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今季で監督が退任する名古屋グランパス、4年間の長谷川体制を振り返り

今季で監督が退任する名古屋グランパス、4年間の長谷川体制を振り返り

11月12日、名古屋グランパスは長谷川健太監督の退任を発表しました。2022年シーズンから4年間指揮を執っていた長谷川監督は、リーグ戦で思うような結果が出なかったものの、2024年ルヴァンカップ優勝という実績も残しています。11月21日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、城所あゆねが改めて長谷川監督の4年間をリスナーのメッセージとともに振り返りました。

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長谷川健太監督の軌跡

話題は、先日退任を発表した長谷川監督の4年間のグランパスについて。
グランパスの応援メディア『赤鯱新報』スポーツライター・今井雄一朗さんが「サッカーダイジェスト」に寄稿した記事を中心に振り返りたいと城所。

城所「長谷川監督の就任1年目、2022シーズンはJ1リーグ8位、勝ち点46。コロナの集団感染もあってシーズン前のキャンプが中断し、1年戦うためのチーム作りが頓挫してしまって練習再開できたと思ったら開幕で大変なスタートでした」

開幕戦のヴィッセル神戸戦も、選手の起用・組み合わせがチーム始動して初のメンバーだったにもかかわらず、2-0で勝てたことはある意味すごかったとも言えます。

「この状況でよく勝てたと思う。この年のヴィッセルは強かったから」と当時を懐かしむ城所。シーズン通して3バックに挑戦するなど、大きな勝負に出たり、シーズンを戦いながらチーム作りを余儀なくされた中での8位は、長谷川監督の手腕無くしてできなかったかもしれません。

最高位は2023年の6位

2年目の2023年は6位。
この年は、点取り役として獲得したFWキャスパー ユンカー選手が大活躍し、16得点。他にもFW永井謙佑選手・FWマテウス カストロ選手・今はイングランドのブラックバーン・ローヴァーズFCに所属するMF森下龍矢選手などが活躍しました。

城所「もしこの年の夏、マテウス選手がサウジアラビアに移籍しなかったら、失速せずに順位がもっと上にいたかもしれない」

それでもこの年は6位。長谷川体制では最高位となる一年でした。

続く2024年シーズンはリーグ戦11位の一方で、ルヴァンカップ優勝。
DF陣の要とも言えた中谷進之介選手がガンバ大阪に、契約満了を告げた丸山祐市選手が川崎フロンターレへと移籍。その穴を埋めたのは、アビスパ福岡から移籍してきたDF三國ケネディエブス選手でした。

三國選手の急成長が無ければチームが更なる危機に陥ったかもしれないという今井さんの記事に、城所も納得。それほどDF陣の入れ替えは、チームに大きな危機ともなりました。

GKを3人併用した今シーズン

今季は、現時点で17位と長谷川監督体制の中では最も低い順位となっています。

昨季までの守護神GKランゲラック選手の退団が響いたものの、GKは新たに獲得したシュミット ダニエル選手がケガ続きでシーズンほぼ使えず、ベテランの武田洋平選手とピサノ アレックス幸冬堀尾選手、3人を併用したシーズンはレアでした。

ちなみに2025年の最高位は13位。そこに至るまでには降格圏(18位~20位)をさまよい、最下位も経験したものの、まだ今季は終わっていません。

城所「今季は結構苦しいシーズンだったな、と応援している皆さんも思ってたんじゃないでしょうか」

「長谷川監督で印象に残っているのはルヴァンカップ優勝。(決勝が開催された)国立競技場で5つ目の星を刻んだ瞬間を観ました」(Aさん)

全く結果が残せなかったわけではありませんが、リーグ戦の成績が振るわなかったことでサポーターから「解任を」「もっと違う戦い方を」という声も多く、賛否両論が残る監督でした。

なおグランパスの次の試合は、11月30日J1第37節アウェイ・町田GIONスタジアムでFC町田ゼルビア戦。少しでも順位を上げ、長谷川監督にはぜひ名采配を期待したいところです。
(葉月智世)
 

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