ボカロPのユリイ・カノンがシンガーソングライターに挑戦する理由

ボカロPに作曲家・作詞家・月詠みプロジェクトなど多彩に活動するユリイ・カノンさんが、10月19日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』に出演しました。今年9月、新たにシンガーソングライターとしての活動をスタートさせたユリイさん。このタイミングで自分で歌おうと思った理由などを清水藍がインタビューしました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く暇だなと思うことがなかった半年間
この番組には通算3回目の登場となるユリイ・カノンさん。前回から約半年ぶりの出演に「そんなに経った感覚がない」とユリイさん。
清水藍「この半年間、忙しくされてました?」
ユリイ・カノン「そうですね、一言も『暇だな』って思ったことがないぐらいに忙しかった」
夏らしいことはしたのか、との清水の質問に「スイカすら食べておらず、セミの鳴き声も『聞こえてきますね』というほど楽曲制作に没頭していた模様。
歌ってみたいと思ったきっかけ
9月からはシンガーソングライターとして英語表記の「YURRY CANON」名義で「狼少年」「道化に華」を発表しているユリイさん。
そもそも自分で歌おうと思ったきっかけは何でしょうか?
ユリイ「何かこう、違うことをしたいなとは思ってたんですけど、自分が歌うということは最初から選択肢にはなくて。
ボカロ以外の音楽にいろいろ誘われたことがあって、その時に『歌ってみない?』って言われたことから、自分が前に出ることをちょっとためらっていたというか」
それから歌ってみようと考え始めたのは2~3年前だったそうです。
ユリイさんは曲が出来上がってから「この曲にはこんなボーカルだろうな」と考えることが多いそう。
自身の楽曲は女性ボーカルのイメージが多く、自分の出番はないとずっと思っていたようです。
ユリイ「ある時作ってみた曲が、これは女性ボーカルじゃないかもなっていうのができたことがあって。でも自分で歌うのはちょっと、、とためらいもありつつ、できるなら自分で歌ってみたいなって思い始めて」
実際に歌ってみて感じたこと
実際に歌ってみた感想を尋ねる清水。
ユリイ「実際に今まで曲を作っていろいろな方に歌っていただいてきましたけど、やっぱり申し訳ないことをしてきてたなと。こんなに難しいのかと。メロディとか(笑)」
実際に歌うことになって、ボイストレーニングなどを行ったのでしょうか?
ユリイ「そうですね、4~5年前から趣味で放送等で弾き語りしていて、その頃は単なる趣味だったけど、そのうち『他人に聴かせてもいいかな』レベルにはなってきたかなって感じですね」
9月9日に999枚限定でリリースしたCDは2時間ほどで完売したそうです。
999枚という限定数にはこだわりがあったため、結果的にCDを手にできなかった人がいることについて「反省している」とユリイさん。
配信が多い昨今あえてCDという形態を選んだのも、こどもの頃にCDから入ったこともあって「憧れていたものだった」とのこと。
その後も、ボーカル以外に動画編集やピアノをするなどこだわったデビュー曲「狼少年」のエピソードなどが続きました。
(葉月智世)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。