お値打ち感はないのになぜ?長尺巻きのトイレットペーパーが人気
日本経済新聞などの記事によると、最近店頭で並ぶトイレットペーパーには「2倍巻き」などの長尺品の割合が増えているとのこと。コロナ禍をきっかけに需要が高まった長尺巻きですが、技術の進歩も消費者の背中を押しているようです。11月19日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと三浦優奈が長尺のトイレットペーパーについて取り上げました。
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日本経済新聞の記事によると。トイレットペーパーの長尺品の販売金額は2024年に744億円。7年前の2017年と比べてみると4.2倍と急増しているそう。
また市場全体の長尺品の比率は、2024年で34%まで伸び、過去5年でおよそ2倍となりました。
普及のきっかけは2020年新型コロナウイルス。
巣ごもりを強いられた消費者がトイレットペーパーを買い溜めしたことで需要が高まりました。
また、かけた時間に対する満足度や成果の効率であるタイムパフォーマンス、つまり「タイパ」を重視する消費者が増えたことも一因と見られています。
メーカー側にとっても物流面でのメリットは大きく、トラック輸送や倉庫保管で小スペース化が図られ効率化できるということ。
永岡「物を運ぶ人が少ないとかトラックが足りないとか、そういう問題がある中で、こういうのを効率化できる」
むしろ高くてもいい?
長尺品の方がまとめ買い的にお値打ちになると思っていた永岡。しかし価格面では従来品とそれほど違わないとのこと。
永岡「単純に買いに行く手間を省いて楽できるっていうのがあるみたい。むしろ高付加価値品として販売単価を上げやすい」
三浦「便利だからその分高いよっていう?」
通常品と長尺品が並んで販売されていた場合、値段を見てどちらが高いか「瞬時に判別できない」と話す永岡、「高くても結局長尺の方が楽だし」と、値段を気にせず長尺巻きの方を購入するそう。
また三浦も長尺品の方がトイレットペーパーの芯が少なくなるので「SDGsの観点でも長尺品に魅力を感じる」とのことです。
使い心地を追求する技術も進歩
一方で、トイレットペーパーの中で一番大切ともいえる「使い心地」。この技術の進歩もめざましいそうです。
かつてはロールの直径を規定の12センチに収めるために釜が圧縮されていたため、ペーパーの柔らかさやふんわり感が損なわれていました。
しかし、紙表面の加工と巻き取りの技術など改良を努めた結果、消費者の抵抗感が薄れてきたとのこと。
ダブル巻きや2倍巻きでも柔らかい質感が、人気の理由のひとつでもあります。
ちなみに、永岡がこれまで使ってきた中で一番使い心地がよかったのは、三重県桑名市の長島温泉「ホテル花水木」で使用しているものだそう。「天使が私の今お尻付近にいると思います」という独特の表現で感動を語りました。
皆さんにはお気に入りのトイレットペーパーはありますか?
(ランチョンマット先輩)
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