工場を再活用した焼肉屋に行ってみた

古民家をカフェにしたり、廃校になった校舎をホテルにしたりと、リノベーションした建物を使用したお店は多くあります。そんな中、山本衿奈は先日使われなくなった工場を活用して作られた焼肉屋に行ったそうです。6月3日の『CBCラジオ #プラス!』では光山雄一朗アナウンサー相手にこの話題を取り上げました。
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「焼肉フジサン」は尾張旭市、あま市、刈谷市と愛知県内に3店舗構えます。
全ての店舗がもともと工場もしくは倉庫だった建物という特徴があります。
山本が足を運んだのは尾張旭工場店。使われなくなった工場をリノベーションして建物そのままに焼肉屋を営業しています。
建物は2階建てで、白色の壁にところどころグレーのパイプが壁を伝って剥き出しになっている外観。
山本「看板があるから焼肉屋さんってわかるけど、ぱっと見は町工場といった感じ」
しかしお店の中に入れば完全に焼肉店。赤色の机に赤色のパイプ椅子が並んでおり、どこか懐かしさを感じるような雰囲気です。
天井が高かったり、壁と床が一部コンクリートの打ちっぱなしだったりと工場の名残はありますが、そんなところもカジュアルな焼肉屋の雰囲気とマッチしているように感じたとのこと。
綺麗にリノベーションされているので清潔感もあり、誰でも訪れやすい空間のようです。
元工場のメリット
山本が足を運んだのは平日の夜ですが、ほぼ満席の時間帯もあるほど繁盛していたとのこと。
また建物の面白さだけでなく、提供された肉も美味しかったと振り返ります。
タンはとろけそうなほど。ロースは甘辛い味付けがしてあり軽く表面を炙り卵をつけて食べると、歯がいらないのではというほど柔らかかったそうです。
焼肉屋といえば煙が店内に立ち込めますが、「焼肉フジサン」は元工場のため天井が高く、モクモク感が軽減されていたとか。
工場ならではのメリットもあるようです。
背景には空き工場の問題が
では、なぜ工場だった建物を活用して焼肉屋にしているのでしょうか?
人口減少や高齢化などで空き家問題が社会的に問題になっていますが、空き工場や空き倉庫も増加傾向にあります。
これをなんとか活用できないかと考えた結果、焼肉屋として生まれ変わらせることを思いついたそうです。
空き工場や倉庫は解体にもお金がかりますが、このような活用をすることで取り壊しの必要がなくなり、環境への負担が少なく済みます。
さらに工場や倉庫を持て余しているオーナーは貸し出すことで収入を得られるだけではなく、借りる側も繁華街などと比べて安く借りられるのがメリット。
また郊外にある工場を焼肉屋にして客に来てもらうことで、地域の発展につなげたい思いもあります。
山本「なので、食べに行くことで、ちょっとでも地域活性に私たちも貢献できると思いますし、ちょっと変わった空間とか佇まいを楽しめる、そういう魅力もある」
使われなくなった建物の第二の人生が、今後も各所で始まるかもしれません。
(ランチョンマット先輩)
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