勉強よりも効率的?英語力を身につけるには

文部科学省が全国の公立学校を対象に実施した、昨年度の英語教育実施状況調査の結果を公表しました。英語力は中学・高校ともに、前の年に比べて上昇が続いているようです。6月24日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサー、永岡歩アナウンサーが、手っ取り早く英語力を身に着ける方法について語ります。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く英語力上昇を目指して
調査によると、中学3年生で英検3級相当以上の英語力のある生徒は、前の年度を2.4ポイント上回る52.4%でした。また高校3年で英検準2級相当以上の生徒は1.0ポイント増え、51.6%でした。
前回の調査に引き続き中学、高校とも上昇傾向が続いていますが、政府は2027年度にいずれも60%以上にするという目標を掲げていて、文部科学省の担当者は「自宅学習でのAIの活用などを進め、英語力の向上をさらに加速させたい」としているようです。
リスナーからもこんな投稿が寄せられました。
「文部科学省は英語力アップのために教師へのオンライン研修も必要だと言っているようです。アジアの国々では英語ができないとやばいとなっているのが、日本でもそうなってきているからでしょうか?外国人観光客の増加も影響しているのでしょうね」(Aさん)
日本人の英語力は、世界的に見ても低い水準にあるとされています。アジアでも韓国や中国に後れを取っている状況で、国際社会への順応に一歩足りていない現状があります。
翻訳アプリの弊害
グローバル社会となりで海外へ進出する企業も続々と増える中で、英語力の必要性は年々高まっています。
特に将来を担うこどもにとっては単なる言語の習得にとどまらず、未来の可能性を広げるための重要なツールとなっているようです。
つボイ「でも、今は外国の人と接していても困ることないですよ」
つボイがそう話す理由は、翻訳ソフトやアプリがあまりにも有用だから。それらを用いることで、英語が話せずともリアルタイムで多言語圏の人とコミュニケーションをとることができます。
永岡「日本語で喋るだけで、その場で全部英語に変えてくれますからね」
つボイ「私みたいな人間はますます努力しなくなる(笑)」
こういった便利なものができてしまったがゆえに、困った時にも何とかなってしまうのは一長一短かもしれません。
対話の暖かさ
一方で小高は、いくらアプリが便利でも話せるに越したことはないと考えているよう。
小高「やっぱり人間対人間なので。直接会話することによる親しみやすさや親近感は、どれだけ翻訳機能が発達しても最後の最後までなくならないと思うので。そういう意味では若い人たちが英語を学ぶっていうのは非常に有益なことだと思います」
さらに小高は、近年はそういったダイレクトなコミュニケーションをする機会が増えているとも言います。
小高「昔と違って外国の人たちがインバウンドでたくさん日本に来ているので。例えば居酒屋なんかでアルバイトしていても、結構英語が必要になってくる場面があって、カタコトで対応しているうちにそこそこ喋れるようになった、みたいな子達も結構いるみたいですよ」
特に外国人観光客の多い京都の飲食店やホテルで働く人たちの中には、高齢の方でも上手に英語でコミュニケーションを取っていたりするようです。
喋れるわけは
つボイ「やっぱり必要となれば喋れるようになるんですよ」
つボイがこう語る理由は、自身のとある経験からでした。
つボイ「フィリピンへ行った時にね、小学生くらいの小さい子が日本語で上手にお土産を売ってるんです」
そして「私なんて高等教育受けてもなかなか英語喋れないのに」と続けます。
日本語を話す必要があるから話せるようになる。今の日本では英語が必要に迫られる機会はそうそうないので、そういった状況も英語力が伸びない要因のひとつなのかもしれません。
英語力を身につけるには、そういった状況に身を置くことが一番の近道のようです。
(吉村)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。