気になる価格は?完全養殖ウナギが試験販売
早くも暑い時期が続き、スタミナをつけたいと思うようになってきましたが、そんな時に食べたいのがウナギ。しかし最近は価格も高騰している上に、絶滅危惧種に指定されています。そのような中、水産庁は19日、完全養殖のウナギを世界で初めて今月29日から試験的に一般向け販売を行なうことを発表しました。5月20日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がウナギの完全養殖について解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。
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ウナギの養殖は昔から行なわれていましたが、かつては獲ってきた稚魚を人工的に育てるものでした。
一方、完全養殖は最初から人の手を介して孵化するというものです。
稚魚自体が少なく高額で取引きされているため、この完全養殖に期待がかかっています。
餌代や飼育にかかる人件費が高額となるために商用化が難しい状況でしたが、最近は技術開発によりコストダウンしているそうです。
東京にある日本橋三越本店やイオングループのECサイトで試験販売するとのことです。
気になる価格ですが、1尾あたり5千円程度。まだまだ高い気はしますが、これでも安くなった方です。
養殖の方がむしろおいしい?
国立研究開発法人の水産研究・教育機構などによれば、10年前は稚魚1匹あたりの生産コストに4万円かかっていましたが、現在は1,800円程度とかなり下がってきたとのこと。
天然ものと比べるとまだ3~4倍の水準ですが、水産研究・教育機構は今後、天然ものに近い800円程度にまで引き下げたい考えとのことです。
肝心の味ですが、最近は「養殖ものの方が脂が乗っていておいしい」と声も増えているとか。同じ価格ならむしろ養殖を選ぶ人が多いかもしれません。
ちなみに永岡は、「天然ものの方が本来のウナギの旨みがわかって良いという人もいるけど、できればタレ多めでいきたい」、石塚も同じく「そばをつゆにつけて食べたいという人もいる」と語りました。
謎多き生物、ウナギ
ウナギは身近な食物にも関わらず、謎の多い生物で、それゆえ完全養殖が困難でもあります。そもそもどこから生まれてくるのか謎とされてきました。
古代の哲学者アリストテレスは「ウナギは泥や土の中から自然に生まれてきた」と考えていたそうです。
完全養殖のウナギがどんどん安くなっていくことはうれしいのですが、永岡にはひとつ心配なことが。
永岡「名古屋名物のひつまぶしがなくなりますよ。だって全国で100円で食べられるってなったら…」
とはいえ、コストダウンが急速に進んでいるからこそ、将来に期待してしまいますね。
(岡本)
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