唾液の主な働き唾液には、消化を助けたり、初期の虫歯を修復してくれたり、たくさんの機能・役割があります。これらの作用を唾液力と呼び、その力を発揮するには唾液の量と質がとても大切です。<唾液の主な働き>・歯垢や口内を洗う(浄化作用)・虫歯の予防(緩衝作用)・歯の修復(再石灰化作用)・消化を助ける(消化作用)・ウイルスや細菌などを撃退唾液力のポイント①「唾液の量」唾液が分泌されるのは、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3か所。健康な人だと1日に1~1.5Lの唾液が分泌されています。<唾液の量をセルフチェック>下記の項目に3つ以上当てはまる方は、唾液量が少なくなっている可能性があります。・食事の時に味噌汁やお茶で食べ物を流し込む・食べ物の味を感じにくい・口の中がネバついたりパサついたりする・口内炎ができやすい・歯磨きをしているのに虫歯が多い唾液不足になる原因・ストレスストレスや緊張で交感神経が優位になると唾液量が減少します。特にウィズコロナの生活を送っている今の時期は、いろいろなストレスが身体に影響を与えて、唾液の量を減らしている可能性があります。・加齢唾液量の減少にはさまざまな原因がありますが、なかでも加齢による影響は大きいといわれており、年齢とともに徐々に減少していく事が分かっています。・生活習慣(早食い・大食いなど)唾液は、食べ物を噛む事でも分泌されます。そのため、早食いや大食いだと咀嚼回数が減少し、唾液量が減ってしまいます。また、口呼吸も口が乾燥する大きな要因になりますが、それによって唾液の分泌量が減少するわけではないそうです。・持病(糖尿病など)糖尿病の人は、高血糖の状態を抑えるため、多くの水分を排出しています。そのため、脱水状態になり唾液量が少なくなってしまいます。唾液不足の改善法唾液不足を改善するには、唾液腺を刺激するのが効果的です。ドクターオススメのセルフマッサージをご紹介します。<耳下腺のセルフマッサージ>▼耳たぶの前のくぼみを3本指で押さえる▼10回位軽く円を描くようにほぐす▼食事の前など1日に4,5回行う唾液量がお肌にも影響する!?唾液や血液に含まれるたんぱく質の一種EGFには、肌を整えたり修復したりする働きがあります。マウス実験では、唾液の分泌を抑えると血中のEGFが減少し皮膚が老化するため、ヒトにおいても、唾液の分泌は肌に大きな影響があると考えられています。唾液力のポイント②「唾液の質」唾液の質のカギを握っているのが、唾液に含まれているIgA抗体です。IgA抗体は、ウイルスや細菌が口や鼻などから体内に侵入したときに、ウイルスや細菌にくっついて無力化する働きがあります。つまり、IgAは、感染症などから身を守る第一の砦。IgAの量が少ないと、風邪や感染症にかかりやすくなってしまいます。<唾液の質をセルフチェック>下記の項目に3つ以上当てはまる方は、唾液の質が低くなっている可能性があります。・朝食を抜くことが多い・肉類をよく食べる・冷たい飲み物や食べ物をよく摂る・飲酒の習慣がある・運動不足である唾液の質を低下させる原因腸内環境や身体の代謝が悪くなると、唾液の質が低下してしまいます。さらに、激しすぎる運動もIgAを弱めて免疫力を下げてしまいます。唾液の質を保つには、軽・中程度の運動がオススメです。唾液の質を高めるには?近年の研究でIgAを増やす成分の存在が分かっています。それが、短鎖脂肪酸。短鎖脂肪酸は、腸内環境が整うと多く生成される成分で、腸内のバリア機能を高めると同時に、唾液線を刺激しIgAを増やす働きがあるといわれています。つまり、唾液の質を高めるには腸内環境を整える事が大切。食事の内容を意識する事で、腸内環境を整えてIgAを増やす事ができます。免疫力アップにつながる食事法IgAを増やし、免疫力をアップするには腸内環境を整える事が重要です。そのためには、発酵食品と食物繊維を同時に摂るのが効率的。発酵食品に含まれる善玉菌は、それだけでも腸内環境を良くしてくれますが、そのエサとなる食物繊維を同時に摂る事で善玉菌はより活性化。腸内環境もより良い状態になる事が期待されます。<オススメレシピ①「キノコとキムチの炒め物」>≪食材(2人前)≫(発酵食品)キムチ60g(食物繊維)しめじ100gえのき100gまいたけ100g(調味料)ごま油大さじ2塩・こしょう適量≪作り方≫▼お好みのキノコをごま油で炒める▼キムチを入れる▼塩・こしょうで味を整える<オススメレシピ②「レンコングラタン」>≪食材(2人前)≫(発酵食品)ピザ用チーズ40g(食物繊維)レンコン150g(調味料)麺つゆ大さじ1オリーブオイル大さじ1≪作り方≫▼薄切りにしたレンコンをグラタン皿に入れる▼レンコンに麺つゆとオリープオイルをかける▼ピザ用のチーズをのせる▼トースターで10分程焼きあげる<オススメレシピ③「ネバネバ和え物」>≪食材(2人前)≫(発酵食品)納豆100g(食物繊維)山芋100gもずく100gモロヘイヤ100g(調味料)麺つゆ大さじ2<作り方>▼すべての食材を麺つゆで和える