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今中慎二が指摘!キャッチボールで見抜いた髙橋宏斗投手の問題点と対応方法とは

今中慎二が指摘!キャッチボールで見抜いた髙橋宏斗投手の問題点と対応方法とは
「若狭敬一のスポ音」より髙橋宏斗投手(C)CBCラジオ

今年の中日ドラゴンズの沖縄キャンプで臨時コーチを務めたOBの今中慎二さんが、3月9日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)に出演しました。

昨年のキャンプで指摘されていた髙橋宏斗投手のスタイルが修正され始めたそうです。今中さんはどう見たのでしょうか?

山本由伸流フォーム

ドジャースの山本由伸投手を思わせる、すり足気味の投球フォームでキャンプインした高橋投手。昨年のキャンプでも山本型とフォームで始め、早々に直されましたが、今年はそのままフォーム変更を貫きました。ところが、シート打撃で48球4安打1失点と結果が出ず修正することになりました。

臨時コーチを務めていた今中さんの意見は?

今中「第1クール、キャッチボールした瞬間に『アレ?由伸だ』って思って。『おいおい、やっとんなあアイツ』ってボソボソって言ったらマイクで拾われてた(笑)」

開幕前の大切な時期。髙橋投手の状態が他球団へどう漏れるかわかりません。油断も隙も無い報道陣に、今中さんはマイクを移動してもらったそうです。

良くない理由

今中「脚を上げなかったから 、ボール投げる前から『あ、由伸入ってるねえ』って感じだった。思わず『やってるなあ~』って」

左脚を大きく上げず、すり足気味で投げる山本由伸流フォームで投げていた時の髙橋投手のボールは?

今中「良くないですね」

ズバッと即答する今中さん。良くない理由を解説しました。

今中「脚上げようが、上げまいが僕はどっちでもいいんですよ。上半身と下半身がパチッと合ってくればいいんです」

髙橋投手は左足がアウトステップになりすぎて、踏ん張りがきかずに上半身が来て、身体が開いてシュート回転になってしまうそうです。

真似するところが違う

今中「これは昨年からずっと言っていることなんです」

昨年9月、今中さんは髙橋投手に対し「左足のステップをもう半分でいいから真っ直ぐ近くすればパチッとハマって、シュート回転が減る」とアドバイスしていたそうです。

髙橋投手のフォームを映像で見ると、左膝が割れて、ガニマタのように投げています。

今中「誰が見てもわかります。あれでは踏ん張れないですよ」

山本投手はどちらかというと内に絞ります。

今中「そこを真似して欲しいっていう話です」

本人次第

キャンプのキャッチボールの瞬間から、由伸流の投げ方だと見抜いた今中さん。シュート回転するとわかっていながら、髙橋投手にはあえてそう言わなかったそうです。その理由は?

今中「またやるならやってみろよと。『実戦まで待ちましょう』とは監督に言ったんです。本人は実戦に出ればわかるはずです」

昨年からステップが直れば、脚の開きもなくなり、テイクバックが遅れることも改善されると、指摘してきた今中さんですが、本人がやる気にならないとどうしようもありません。特に癖は極端にやらないと、なかなか取れないそうです。

案の定、実戦ではシュート回転があだとなり、150キロの速球でも繰り返し打たれました。それでフォームを脚を上げる形に戻した髙橋投手ですが、まだ改善には至っていないそうです。

本当の勝負

今中さんが見る髙橋投手の問題は、脚の上げ下げやアウトステップではなく、あくまでも踏ん張り。どんなフォームでも踏ん張ればいいのですが、髙橋投手はそこまで踏ん張り切らないそうです。

今中「70、80球まで頑張れても、80球を超えたら我慢が利かなくなる。だから髙橋投手は、試合の中盤4~5回になるとシュート回転をし出す。

先発ピッチャーは80球を超えてからが本当の勝負なんで、そこからシュート回転が始まったら勝てないですよ」

みんな我慢した

フォームの修正を始めた髙橋投手ですが、まだ不完全な状態。オープン戦で打たれ始めたら、アウトステップしてきて踏ん張りがきかなくなったなと思っていいんだとか。

また150キロ以上出ていても打たれる時は、踏ん張れずに身体が早めに開き、シュート回転が始まった時だそうです。オープン戦はそこが注目ポイントになりそうです。

今中「戻そうと思えば戻せるぐらい器用な部分はあると思ったんで静観してたんです。大塚コーチと山井コーチも言わずに我慢してたと思いますよ。とにかく脚のステップだけね」

キャンプのキャッチボールで見抜く、今中さんの解説でした。 
(尾関)

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