暑い日に食べたくなるカレーライス。その盛り付けは、ライスが隠れるようにルーをかける“全がけ”orライスとルーが半々の“半がけ”のどちらを想像しますか。今回はカレーの盛り付け方について、中山真希調査員(以下、中山調査員)が調査しました。
家族内でも好みが分かれる盛り付けの多数派はどっち?
依頼者は、愛知県在住の岩間崇浩さんにカレーの盛り付け方について伺いました。
(依頼者・岩間崇浩さん)
「妻がご飯の上にカレーをドバっと丼のようにかける。衝撃というかショックというか」
岩間家では、妻・息子・娘が“全がけ派”、依頼者のみ“半がけ派”だと言います。そこで、カレーのよそい方の王道はどちらなのか調査してほしいと依頼したとのこと。
愛知県発祥「カレーハウスCoCo壱番屋」では、1988年のメニュー表から既に半がけスタイルです。さらに、名古屋市・中川区のカレー専門店「かれいや 中尾食堂」で、お客さんに聞き込み。両親と息子の三人家族は、父が全がけ、母と息子が半がけでした。家庭内で意見が分かれているようです。
(全がけ派)
「ルーが多ければ多いほど好き。ライスが見えるのが嫌!」
(半がけ派)
「絵本とかが大体半がけ」
店で2日間調査した結果、“半がけ派”が多い結果となりました。
王道は半がけ!しかし地域によって異なる?
「かれいや 中尾食堂」店主の中尾立人さんに、普段店内でお客さんがどのように食べているか伺いました。
(かれいや 中尾食堂 店主・中尾立人さん)
「(全がけと半がけ)半々という認識。男性は全がけする方のほうが多い。ザーッといっちゃう人が結構いる」
人それぞれ好みの食べ方がありますが、本当に正解はないのでしょうか。これまで1万店以上のカレー屋を食べ歩き、各地でカレー大使も務めているカレー研究家・一条もんこさんに尋ねました。
(カレー研究家・一条もんこさん)
「(全がけと半がけは)都市伝説並みに正解がないといわれている。基本的には、ライスを片側に盛って片側にカレーのソースを盛り付ける」
一条さんによると、一般的な“おうちカレー”の場合は、ライスとルーを半々にするのが基本。オンラインリサーチの「マクロミル」によると、全がけ派が14.4%、半がけ派が84.5%と、半がけ派が多い結果でした。一方で、大阪は全がけの文化が定着していると言います。
(カレー研究家・一条もんこさん)
「大阪の方では、ご飯の上にカツなどを乗せて、その上にカレーをかける全がけスタイルが王道。関東と関西では違うという説が濃厚」
研究家が直伝!ルーとライスの黄金比とは
一条さんに、ライスとルーのおいしい盛り付け方を教えてもらいました。ライス180〜200gに対し、ルーを200〜220gをかけるのが、一条さんの推奨する黄金比。ルーが、1割ほど多めに調整するのがオススメとのこと。
(カレー研究家・一条もんこさん)
「意識的にご飯をルーよりも少なめに盛ると、いい感じにご飯がカレーと絡まって、最後までおいしく感じることができる」
今回の調査の結果、ライスとルーのよそい方は半がけが王道であることが判明しました。
CBCテレビ「チャント!」7月19日放送より