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「中継ぎに負荷をかけてしまったところもある」と認めたドラゴンズ与田剛監督。逆襲の後半戦に向け、対策は万全・・・ですよね!?

「中継ぎに負荷をかけてしまったところもある」と認めたドラゴンズ与田剛監督。逆襲の後半戦に向け、対策は万全・・・ですよね!?

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)はサンドラを見られなかった全国のドラ友に話したい! と、ある意味一方的に情報を共有するコラム(?)である。
7月21日の放送で共有したいコトは、後半戦の開始直前に収録された亜細亜大出身の先輩・与田剛監督が後輩・井端弘和さんに本音を語る「ヨダイバ対談」。特に興味深かったトピックスは3つ。まずは、前半戦を振り返った投手起用について。
きっとこんな感想を抱いているドラゴンズファンも少なくないのでは。それは・・・、

先発投手の交代、早くない?

そう思ってしまうのは、昨年10月の就任会見で与田監督が「リリーフ陣の再建案」として語っていたことが忘れられないから。

「先発投手がひとつでもアウトを多く取っていく。まずそこからスタートをしていかなければ、リリーフ投手に多くの負荷がかかってしまう。できるだけ良い形で(リリーフ投手を)マウンドに上げられるように、先発投手の整備というものもリリーフ陣には必要だろうなと思っています」

なるほど! と唸らされた新監督の投手哲学。ところが、前半戦の采配は所信表明とは異なるもの。その理由について与田監督は悩める胸の内を包み隠さず明かしたのである。

「これ以上ケガ人は出せない」―。想像を超える故障者続出が、与田采配の方針を変えた

井端「前半戦の投手交代は比較的、早かったと思いますが、どのようなお考えだったのですか?」

与田監督「とにかく勝つための采配をしなければいけない中で、前半戦は想像以上にケガ人が出てしまった。(その状況で)先発投手の状態、ボールの質が落ちてきてしまっている時に無理やり投げさせてしまうことで、これ以上絶対にケガ人を出してはいけないということから、投手交代が早くなったところがあるんですよね。その分、中継ぎ投手に負荷をかけてしまったところもあるし、自分の頭で思っていることと現実がうまくいかないところで采配はしていました」

“先発投手が1イニングでも長く投げる”という方針を封印したことから先発投手が崩壊する状況は防ぐことに成功したものの、与田監督自身が「(前半戦は)負荷をかけてしまった」と認めたリリーフ陣の後半戦は非常に気掛かりなところ。ただし、故障組の松坂大輔や藤嶋健人、笠原祥太郎が復帰を果たしたことは間違いなく明るい材料。先発ローテの再編を含め、いかに盤石なリリーフ陣を築いて勝負の後半戦を戦ってみせるのか――。問題から目を背けず、課題をしっかりと把握している与田監督の采配に期待です!!

「何勝何敗という数字よりも見るべきものがたくさんある」―。大野雄のチームへの貢献度を評価

「サンデードラゴンズ」にゲスト出演する川上憲伸さんと茨城ゴールデンゴールズ選手兼監督の片岡安祐美さん(C)CBCテレビ

与田監督はここまで6勝6敗の大野雄に対して“ムチとアメ”の表現を使って後半戦のさらなる活躍に期待を寄せた。その思いが表れた場面は、以下。

井端「今年の大野雄大投手は好調だと思うのですが?」

与田監督「うん。大野も普段の立ち居振る舞いからエースを目指すようにという話をしてきたんですが、ここという場面で手痛いホームランや長打を打たれてしまう。これをどうやって打開していくのか。たぶん精神的なものが大きいと思う。マウンド上での姿を野手はみんな見ているでしょう?」

井端「はい」

与田監督「そうだよね。『こいつだったら大丈夫』、『いまはヤバイな』っていうのは、たぶん野手もわかると思うので。まずは堂々とすること。打たれても次。打たれても『ダメだ』っていうことを態度に出さないようにしてほしい。大野が投げるとあまり得点が入らない。柳が投げると得点がいっぱい入る(笑)。これは相手ピッチャーとの兼ね合いもあるんですけど、大野は何勝何敗という数字よりも見るべきものがたくさんあると思っています」

与田監督は大野雄に対し痛恨の一打を浴びる悪い癖を指摘しつつも、数字では表せないチームへの貢献度を評価。先発投手が次々に故障で戦列を離れながら崩壊を防ぐことができたのは、柳と大野雄が二枚看板となってローテの柱を支えていたからこそ。後半戦の大野雄には柳の勝ち星に追いつき、追い越す活躍でエースと認めさせてほしいと強く願う!!

R・マルティネスの代役守護神について、川上憲伸さんは“臨機応変策”を提言

中日ライデル・マルティネス投手(C)CBCテレビ

キューバ代表に招集されたR・マルティネスに代わって与田監督がクローザーに指名したのは、プロ10年目の岡田俊哉。
ヨダイバ対談が行われた時点での構想は、「クローザーは確定したいんですけど、現状はロドリゲスもクローザーとして投げたことはないので、他のピッチャーもうまく使いながら勝つために何をすべきかを探らないといけないですね。(中略)みんなに可能性はあります。何が正解かはわからないですけど、出来るだけ正解になるように見ていこうと思っています」と話していたものの、早くも7月16日の試合終了後には「クローザー岡田」を正式に表明。
すると岡田は3試合連続無失点の完ぺきな仕事ぶり。与田監督の大抜擢が成功した背景にはドラゴンズのOBで球界史上最高の守護神・岩瀬仁紀さんの推薦に耳を傾けたとの裏話も。こうした後輩OBの提言も良いと判断すれば受け入れる懐の深さは与田監督ならではの魅力ではないだろうか。いや、間違いなく魅力だ!!

中日・岡田俊哉投手(C)CBCテレビ

この新米守護神・岡田に「待った」をかけたのは、平成の竜のエースを代表した川上憲伸さん。
「岡田投手はコントロールもいいですし、抜群な安定感を出してくれると思うんですけど・・・、ここから先は抑えを『この選手!』と決めなくてもいいと思います。ある程度コントロールのいい選手が試合の最後を締めればいいんじゃないのかなと。岡田選手は気持ちが優しい選手なのであまり負担をかけないでも」

はたして竜の守護神問題は岡田が結果を出し続けて終止符を打ってくれるのか―。それとも、憲伸さんが提案する“日替わり守護神”がベストの選択肢となるのか―。

中日・高橋周平選手(C)CBCテレビ

とにもかくにも8連勝の後の3連敗で厳しい現実を思い知らされた中、連夜の無失点リレーを見せてくれたリリーフ陣が何よりの救い。感謝です! どうか今年は昨年の汚名を晴らすべく、リリーフ陣のおかげで悲願のAクラス入りを果たせた(8年ぶり奇跡のセ・リーグ優勝を成し遂げた)と思わせてくれる活躍を祈りながら、今回のコラムはこれにて。

(周平不在の今こそ選手会長・福田の意地とプライドに期待しているサンドラ視聴歴約30年のアラフォーな竜党)

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