千葉豪雨、街を沈めた「内水氾濫」。水没した車からどう逃げるか
今月13日、千葉県を記録的な豪雨が襲いました。都市部を水が飲み込んだこの災害は、これまでの水害とは異なる形で広がっています。8月17日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、その背景や、車に備えておきたいものについて、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が解説しました。
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千葉県は、道路の冠水で車に閉じ込められるなどして10人が死亡し、29人が重軽傷を負ったと発表しました。住宅の損壊や床上・床下浸水は、合わせて1541棟にのぼります。
死者のうち30代の男性は、停電した住宅で発電機を使い、一酸化炭素中毒で亡くなりました。災害関連死に当たる可能性があります。ほかに男性1人が行方不明のままです。
石塚「『想定外』という言葉で、いつまでも想定外と言っていていいのかっていうような気候変動が日本でも起きているという感じではありますよね。こんなことってあるんだろうかというぐらいの雨が降るということが増えてきている」
逃げ場を失った雨水
石塚が挙げるのは、こうした雨にどれだけ備えられていたかという点です。その都度の対策はもちろん、前もって整備しておくインフラも問われます。
昔から水害といえば、堤防を越えて水が溢れる、堤防が崩れる、土砂崩れが起きるといったものが中心でした。しかし今回の被害におけるキーワードは、都市型の水害と呼ばれる「内水氾濫」です。
都市部では、町中がコンクリートやアスファルトで固められているため、降った雨は行き場を失います。
溝や下水、水を溜める場所は設けられていますが、それを超える量が降れば受け止めきれません。流し込む先の川もいっぱいになれば、水は逆流して下水が溢れてしまいます。
石塚「今回は、川が溢れるというのと、その内水氾濫みたいなのと、両方が一斉に起きた感じですよね」
今後もこれだけの雨をさばききれるかが、大きな課題です。排水を考えた街づくりや整備が求められますが、実際に取り組むには費用がかかります。
放置車両に追突相次ぐ
放置車両も大きな問題です。被害を受けた結果であり、やむを得ない面はあるものの、千葉市内だけでおよそ2,500台が確認されています。
交通に支障が出る500台のうち、300台はすでに移動されました。それでも残された車両に追突する事故は相次ぎ、千葉市などは安全テープを貼るなどの対策を取っています。
一度水に浸かって動けなくなった車は、水が引いても動くわけではありません。
石塚「どうやってレッカー移動したり運んだりして、それをどこへ持っていってどこへ置いておくのか、大変なテーマが出てきてますよね」
まずは窓を開ける
東海地方でも、短時間の大雨が起こる可能性はあります。光山雄一朗アナウンサーは、運転中にこうした雨に遭ったらどうするのか、今一度学んでおく必要があると話します。
ニュースで報じられているのは、水かさが増してきたらヘッドレストを外して窓ガラスを割り、外に逃げられるようにするという方法です。
シートベルトを切れるカッターを車内に備えておくやり方も紹介されています。
石塚「ヘッドレストを抜くのは最悪の場合で。本当は、早めに窓を開けちゃう、外に出ちゃうっていうのが一番確かで。でも、水が溢れてくるとドアが開かなくなる」
ハンマーを車の中に
以前の車は、手動で窓を開けていました。しかし、今の車は電気で開け閉めするため、電気系統に水が入ると開かなくなります。
窓ガラスを割るハンマーも売られているため、手に入れて車に載せておくのもひとつの方法です。
雨が降り出したときに、水の勢いを見て、そこで止まるのか進むのかを決めなければならないこともあります。実際に水が押し寄せるなかでは、焦りや怖さもあり、冷静に動くのは簡単ではありません。
光山「だからこそ、できることは今の段階でやるということも大事かもしれません」
千葉県は国に対して激甚災害への指定を要請する方針を示しました。
(minto)
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