身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。ドクターは、横浜フロントクリニック副院長尾上梨郁先生です。今回のテーマは「〜美味しい季節は危険がいっぱい!〜秋に食中毒が多い3つの理由」実は、1年間で食中毒が最も多いのは10月だそうです。そこで今回は、10月に食中毒が増える3つの理由と食中毒を予防するポイントを専門医に教えてもらいました。10月に食中毒が多い3つの理由(1)免疫力の低下が原因で食中毒発症!CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』先生によると、秋は季節の変わり目で気圧や気温が変化しやすく、体調を崩しやすい時期だそうです。健康な人は、胃酸によって食中毒の原因菌が殺菌され、腸内細菌などにより食中毒の原因菌が繁殖しにくい環境が作られています。しかし、体調により免疫力が弱っている場合は、食中毒にかかりやすくなってしまうそうです。<食中毒予防のポイント>肉や魚介類など、食中毒の原因菌は広く存在しているそうです。そのため、体調がすぐれない時は、新鮮な素材にしっかり火を通し、食べ過ぎないように注意しましょう。10月に食中毒が多い3つの理由(2)涼しさが招く油断食中毒の原因菌の多くは、約20〜50℃で増殖しやすいそうです。昨年10月の東京の平均最高気温は23.7℃。夏に比べて涼しくなってはいますが、お弁当などにはまだまだ保冷剤が必要だそうです。<おにぎりで菌の変化を検証>63℃と23℃、それぞれの温度のご飯でおにぎりを作った後、25℃で8時間保存し菌の変化を検証しました。結果、菌がより多く増殖したのは23℃のご飯でした。先生によると、菌はご飯にも具の食材にも少なからず入っており、食中毒の病原体のほとんどは約60℃以上で殺菌できるとの事(※60℃以上で殺菌できない菌も存在します)。今回の検証では、63℃のご飯を使った事により温度で菌の増殖が抑えられたと考えられるそうです。<食中毒予防のポイント>(1)おにぎりを握る際には、炊飯器から出してすぐの60℃くらいの熱いご飯を使い、具の中の菌を一度減らすのがオススメだそうです(※やけどに注意してください)。ラップを使って握った場合は、ラップについた水滴が菌の増殖につながるため、一度ラップを開き温度を下げるようにしましょう。(2)おかずは温かいうちに弁当箱に詰め、水滴がつかないように蓋を開けて蒸気を逃がしましょう。(3)お弁当を保存する際は、涼しくなってきたからと油断せず、保冷バックや保冷剤を使うようにしましょう。先生によると、基本的に冬までは保冷剤を入れ、可能であればすぐに冷蔵庫にしまうのがオススメだそうです。10月に食中毒が多い3つの理由(3)旬の味覚に潜む寄生虫と自然毒CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』先生によると、この時期に増えてくるのがアニサキスによる食中毒。アニサキスは、秋に旬を迎えるサンマやサバなどの青魚やイカなどによくいるそうです(※アニサキスは季節を問わず寄生しています)。<腸閉塞や消化管穿孔を起こすことも>アニサキスによる食中毒は、まれに腸閉塞や消化管穿孔(しょうかかんせんこう)を起こす事もあるそうです。消化管穿孔とは、胃や腸などの壁に穴が開き、そこから消化液や内容物などが漏れ腹膜炎などを引き起こす疾患。緊急手術が必要になる事もあるそうです。<アニサキス食中毒の予防法>アニサキスは、60℃以上で1分間以上加熱する事で死滅するそうです。そのため、しっかりと熱を通す事が大事なのだとか。他にも、-20℃で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅するため、生魚を買う際は「解凍」という表記のあるものを選ぶのがオススメだそうです。<旬の食材に潜む自然毒の恐怖>自分で採取したキノコを食べて、食中毒を起こす事故が毎年のように起きています。詳しい人でも誤食する可能性があり、最悪の場合死に至る事もあるのだとか。厚生労働省は、食用だと確実に判断できないキノコは「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」と注意喚起を行なっています。採ったキノコは、自己判断せず必ず保健所などプロに見分けてもらいましょう。<市販のキノコも要注意!意外と知らない落とし穴>先生によると、キノコは例え市販のものであってもしっかりと火を通してほしいとの事。主なキノコのなかで、生で食べられるのは新鮮なマッシュルームくらいなのだとか。例えば、シイタケはしっかり火を通さないと胸・腹・背中を中心に激しい痒みを伴う発疹が出る「しいたけ皮膚炎」を起こす事があるそうです。シイタケに限らず、キノコを食べる時には充分に火を通すように心がけましょう。(2024年9月29日(日)放送CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)