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中日・高橋周平、レギュラー獲得へ7年目でたどりついた答えはシンプルなものだった!

中日・高橋周平、レギュラー獲得へ7年目でたどりついた答えはシンプルなものだった!

【ドラゴンズライター竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

昇竜の季節到来!狙え!交流戦勝ち越し!

高橋周平の言葉を借りれば、“やりましたぁ~!”と、絶叫したいぐらい今、私の心は躍りに躍っています!なんてたって、あの、あの、もう一回言います!あの昨年日本一のホークス相手に5年ぶりとなるカード勝ち越ししちゃったわけですから笑いが止まりません!あわよくば3タテをと期待しましたが、そこまでは甘くはありませんでした!それでも上出来!上出来!交流戦もこれで4カードを終了。前半3カードがすべて1勝2敗と、交流戦前より増えた借金の数は3。それをひとつでも挽回できたわけです。いやあこれは実に大きい!(なんてポジティブなんだ!)マリーンズとの3戦目で見せたサヨナラ劇がチームのムードを一変させてくれたのは間違いないところ。このまま上昇気流に乗って、一気に借金返済してもらいたいですね!いよいよ昇竜の季節到来です!

7年目の覚醒はホンモノか!?

さて今週のサンドラ、冒頭で言葉を借りました高橋周平のレギュラー獲りへの覚悟を取り上げました。周平といえばドラフト指名当時からドラゴンズ未来の主砲と期待され、毎年“今年こそレギュラー獲りを!”と期待されながらも、言葉は悪いですが、首脳陣そしてファンの思いを裏切り続け、今年で早7年目のシーズンを迎えていました。

しかし考えてみれば、これほどまでになんとか一本立ちを願う選手はなかなかいません。老若男女多くのファンからは毎年“今年こそはレギュラーをつかんで欲しい”選手のトップに挙げられ、また先日取材で話を伺ったドラゴンズスタッフの口から出たのも、“今年の期待は高橋周平!なんとか一人前になってもらいたい!”とチーム内からも期待の声が上がるなど、周平への注目度はいまだに高いものがあります。それはやはり彼が持つポテンシャルの高さ。見事に開花した時に表すであろう爆発的な打撃力をただただ見たいだけ。ベイスターズ筒香にも負けず劣らないドデカい一発を放てる力を秘めている彼本来の姿をこの目で確かめたいだけなのです。

継続こそ力なり 毎日の準備を怠りなく

今春のキャンプは死に物狂いでボールを叩き、ボールを追いかけた周平。その一心不乱の姿に森監督から高評価を得、初挑戦のセカンドで開幕スタメンを手にしました。しかし打たなければまたスタメンを外されると焦りの気持ちが働いたのか、バッティングの調子は上がらず、4月終了時は.217と低迷。それでも今年の彼は昨年までの姿とは異なっていました。

「開幕前から今年一年の目標として、調子が良くても悪くても毎日継続してきたことはしっかり準備して、しっかりとこなす。この繰り返しを絶やさない。一喜一憂することなく、続けてやっていくことができれば、どんな結果になってもくいは残らないはず」と語った周平。良い準備をすれば、必ず良い結果がついてくると信じ、連日の早出練習も取り組んでいるという。「試合前にやらなければならないことがある。そのために今はやっているだけ」と多くを語ろうとはしないが、その短い言葉にプロ意識がようやく、そしてはっきりと芽生え始めたように感じました。

そんな周平に波留コーチも「周平は今、準備が一番大事。彼自身もようやくそれがわかってきて、それなりの会話ができるようになってきた」と、少しはプロっぽく成長してきたことを認めていました。そういえば、以前、先輩である大島が自主トレに周平を誘い、終了した時に彼の成果に対する感想を聞いた時、「何も考えていない」と酷評していたことを思い出しましたね。それから考えれば、ようやくプロとしての考え方を理解できる能力を会得したともいえます。

好調の要因は一にも二にもタイミング

5月に入ると持ち味であるバッティングが輝き始め、5月の月間打率は3割を超えた(.317)。好調な要因を再び波留コーチに聞いてみました。

「周平の一番の課題はタイミング。多くの対戦投手がいる中、色々な投球動作に合わせなければならない。ステップの仕方や間の取り方など。同じことを毎日の反復練習で身体に染み込ませている。そのタイミングを合わせられる回数が増えてきているから、それに合わせてヒット数も増えているのでは」と、現状の好調ぶりを評価。

技術が徐々に形となり、ヒットを量産。得点圏打率も3割を超え、勝負強さも見せている。さらにプロ野球タイ記録となる4打席連続ツーベースを放つなど、好調を維持。それでも周平は自分の役割を見失っていない。とにかくランナーを返すことが自分に課せられた使命とし、連続ツーベースも二本目から3本連続タイムリーになった結果を本人自身は嬉しがっていました。

たどり着いた答えは“ブレないこと”

今でも先発投手の兼合いで先発を外れるケースも。しかしもうそんなことでは気持ちを焦らすこともないはず。プロ入り7年目にしてようやくたどり着いた己のモットー。それは“ブレないこと”。シーズンが終わった時にどれだけの事ができているのか。それには一日一日しっかり決めた事をこなすのみ。とにかく毎日の積み重ねが大切であることを心に誓った周平。そんな彼に背番号3、偉大なる大先輩である立浪和義さんからワンポイントアドバイス送られました。

「開幕当初は結果が欲しくて、どうしても当てにいく感じだったが、今はようやくタイミングが取れるようになってきた。ただ、まだまだ物足りなくて、大きくゆったりとタイミングを取って、強く振れる準備を早く取って欲しい。ホークス柳田を実際に見るチャンスがあっただけに、彼の姿を見て何かヒントを掴んで欲しいですね。守備は慣れないセカンドを無難にこなしている。あとは打つだけ」と、かわいい後輩にエールを送った、かつてのミスタードラゴンズ。次代のミスタードラゴンズのバトンを譲り受けるためにも教えを身につけ、どんなピッチャーが登板してもクリーンアップに高橋周平の名前が記される稀代なるスラッガーへと成長してもらいたいものです。今後の活躍、そして飛躍をおおいに期待したいですね。

なんとか交流戦を5割で終えたい!

交流戦も残すところイーグルス、ライオンズの2カードとなりました。すべて敵地という日頃戦い慣れていない球場での戦いとなるわけで苦戦も予想されます。が、ここはなんとか踏ん張って頂き、4勝2敗でフィニッシュ!終わってみれば交流戦を5割で乗り切る。これで御の字ではないでしょうか!そして気分新たにセリーグ5球団との戦いをリスタート。もちろん目指すは首位カープに追いつけ!追い越せ!です。今週もドラゴンズナインには熱い戦いを期待しましょう!がんばれドラゴンズ!燃えよ!ドラゴンズ!

(ドラゴンズライター 竹内茂喜)

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