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名古屋で7年ぶりに40度観測!今年の暑さはいつまで続く?

名古屋で7年ぶりに40度観測!今年の暑さはいつまで続く?

8月31日、名古屋市では40.0度を観測しました。40度以上の観測は2018年8月3日の40.3度以来7年ぶりです。9月に入るというのに猛暑が続きますが「こどもの頃はここまで暑くなかった」と思っている方も多いと思います。実際にどれだけ暑さはキツくなったのでしょうか?8月29日放送『CBCラジオ #プラス!』では、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが、過去の暑さとの比較などを解説しました。聞き手はパーソナリティの天野なな実と竹地祐治アナウンサーです。

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そもそもなぜ夏は暑い?

そもそも、なぜ夏は暑いのかを解説する沢。気温が上がる理由について、太陽と風の力を挙げました。

太陽の光は冬の間斜めから射しますが、夏は頭の真上を通っていくうえに、太陽が上がっている時間が長くなります。

日本では北風が吹くとシベリアからの風を受けるため、冷たい空気が運ばれてきますが、いまの時期はグアムあたりからの南風を受けており暑くなるのです。

秋になると2つの条件が徐々に崩れていくため、だんだん涼しくなっていきます。
日が照っている時間は短くなり、低気圧が通って雨が降ると一瞬だけ北風が吹きますが、秋になると雨が降る回数が増えていき、空気の入れ替えが起きて涼しくなっていくわけです。

9月の暑さはどうなる?

沢によると「今年の8月は経験したことのない暑さで、9月には本当の8月(の暑さ)はこんなもんだったっていうのがやってくる」とのこと。

気象庁の定義では8月までは夏、9月からが秋だそうですが、今年は夏が1か月延長されてしまいそうです。

先程、風の向きが暑さに影響するという話がありましたが、これにまつわる話があります。

空港、愛知県ではセントレアや小牧空港の近くに住んでいる方は、だんだん夏から秋に変わってきたことがわかるそうです。

というのも、飛行機は飛びやすいよう風に向かって着陸・離陸しています。つまり、今は南風が吹くためにだいたい北側からやって来て南に向かって降りています。
これがある時北側ではなくなってくると、季節が変わってきたと捉えることができます。

50年前と比べて本当に暑い?

この数年「今年の夏は特に暑い」と毎年のように聞きますが、統計的に見て暑くなってきたのでしょうか?
沢は、50年前のデータと比較してみました。

今ではエアコンをかけて寝るのは当たり前になりましたが、今年の名古屋では最低気温が25度を切らない熱帯夜は、29日までに59回ありました。
ちなみに昨年は56回で、近年は年50回ペースとのこと。

一方、1975年(昭和50年)の熱帯夜は、なんと4回しかありません。
この年だけ極端に少ないわけではなく、その前年74年は2回、翌年76年はたった1回。
「今の方が暑い」のは本当でした。

なお、今後も熱帯夜は続くそうで、あと10回ほどはありそうとのことです。
(岡本)
 

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