ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国800か所以上の道を巡ってきた道マニア歴19年の石井あつこさんが、長野県にある千曲川の水害と闘ってきた“廃道”を巡ります。※許可を得て撮影しています。廃道は危険ですのでむやみに立ち入らないでください。崖下の「半過洞門」と明治時代の「影通隧道」画像:CBCテレビ『道との遭遇』石井さんと一緒に旅をするのは、ライターのサムソン高橋さん。2人が訪れたのは、上田市。(道マニア・石井あつこさん)「水害と切っても切れない『千曲川(ちくまがわ)』と闘ってきた道の歴史を訪ねたい」新潟県では「信濃川」、長野県では「千曲川」と呼ばれる、全長367kmの日本一長い川。長野県は地形が複雑急峻(きゅうしゅん)のため、洪水や土砂災害の影響を受けやすく、昔から住民たちは「千曲川」の水害に悩まされていました。そんな「千曲川」と密接に関係した廃道の中でも、石井さんが一目惚れしたという廃道へ向かいます。画像:CBCテレビ『道との遭遇』国道18号の近くを流れる「千曲川」の左岸には、県の天然記念物に指定されている断崖「半過岩鼻(はんがいわばな)」が存在。そのすぐ脇には、かつて使われていた「半過洞門」があります。「千曲川」の氾濫に悩まされながらも、住民にとって悲願だった道をこの険しい断崖に開通させました。「半過洞門」の近くには完成記念の石碑があり、中でも「絶叫懇請」と書かれた言葉に石井さんは心を打たれた様子。(道マニア・石井あつこさん)「道の開通がどれだけ悲願だったのかが分かる」画像:CBCテレビ『道との遭遇』「半過洞門」を進むと県道に合流しますが、その先には、さらに古い時代に使われていた廃道があるそう。その場所に行ってみると、明治42年竣工の「影通(かげどおり)隧道」が出現!荒々しい素掘りの隧道で、昭和8年まで使われていました。近くの集落に電気が通る前、村落で唯一電気がつく場所だったこの隧道で、夜な夜な人が集まって話をしたり演奏したりしていたと石井さんは言います。千曲川の浸食で廃道になった「宮澤第3隧道」画像:CBCテレビ『道との遭遇』続いて訪れたのは、小諸市(こもろし)の県道142号。石井さんが一目見て好きになった廃道だそうで、「昔から重要な道で、隧道が3本存在している」と言います。県道142号を走っていると、突如現れた「宮沢第1隧道」と「宮沢第2隧道」。どちらも全長は短く、今も使われています。さらに北上すると「宮沢トンネル」があり、その脇には「宮澤第3隧道」が眠っています。現在、北側坑口も南側坑口も封鎖されており通り抜けられませんが、「違うアプローチで行ってみたい」と石井さん。画像:CBCテレビ『道との遭遇』山を登って「宮澤第3隧道」がある真上に行ってみると、中央部分で2つに分かれて明かり区間がある奇妙な構造が確認できます。下りて近づいてみると、南北どちら側の坑口も立派な造りで、まったく同じ姿をしています。石井さんは、もともと1本だった隧道が崩落で2つに分かれたのでは、と推測。近くにある集落の方によると、「宮澤第3隧道」完成後に落盤が起き、その後補修をして崩落部分に坑口をつけたそう。しかし、すぐ側を流れていた千曲川の浸食が進み危険だったため、廃道になったとのこと。画像:CBCテレビ『道との遭遇』「昭和8年12月竣工」と書かれた扁額が残されていましたが、後日石井さんが調査したところ、明治45年にはすでに存在していたことが判明。「宮澤第3隧道」は明治時代に完成し、その後崩落。昭和8年に復旧工事を行い、その年を竣工年として扁額に記したのではないか、と石井さんは考察します。「宮澤第3隧道」の近くには、「宮澤第3隧道」よりも前に使われていた隧道も存在。土砂崩れで崩落したため隧道の形跡はありませんが、切通しのような姿をした初代宮澤隧道の跡地に思いを馳せる石井さんなのでした。4月16日(火)午後11時56分放送CBCテレビ「道との遭遇」より