿を見せてもらいたいですね!あっそうそう、ドアラも早く右足治せよ!(笑)がんばれ!ドラゴンズ!燃えよドラゴンズ!
(ドラゴンズライター 竹内茂喜)