「ボークやボーク!」CBC永岡歩アナの始球式に阪神ファンからヤジの洗礼

8月27日、CBCの永岡歩アナウンサーが、バンテリンドーム名古屋で行われたウエスタン・リーグ公式戦・中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦での始球式に登板しました。29日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、永岡アナがその体験をつボイノリオ、小高直子アナウンサーを相手に振り返りました。阪神の1番打者・福島選手が「微動だにしなかった」という、前代未聞の展開とは?
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永岡の始球式について、リスナーからも多くの反響が寄せられました。
「永岡アナが始球式を務めて、とんでもない方向に投げていました。落合英二2軍監督に教えてもらったんとちゃうのかー」(Aさん)
実は永岡アナ、落合監督から1時間半にわたってたっぷりとレクチャーを受けていたのです。しかし、その成果を本番で発揮することはできませんでした。
一方、翌日の始球式について、別のリスナーからはこんな投稿も。
「ヤクルト戦では、SKE48の熊崎晴香さんがセレモニアルピッチを務め、見事なノーバウンド投球で、捕手のミットに一直線でスパーンと入りましたよ」(Bさん他)
この華麗な投球と比較されることになった永岡アナの始球式。
あの時、マウンドでは何が起きていたのでしょうか?
永岡、初めての緊張?
つボイ「私見てましたけど。まずあなた、ボークじゃないですか」
永岡「えへへ、1回目ね。違うんですよ」
マウンドに立った永岡。ワインドアップの姿勢を取り、振りかぶって片足で立った瞬間に緊張してしまったといいます。
この始球式に密着取材していた入社2年目の瀧川幸樹アナウンサーは「永岡先輩が緊張してるの初めて見ました」と話していたそうです。普段は動じない永岡アナも、始球式という大舞台では別人でした。
永岡「ワインドアップで振りかぶって、片足で立った時に震えて。うわーと思って、もう1回左足を降ろしたんです」
阪神ファンが多く詰めかけた球場内。「ボークやボーク!」というヤジも飛び交う中、永岡の緊張はピークに達していました。
永岡「皆さん、野球見に行ったらね、ヤジ飛ばしたらあかん。聞こえる聞こえる。真横で言われたんかなぐらいの。『ボークやボーク!』って。離れてるはずですけど」
なぜ空振り?始球式の歴史
目の前が真っ白になりながらも、「届け!」と念じながら投げたボールは、とんでもないことに。
永岡「あさってというか、しあさっての方向にグーン」
小高「ゴルフのボールみたいに、ファーって言いたくなるような」
ここでつボイは、前日の『CBCラジオ #プラス!』で、永岡が語っていた始球式の歴史について振り返ります。
始球式で空振りをする伝統は、1908年のアメリカ大リーグ選抜対早稲田大学野球部の試合で行われた日本初の始球式に遡ります。
早稲田大学創設者の大隈重信が投げたボールは大きく逸れてしまいましたが、打席に立っていた早稲田大学の1番打者が「大隈先生に恥をかかせてはいけない」と機転を利かせ、わざと空振りをして「ストライク」にしたのです。
以来、「どんな球が来ても空振りをする」という配慮が日本の始球式のお約束となっています。
前代未聞の結末
しかしバッターボックスに立っていた阪神の1番打者・福島選手は?
永岡「微動だにせず。おい!前代未聞」
小高「あれね、振るタイミングもわからない。視界から消えてて、空振りするタイミングも失ったと思う」
つボイ「今聞くと魔球のよう」
魔球は視界から消えた直後にキャッチャーミットにズバッと入りますが、永岡の投球はそのまましあさっての方向へ消えたままだったのです。
永岡「キャッチャーの宇佐見(真吾)さんも微動だにせず。誰も動かない(笑)」
ある意味、始球式の歴史に新たな1ページを刻んだとも言えるかもしれません。
永岡「一応試合は勝てましたんで、そういう意味では良かったかなと」
結果オーライ?だった永岡の始球式でした。
(minto)
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