アイスクリームと氷菓、夏により売れるのはどっち?

8月に入り、各地で40度を超えるような暑すぎる日も出てきました。そんな時に食べたいのは、やっぱり冷たいアイスクリーム。ひと口食べればうだるような暑さも少し和らぎ、火照った体に清涼感をもたらしてくれます。8月2日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』では、気象協会の都築さんが気温と食との関係性について話します。聞き手はCBC論説室の石塚元章特別解説委員と加藤愛です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くアイスクリームの売り上げ
都築「実は気温と食との関係について調べているんです」
こう暑い日が続くと、人々の食の傾向も変わってきます。気温の変化とアイスクリームや氷菓などの売れ行きとの関係性について興味を持ったという都築さん。
ちなみにアイスクリームは乳固形分15%以上、乳脂肪8%以上を含むものの総称で、最も乳成分が多く濃厚な風味と滑らかな口当たりが特徴です。
一方、氷菓は乳固形分3%未満のもので、シャーベットやかき氷などが該当します。
都築「アイスクリームは割と年間を通して売れ行きが安定していて。夏の暑い時期や年末年始の家族が集まったりする時期になると、少し売れ行きが上がったりします」
冬でも「こたつでアイスを食べるのが好き」という人も増えています。暖かいこたつの中や暖房の効いた部屋で冷たいアイスを食べるという贅沢感は、今や冬の醍醐味のひとつとも言えるかもしれません。
氷菓の売り上げ
しかし一方で、氷菓は全く違った傾向にあるそう。
都築「冬は一切売れなくて低迷していて、夏になると急に売れ行きが上がるんです」
安定して売れるアイスクリームに比べて、年間での売り上げの振れ幅が激しいのが氷菓の特徴だとか。シャリシャリとした食感や氷の冷たさがダイレクトに伝わる氷菓は、より季節感があると感じる人も多いようです。
都築「今年だと6月中旬から下旬位にはすでに35度を上回るような日があって、その辺りから急に氷菓の売り上げが伸びているんです」
このままこの暑さが続いていったら氷菓がこれまで以上に売り上げを伸ばすのでは?と関心を寄せていると都築さん。
意外と売れないもの
そして売れ行きを伸ばすアイスとは反対に、夏は意外なものが売れ行きを落としていることに気が付いたという都築さん。
都築「パンとかのパサパサした食べ物って、暑いと苦手になってくる人が多いみたいで」
石塚「あー、わかるわかる!」
一見季節や気温に関係のなさそうなパンですが、7月中旬頃になってくると売れ行きが落ちるそう。
ただし、一定以上の暑さが続くと、今度はかえって売り上げを伸ばしていくのだとか。
都築「これはみんなが家に籠っているからなのか、それとも物価高やコメ不足の影響でパン食に切り替える人が多かったのか。エアコンかけて涼しい環境だったら、パンも別に食べづらくないですしね」
気温と食品の相関関係から、人々の生活が何となく垣間見えるような気がして興味深いです。都築さんは「今年もこれだけ暑いので、パンの売れ行きが伸びるのかも」と予想します。
石塚「外へ出て行きたくないから、なるべく家で保存しておける食べ物を用意しておくってことね」
暑いと火を扱うのも億劫なので、そのまま食べられるパンは重宝するのでしょう。もしかしたら夏休みのこどもたちのために、すぐに食べられるパンを買い置きしておく家庭も多いのかもしれません。
夏こそ熱いもの!
実は夏でも鍋物を食べると語る石塚。
石塚「クーラーが効いた部屋なら全然鍋物やっちゃいます(笑)」
暑い時こそ熱いものを食べて汗をかいた方が、夏バテ対策には良いとされています。リスナーからはこんな投稿も寄せられました。
「石塚さんのようにクーラーの効いた部屋で熱いものを食べるのは、お腹を冷やさないためにもいいですね」(Aさん)
涼しい部屋で冷たいものを食べることによる冷えすぎ対策にもなって一石二鳥です。そして最後はこんな投稿で締められました。
「アイスクリームとかき氷どちらを選ぶかは、気温34度が境目になっていると以前ラジオで聞いたことがあります」(Bさん)
都築「暑すぎるとクリーミーな濃厚な感じがちょっと重たく感じるんですよね。夏は氷菓の方が評価が上がる。でもアイスも愛す感じです」
スタジオが寒くなってちょうどいいですね、とオチをつけた都築さんでした。
(吉村)
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