加藤愛が行く!岐阜・揖斐川町の愛されフード『美濃いびフランクフルト』を調査! 本場ドイツで学んだ職人が作る概念がくつがえる逸品
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフードを加藤愛が全力で調査します。今回は、『岐阜・揖斐川町(いびがわちょう)』の『美濃いびフランクフルト』です。
「ステーキを詰めました」・・・みたいな食べ応えに愛ちゃん感動!
聞き込みによると、『美濃いびフランクフルト』は「歯応えがあって、中がジューシー」「ソーセージのイメージが変わった」という声もあった、ドイツの製法で作られたほぼ肉そのままの絶品ソーセージだとか。
おじゃましたのは、住宅街にひっそりと佇む、ハムソーセージの専門店『森本工房』。揖斐川町ではよく知られる2002年創業の店で、およそ20種類の手作り商品が並ぶ中、一番人気なのが、ソーセージの概念がくつがえるほどおいしいという『美濃いびフランクフルト』です。
愛ちゃんは「お肉をそのまま食べているみたい。ステーキを詰めました…みたいな」と肉感を実感! このフランクフルトの最大の特徴は、まさにその食べ応えなのです。
噛んだ時に初めて口の中に広がるおいしさのフランクフルト
『美濃いびフランクフルト』に使うのは、地元・揖斐川町産の豚肉。岩塩に3日間漬け込んだ肩ロースを粗挽きと細挽きにして、自家ブレンドのドイツ製スパイスを入れ、手で混ぜ合わせます。粗挽きタイプのこのフランクフルトは、細挽きした豚肉がつなぎの役目となり肉をくっつけるため、その状態を見極めるのに手で作業することが重要だそう。
そして、よい混ぜ具合になったところで羊の腸に詰め、形成したら、店主手作りのスモーク小屋で燻しますが、ポイントは短時間で終えること。スモークが強すぎると、肉本来のおいしさが分からなくなるため、控えめにします。その後は専用オーブンを使い、脂が溶け出さない80度以下の低温でじっくりと時間をかけ、焼き上げたら完成! うまみが溶け込んだ脂は肉の中に閉じ込められるため、フォークで刺しても肉汁は出ないとか。噛んだ時に初めて、口の中にうまみが広がる…。これが『美濃いびフランクフルト』のおいしさの秘密なのです。
より本場ドイツの味が楽しめる魔法の調味料とは?
25年ほど前に農業研修生としてドイツへ渡り、1年間住み込みで豚のエサ作りから、育て方、そして肉の加工までを教わり、その後地元に工房を構えた店主の森本さん。この『美濃いびフランクフルト』は、師匠のシュミットさんから学んだ製法を忠実に再現したものですが、実はドイツの人が好む本場の味にするには、ドイツではメジャーな“カレー風味のケチャップ”をかけるのだとか。
地元でソーセージを作り始めて22年。始めの頃は、お客さんから肉の味を生かしたソーセージに「なぜカレーケチャップをかけるの?」と言われたそうですが、「自分がドイツで感動したものをどうしても皆さんに食べてもらいたくて」と道の駅や催事などではこの本場ドイツの味での販売を続けています。
※工房での年内販売分は完売しましたが、揖斐川町の「道の駅 星のふる里ふじはし」にある直営ブースでは、年末年始も焼きたてを食べられるとのことです。
(CBCテレビ「チャント!」12月20日(金)放送より)