「CSの確率」「終盤戦のポイント」中日のここからを実況アナが分析

8月28日付の中日新聞朝刊では、各局のアナウンサーがひとりずつ「中日ドラゴンズのここから」についてコメントを寄せました。その中で、野球実況を担当する光山雄一朗アナウンサーがどのような思いを語ったのでしょうか?9月1日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、光山が紙面に込めた自身のコメントを振り返りました。聞き手は三浦優奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く光山が予想するCSの確率は?
新聞社からの質問は「CS(クライマックスシリーズ)の確率」と「終盤戦を戦うポイント」の2つ。
まず「CSの確率」について、光山は次のようにコメントしました。
「ミスを防げた分だけ確率は高まる。解説者からよく聞くのは、シーズン終盤はミスした方が負けるということ。ミスが勝敗に直結しやすい。
ここからの戦いでは、エラーを含めたミスをどれだけ防げるかで進出確率は上がっていくと思います」
三浦「確率を聞かれているから、何%か言ってくれるのかと期待したのに(笑)」
光山は続いて、ドラゴンズにとって“相手のミスにつけ込む”ことの重要性を語ります。
例えば先週の4連勝の中でも、フォアボールを得点に結びつけた場面や、相手の走塁ミスで失点を防いだ試合がありました。
そこから流れを掴み、追いつき、勝ち越す展開も。
光山 「勝っている時の勝ち方を見ると、ミスを防ぐこと、そして相手のミスにつけ込むことで確率が上がっていると感じました」
試合を間近で見てきた光山ならではの分析です。
終盤戦を戦うポイントは
続いて、「終盤戦を戦うポイント」について。
「中継ぎ陣の投手力。今シーズンに限らずここ数年、リーグ屈指の中継ぎ陣によって勝利してきた試合は数え切れません。その中継ぎ陣が打たれてドラゴンズの形が崩れた試合が夏場には何度かありました。
幾度もチームを救ってきた中継ぎ陣の、もうひと踏ん張りが終盤を制するカギになると感じます。守り勝つ野球を今こそ見せてほしいです」
8月29日からの横浜DeNAベイスターズとの3連戦では、リリーフ陣が粘り切れずに同点に追いつかれる場面も。
初日は5失点、2日目は4失点という結果でした。
光山 「リリーフ陣が踏ん張れていれば、打って投手陣を守るという“中日ドラゴンズの形”がもっと見えてきたかもしれません」
吉見さんが思う「今後の戦いで大事なこと」
ドラゴンズが目指す「守り勝つ野球」。それはかつて吉見一起さんも語っていた“基本”です。
光山が「今後の戦いで大事なこと」を吉見さんに尋ねると、返ってきたのは 「どれが大事とかではありません。1戦1戦が大事です」というひと言。
今シーズンも残り30試合を切り、2位から5位までが接戦の中で迎える終盤戦。1戦ごとに勝利を積み重ねることがCS進出に直結します。
9月2日からは、バンテリンドームナゴヤで首位・阪神タイガースとの3連戦、続いて2位・読売ジャイアンツとの3連戦が控えています。
吉見さんは、「先週作った4勝2敗で得た2つの貯金を、この6連戦で吐き出さないようにしてほしい」と話していたそう。
むしろ貯金を増やしてこの6連戦を乗り切り、上位チームに勝つことで、チームが上昇気流に乗る。そんな展開に期待がかかります。
最後に、光山は新聞記事に記した自身の思いを紹介しました。
「我々ファンにできること。残りわずかの試合、ポジティブな言葉でドラゴンズを後押ししたい。放った言葉の分だけ返ってくる。そう信じて」
9月1日時点で、残り試合は24。ドラゴンズは3位まで1.5ゲーム差という位置につけています。
CS進出へ、そしてその先の頂点へ。
ここからの一戦一戦が、ドラゴンズの未来を大きく左右します。
(ランチョンマット先輩)
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