加藤愛アナが愛知県美浜町の『大砲巻』を調査! 縁起よし!長さ30センチの愛され和スイーツ
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、知多半島に位置する『愛知県美浜町』の『大砲巻(たいほうまき)』です。
中は“こしあん” 薄い生地で巻いた絶品和菓子
「お寿司の太巻かも?」と思いつつ聞き込みを始めると、『大砲巻』は“和菓子”と判明! カステラのような生地であんこを巻いた細長い菓子で、『飴文(あめぶん)』という店で売っているとのこと。海沿いにある店を訪ねると、登場した『大砲巻』は町の人たちが言っていた通り、薄い生地でこしあんを巻いた和菓子で、確かに細長く30センチもあります。作り方はとてもシンプルで、小麦粉と卵などを混ぜ合わせた生地を鉄板の上に正方形に薄く伸ばして焼いたら、そこにあんこを棒状に伸ばし、熱いうちに手で巻いていき、仕上げの“名物大砲巻”の焼き印を押せば完成です。
一口サイズに切らずに長いままいただくと、「あんこがタップリで皮がモチモチ。何層にも重なっているんですね」と加藤アナ。『大砲巻』は、あんこを芯にした和風のやわらかなバウムクーヘンのような和菓子なのです。
“長い形”は『飴文』の代名詞! 季節の味も楽しめる『大砲巻』
飴作りから始まったという『大砲巻総本舗 飴文老舗』は、江戸末期の1861年創業。初代が江戸で習ってきた、今よりも分厚い生地であんこを巻いた和菓子が大砲巻の原型だとか。サイズは短く、輪切りにするとタイヤのようだったため“自動車巻”と呼ばれた時代もあったそうです。その後、大砲の形に似ていることから名前も変え、サイズも今のように長くなりました。この長い形はいつしか飴文のお菓子の代名詞となり、健康的なイメージのある黒ゴマと海草を練り込んだあんで作った“長寿巻”は、敬老の日などの贈り物として好評。さらに、栗きんとんを巻いた“栗ごろも”は数量限定の売り切れ必至の人気商品で、切ると断面が栗の形に見えるように巻かれた贅沢な一品です。
そして春爛漫の季節には、可愛らしいピンク色の桜あんの大砲巻も登場。「ほのかに桜もちみたいな香りがします」と加藤アナも味わいました。
和と洋の合体! チャレンジする6代目
長いお菓子は縁起物としても喜ばれ、定番の大砲巻だけでも1日500本売れるという愛され和スイーツ。「大砲巻は代々受け継いできたものなので、ずっと変わらず作っていきたい。それ以外にも食感の違うものとか、洋風なものとかいろんなバージョンを作って皆さんに喜んでいただきたい」と6代目は語ります。
大砲巻の新作も考案しながら、3年ほど前に発売した生チョコとわらび餅を合体させたその名も“生チョコわらび餅”も好評だそうです。『飴文』の銘菓『大砲巻』に甘んじることなく、挑戦を続ける6代目でした。
(CBCテレビ「チャント!」3月28日(木)放送より)