全国からの絵手紙をのせた「絵手紙電車」が行く!
『CBCラジオ #プラス!』の「日本全国にプラス!」では今、全国に起こっている話題を取り上げます。11月18日放送で話題にしたのは、和歌山県の和歌山電鐵の絵手紙作品を展示している「絵手紙電車」というものです。車内にさまざまな絵手紙が飾られています。どんな車両でしょうか?光山雄一朗アナウンサーが和歌山電鐵株式会社、絵手紙電車担当の竹添善文さんに伺いました。
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「絵手紙電車」とはどういったものでしょうか?
竹添さん「日本全国から絵手紙を募集して、受け付けたものを2両編成の電車の中にすべて展示して運行しています」
どのあたりに展示していますか。
竹添さん「イメージしていただくと、ポスターがあるような網棚がありますがそこと、中づりの広告が入っている場所に絵手紙を展示しています」
全国から1,094通
全国からどのくらい集まったのでしょうか?
竹添さん「今回第6回目ですが、全国から1,094通応募をいただきました」
注目されている理由は何でしょうか?
竹添さん「全国に絵手紙の愛好家のグループのみなさんがたくさんいらして、お仲間同士で描いたものをたくさん送ってくださっています」
2両の電車に納まりますか。
竹添さん「納めます。順位を決めるものでなく、すべて展示してご覧いただいています」
三毛猫の駅長さん
どんな絵手紙がありますか。
竹添さん「お花、お野菜、町の風景といろいろありますが、われわれの和歌山電鐵を応援しようと描いていただいています。われわれの鉄道会社はたまちゃんという猫の駅長が働いていて、そのイラストを描いたものが比較的多いかなと思います」
猫の駅長とはどういうことでしょう?
竹添さん「もともと貴志川線という大手の鉄道会社が運転していましたが、20年前に廃線の危機があり、その後、地域のみなさんと考えながら鉄道を残す取り組みをやってきました。中でも、貴志駅が無人駅になるということで、その駅に三毛猫の駅長さんが誕生したということがありました」
ひとりの絵手紙講師の企画
今年の絵手紙電車は、9月から来年1月12日まで運行しているそうです。
竹添さん「最初は2014年に始まり、コロナ禍で中断していましたが、全国の愛好家のみなさんから『いつやるのか』とたくさんお声をいただき、それで今回復活をしました。2014年~2019年まで5回やって、今回6回目です」
絵手紙電車を運行させたきっかけを尋ねました。
竹添さん「廃線の危機があった路線ですが、地元の岩出市の絵手紙講師、島本忠生さんという方から、どうにかして絵手紙を使って貴志川線という路線を盛り立てたいという企画をいただき、一緒に取り組んでいます。
たくさん電車は走っていて、その中の1編成になりますが、ホームページでチャギントン電車という名前の電車に乗っていただければいいです」
のんびり眺めながら
竹添さん「メッセージも自由に書いていただいています。『たまちゃん、がんばれ』『貴志川線、応援してるよ』という励ましのメッセージも多いです」
お客さんの反応はいかがでしょうか?
竹添さん「通勤通学で使っている地元のお客さんもずっと眺めながら通勤していただいたり、観光で来られた方も道中眺めて楽しんでいただいています」
車内はどんな空間になっているのでしょうか?
竹添さん「我々も励みになりますし、楽しんで見ていらっしゃる方を見ると、それもまたうれしくなります。1,094通のうち174通が愛知、岐阜、三重からいただいています。比較的近くですので、ぜひ見にきていただきたいです」
心温まる話です。ぜひ、のんびり絵やメッセージを眺めて過ごしたいです。
(みず)
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