一般人の"3割"が騙される!?「ネット通販の落とし穴」大谷ユニフォームからウイスキーまで…巧妙化するニセモノの実態とは?

インターネット通販の便利さの裏側で、ニセモノや粗悪品が横行しています。大谷選手のユニフォームから高級ウイスキー、電子機器のバッテリーまで、様々な商品で模倣品が出回っています。その実態と消費者が注意すべきポイントを探ります。
瓜二つの外見 見破れますか?

ネット通販で購入した大谷選手のレプリカユニフォームを、正規品と比較してみることに。35人に調査したところ、3割近くにあたる10人が見分けられないという驚きの結果となりました。
(街の人)
「こうやって比較できたらいいけど、これ(ニセモノ)だけ届いたら全然分からない。信じちゃいます」

高級ウイスキー「山崎12年」のニセモノも確認されました。ウイスキー専門店のマスターによると、本物と比べて泡立ちや香り、味に明確な違いがあるそうです。

(ハイボール倶楽部 THE ONE オーナー もっさん)
「ちょっとウイスキーとは思いがたいですけど…("ニセモノ"を試飲後に)ものすごい刺激臭がありますね」

電子機器のバッテリーでも、純正品と称して販売されるニセモノが見つかっています。ある購入者は、裏面の説明書きの日本語がおかしいことで気づいたと言います。
(購入者)
「裏の注意書きを読んだらあれ?と思って、変な日本語があって『これニセモノだ』と気づいた」
安全性への懸念と対策

ニセモノや粗悪品は、安全性の面でも問題があります。特にバッテリー製品は火災や爆発の危険性があります。
(NITE 製品安全センター 安元隆博主任)
「一部の安い非純正バッテリーは、安全のための費用を削ってしまい、その分事故のリスクが高くなっている。いわゆる低価格、高リスクな粗悪品がある」
NITEによると、メーカー指定ではないバッテリーによる事故は、ここ10年間で230件以上発生しているとのことです。

消費者が注意すべきポイントとして、以下が挙げられます。
- 事業者の連絡先が正しく記載されているか
- 純正品に比べて極端に安くないか
- 製品説明の日本語がおかしくないか
- PSEマークが表示されているか
ネット通販の利便性は高いですが、同時に巧妙化するニセモノや粗悪品のリスクも増大。消費者は手軽さや安さだけでなく、商品の信頼性や安全性にも注意を払う必要があります。
"本物"を選ぶ目を養うことが、安全で満足できるネットショッピングにつながるのです。
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