ドラゴンズ森監督もファンも今後のキーマンには京田を指名!
ドラゴンズファンにとっては、なんともつらい一週間でしたね。先週末のカープ戦。本拠地ナゴヤドームで開幕三連敗のリベンジをしっかり果たし、さあこれから巻き返しだ!と期待したジャイアンツ戦でまさかの連敗。前橋のゲームに至っては思い出したくもない14年ぶりとなる20失点を喫し、屋外球場今季未だ勝ち星なしの8連敗を記録しました。
そして迎えたゴールデンウィーク初のカードとなるDeNA戦も二日続けて苦杯を味わい、今週は4敗勝ちなしという悔しい結果となりました。ああ、思い出したくもない無惨な結果だ…。
4月29日現在、ドラゴンズは9勝15敗6つの負け越しの最下位。9勝13敗3分けの5位だった昨年同日と比較してみても、数字だけを見れば今年は悪化しています。ただ連敗もするがしっかりと連勝もするのが今季のドラゴンズ。ファンからは「今年のドラゴンズは一体強いのか弱いのかどっちなんだ」と、よく聞こえてきます。その答えを今週のサンドラで森監督が明かしてくれています。この一ヵ月で感じた手応えは一体どうなのよ、森監督!
今週のゲストは山田久志さんにマジックプリンスの大城光さん、永田薫さんを迎え、森監督による開幕から一ヵ月の戦いぶりを総括、そしてゴールデンウイーク企画、ファン136人が選んだ2018期待度ランキングの豪華二本立て!
森監督独特の愛情たっぷりなコメントから辛口コメントまで炸裂!
まずは森監督の総括から。
「開幕ダッシュができればよかったけど、開幕相手がカープということもあり、なかなか難しいとは思っていた。ただここまで連勝連敗がある中で、昨年とは違う手応えを感じている。チームは少しずつ地に足がついてきている気がする」とチームの現状を評価。
選手個別では森監督独特の愛情たっぷりなコメントから辛口コメントまで炸裂!投手陣の初っ端は慎之介。
「ゲームを作り、成長を感じる。今後もエースクラスと当たるのは間違えないので、その中でしっかりゲームを作り、自分の成長を感じ取ってくれるはず」と、エースとしての英才教育が順調に進んでいることを語ってくれました。
また想定外の大活躍(失礼!)を見せているガルシアには「日本の野球を覚えようと一生懸命やっている。覚えは悪いけど(笑)。まだ対戦が少ないわけで、対戦チームが研究した時、いかに対応できるかがカギ」と評価。一試合ごとに安定感が増しているガルシアには今後も期待大ですね。
先日のタイガース戦で魂のこもったピッチングを見せ、多くのドラゴンズファンをとりこにした松坂には「順調に進んでいる。今後は中6~7日で登板できるよう調整させていく」と、今後の起用法を明かし、9試合連続無失点のピッチングを見せたドラ1鈴木博に対しては「これからはこき使う。7回途中から起用することも考える」と、一段階ギアをアップさせる模様。
「オレがどこまでガマンできるか・・・」森監督から爆弾発言!?
代わって打者。開幕からドラ打線を牽引したアルモンテには「開幕前の評判は色々と言われたが、始まればコーチ含めやれると信じていた。しかしあの長打力は想定外だった」と多少の驚きを感じつつも、これぐらいはやってもらって当たり前の妥当なる評価。
開幕から不振が続いている福田には「ある意味この不振は想定内。人が良すぎるところが心配。なんとか自分で打開して欲しい」とエールを送る一方、走攻守に精彩を欠く京田には辛辣なるコメントが!
「コイツが一番の想定外。日大(学生時代)に戻った。今では同期入団のやつらと実力で追い抜かれていることをどう捉えているか。そのうちスタメンも外すかも。オレがどこまでガマンできるか…」と、京田ファンが聞いたら夜も眠れない爆弾発言が森監督の口から飛び出しました。がしかし、今後チーム浮上のカギを握るキーマンは京田とも言っているようにも聞こえましたね。これが森監督独特の愛情表現。苦言は期待の裏返しなのです。
ファン136人が選んだ2018期待度ランキングもなんと1位を記録したのは京田。監督、ファンからも一年目に見せた、そして魅せた、活きの良い走攻守を期待しているのだ。大島とともに京田の一二番コンビが塁上をにぎわし、クリーンアップが返す。それができれば借金はすぐに返済されるはずです。
キーマンは慎之介「ドラゴンズ未来のエースとしての期待」
ゲストの山田さんがキーマンに指名したのは慎之介。「小笠原はエースとして育てないといけない。彼のようなピッチャーは何年に一人しか現れない素晴らしい素材。投げるたびにストレートの質が良くなって確実に成長している」と、三年目の進化を認め、ドラゴンズ未来のエースとしての期待を表してしてくれました。実際に28日のDeNA戦では7回まで9奪三振1失点という圧巻のピッチング。100球を超えたあたりで捕らえられるケースが多く、この辺りが今後の課題と言えましょう。
ファンの温かい応援があってこそ、若竜は育ち、伸びていく
実は筆者もスタンドでこの日の慎之介のピッチングを見ていましたが、オレがこのチームを背負っていくんだ!という責任かつプライドが感じられたものでした。山田さんが言われた通り、彼がエースとなり、ドラゴンズ投手陣を背負って立っていかなければならない存在であり、しっかりと自覚していることでしょう。だからこそ8回に失点し、降板した時にスタンドから汚い罵声が飛んだことが今でも残念でなりません。若いピッチャーはバッターが打って育てる。それはもちろんのことです。またそれとは別にファンの温かい応援があってこそ、若竜は育ち、伸びていくのではないでしょうか。成績が一向に上がらず、負けが重なる日々にさぞかしファンの皆さんもフラストレーションが増していることは理解できます。私もかなりの蓄積量だと自負しています。しかし選手たちは毎試合勝利のために一生懸命プレーしています。失敗しても次は頑張れよ!そんな思いで今後もドラ戦士を応援していきませんか?きっと彼らは私たちの期待に応えてくれます!
(ドラゴンズライター 竹内茂喜)