野菜の魅力を写真で発信する「農業カメラマン」
埼玉県深谷市に、野菜の魅力を新しい角度から切り取る「農業カメラマン」がいます。群馬県と埼玉県を拠点に農作業の風景や野菜のおもしろいところ、かわいいところ、意外なところなどをユニークな視点で切り取り、まるでアート作品のように映し出し、農業の隠れた魅力を引き出しています。3月10日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、光山雄一朗アナウンサーが農業カメラマンの網野文絵さんに電話で話を伺いました。
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見慣れない「農業カメラマン」なる職業、いったいどういうことをするのでしょうか?
網野さん「農業を専門的に撮るということで、生産者さんと消費者さんをつなぐ架け橋になりたいと仕事を始めました。
農業と聞くと野菜を連想しがちですが、果物や酪農の現場、人や青果物をアートのように撮影して、今までにない農業の魅力を届けています。
最近は、こどもの食育につながるように『やさいのはな なんのはな?』『くだもののはな なんのはな?』という本とか、『おいしいくだものど~れだ?』、『おいしいやさいど~れだ?』、といったクイズ形式で学べる写真絵本を作ったり、農家さんを対象とした写真講座、講演会、あとはちらし、動画の制作をしています」
同じものがない
網野さんが撮った写真が使われている絵本がスタジオに。
光山「あざやかできれいに撮れていますね。しかも、おいしい果物の見分け方が載っているので大人も勉強になります」
網野さん「大人も知らないことが多いですね」
光山「野菜の面白いところはどんなところですか?」
網野さん「ひとつとして同じものがないです。農家さんも植物は自然に育つのに、ハウスの中でみんな同じように育てているのにとか、そんなところが面白くて。毎回農家さんのところに行くと、顔が違うトマトを見て、それを写真に撮っています」
楽しくて、かわいい野菜
光山「撮影していて楽しい野菜とかありますか?」
網野さん「長ネギですかね。ネギにも種類があります。下仁田ネギという群馬とかで栽培されている、ちょっと丈が短く太いネギとか、深谷ネギとか。白い部分と緑の部分のグラデーションがものによって違ったり、そういうところがおもしろいです」
光山「かわいいところはどこですか?」
網野さん「あのネギが畑にいっぱい植わっている情景がもうかわいいです」
農学と写真の合体
実はこどもの頃は野菜嫌いだったという網野さん。
網野さん「大学が農学部で生命科学をやっていて、そのときはどういう風に人間が栄養を吸収するかに興味がありました。
その後、大学を卒業したとき、仕事で写真に出会って、それで畑に農家さんに行く機会があり、そこの写真を撮るときに農家さんから野菜の魅力とか教えてもらって、克服することができました。
経歴は大学が東京の大学で農学部を専攻していて、その後、群馬県の農業関連企業の広報として13年ほど勤めた後、独立して今は農業カメラマンとして活動しています。
大学時代から写真部には入っていて、大学の農学と写真を両方活かした仕事ができないかなと思っていたら、たまたま農業関連会社がカメラマンを募集していて、運よく写真の仕事ができるようになりました」
海外に発信を
野菜嫌いについては「全部ではないですが、今も農家さんのところに行きながら克服しています」と語る網野さん。
最後に、今後の展望を尋ねる光山。
網野さん「農業、野菜、果物は食べる以外にも芸術的な魅力があると思います。出荷までの過程にある農作業とか、畑に立ち込める青々とした香りなども全部アートにして写真にしたいと思っています。
日本だけでなく、海外の方にも日本の農業や食を知ってもらうことになればと、海外でも写真を発信、展示をしていきたいと思っています」
(みず)
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