青果や名産のうなぎ、選びきれないほど豊富なえびせんべいが揃い、ご当地ソウルフードも販売されている、愛知県西尾市の産直市場「憩の農園ファーマーズマーケット」。

週末になると、西尾市外からも多くの買い物客が訪れ、大にぎわいとなります。その人気の理由を、おしゃべりメガネこと若狭敬一アナウンサー（以下、若狭アナ）が調査しました。

切り花や野菜も充実！地元特産物がお手頃価格でズラリ

店内に入ると、まず目に飛び込んできたのは、色とりどりの切り花。まるで花畑と見紛うほど、種類豊富に陳列されています。その横の壁には、西尾市の名産を示した特産地図が貼られていました。

（若狭敬一アナウンサー）

「西尾市の分かりやすい特産地図がある。カーネーション・イチゴ・お茶・キュウリ・えびせん・うなぎ・イチジク・ナシ。これらの食材が（季節によって）集まるってことですね」

安くて新鮮な野菜売り場では、大袋に詰められたニンジンを発見。

（若狭敬一アナウンサー）

「（この量なら）うちの家族全員と、馬三頭くらいいける。（今高騰していると）話題のキャベツも1玉リーズナブル！しかも西尾市産。この値段は久々に見た」

売り場には、西尾市や近郊で栽培された新鮮な青果がずらりと並び、お手頃価格で販売されています。知人や家族に頼まれ、大量購入する買い物客の姿も見られました。

地元の漁港で朝水揚げされた魚介類も！生のうなぎは通年販売

魚売り場へ足を踏み入れた若狭アナが見つけたのは、買い物客に熱心に説明している男性。「憩の農園ファーマーズマーケット」にテナントとして入っている、地元の魚屋「カネス」会長の杉浦宏一さんです。地元の一色漁港で朝に水揚げされたばかりの魚介類が、そのまま販売されています。その理由を杉浦さんに尋ねました。

（カネス・会長・杉浦宏一さん）

「（小イカのような）こういう細いものは、うちで調理すると人件費がかかり、高くなる。いろいろアドバイスをして（買い物客）本人にやってもらうからお値打ち」

中でも特に珍しい商品が、西尾市名産である生のうなぎ。

（カネス・会長・杉浦宏一さん）

「（うなぎを）朝、開いて持ってきます。皆さん自宅で焼いて食べる」

一年を通して生のうなぎを販売しているため、これを目当てに遠方から訪れる客も多いそうです。

西尾市の学校給食から誕生したソウルフードや地産地消サンドも販売

さらに、店内で西尾市ならではのソウルフードを発見した若狭アナ。

（若狭敬一アナウンサー）

「イカフライのレモン煮タレ。『西尾市の学校給食で大人気』って書いてある」

「イカフライレモン煮」は、西尾市の学校給食から誕生したメニュー。見た目はコロッケのような形状で、レモンを煮込んだ特製タレが染み込んでいるのが特徴です。さっそく若狭アナが実食してみると…。

（若狭敬一アナウンサー）

「甘酸っぱい！これ初めての味。例えるなら、チキン南蛮が一番近い。おいしい」

「憩の農園ファーマーズマーケット」では、新たなソウルフードの開発にも挑戦。その名も「西尾サンド」です。西尾市内の「わたなべファーム」のおいんく豚・「今井醸造」の味噌・「なんていい日だ」の食パンを使用しています。

（若狭敬一アナウンサー）

「こんな地産地消のカツサンドに会えるなんて、なんていい日だ！」

味噌カツの甘みと塩気が絶妙で、ふんわりと柔らかい肉とパンに、シャキシャキのキャベツが絶妙にマッチ。

他にも、一色町の名物「えびせんべい」が壁一面にずらりと陳列されていたり、名産の抹茶やお茶が驚くほどたくさんの種類が並んでいたりと、選ぶのに迷うほどの充実ぶりです。

「おいしい卵を作るため50年研究」売上ナンバーワンは地元農園こだわりの卵

「憩の農園ファーマーズマーケット」で最も売れている商品について、店長の鳥居博さんに尋ねてみました。

（店長・鳥居博さん）

「一番毎日売れるのは卵。値段は高めですが、皆さん買っていきます」

特に人気なのが、早いときには午前中で売り切れてしまう「吉良農場　極上うまみたまご」。ちょうど補充に来ていた生産者の方に話を伺いました。

（吉良農場・会長・平井芳清さん）

「おいしい卵を作るために、50年研究を重ねてきました。鶏のエサにこだわり、アーモンドやキノコを使った独自の配合を開発。卵がおいしくなるようなエサを作りました。とにかく黄身が濃厚でおいしい」

平井さんのこだわりに感銘を受けた若狭アナも、さっそく購入。若狭家の夕飯では、卵かけご飯にして堪能しました。

「憩の農園ファーマーズマーケット」がにぎわう理由について、若狭アナはこう考えます。

（若狭敬一アナウンサー）

「『憩の農園ファーマーズマーケット』がにぎわう理由、それは西尾市の魅力が一堂に集結しているからです。きれいな花、新鮮な野菜、魚、ソウルフードまで、究極の地産地消の場でした」

お近くの方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

CBCテレビ「チャント！」2025年2月17日放送より