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ストレッチは痛い方が効くのか?専門医が回答

ストレッチは痛い方が効くのか?専門医が回答

10月30日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、多治見スマートクリニックの福田誠先生がリスナーから寄せられた健康の質問に答えました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。

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理想の歩幅は身長の4割

まず紹介された質問はこちらです。

「膝に負担がかからない歩き方はありますか?」(Aさん)

「膝をまっすぐ前に出すことが一番大事」と回答する福田先生。

福田「多くの方が足先が外を向いたり、内股になったりして歩いています。そうすると関節にねじれの力が加わり、膝の内側を痛めやすくなるんです」

歩くときは「足先・膝・骨盤を一直線に保つ意識」が大切とのこと。
さらに、かかとから着地してつま先で蹴り出す動作が理想的で、膝への負担を減らすことができるそうです。

永岡「身体にいい歩き方っていうのはあるんですか?」

これに対し福田先生は「足だけでなく背筋を伸ばすことが大切」と強調します。
大きく踏み出しすぎると膝や股関節に衝撃が加わる一方で、小さすぎるとつまずきやすくなります。
リズムよく、適度な歩幅が大事です。

適切な歩幅の目安として、「身長のおよそ4割」がよいとのこと。
たとえば身長173センチの場合、約70センチほどが理想的な歩幅だそうです。

姿勢チェックは靴底で

次の話題は「靴の減り方と姿勢の関係」について。

「私は猫背で姿勢も悪かったので、自然と足を引きずり、靴がすぐすり減っていました。 でも背筋を伸ばして歩くようになったら、自然と足を上げるようになり、靴が長持ちするようになりました」(Bさん)

永岡「つまり、姿勢によって靴の減り方は変わるんですか?」

福田先生によると、靴底の減り方はその人の身体の使い方を映す“鏡”だといいます。
猫背や前傾姿勢ではつま先が早く減り、ガニ股の方では靴の外側ばかりが減るとのこと。
靴を見ると歩き方の癖がある程度わかるそうです。

また、減り方からO脚・X脚の傾向を推測できることもあり、必要に応じて中敷きやインソールで姿勢を補正することができるといいます。

理想的な靴底の減り方は「かかとの外側が少し均等に減っている状態」。
一方で「つま先や内側だけが極端に減る場合」は、膝や腰に負担がかかっているサインかもしれないと注意を呼びかけました。

ストレッチは「気持ちいい」の手前で

最後のテーマはストレッチの強度について。

「ストレッチとか気持ちいい程度にとわかっているんですが、ついちょっと痛い方が効きそうという気持ちが抜けず、ぐいぐいしてしまいますが、実はよくないんでしょうね?」(Cさん)

これに対し福田先生は「痛みを感じるほどのストレッチは逆効果」と説明。
痛いと筋肉が防御反応で縮んでしまい、かえって伸びなくなるそう。
伸びていると感じる程度で10~20秒ほどキープし、呼吸が止まらない範囲が理想です。

また、気温が下がる季節は筋肉が硬くなりやすいため、「お風呂上がりなど身体が温まった時間に行なうと効果的」とアドバイスしました。

福田「この時期、暑い夏からの移行期で身体がまだ慣れてないんで、びっくりするぐらい肉離れとか、筋肉系の痛み、診察してる人多いんですよ」

身体をいたわりながら正しく動かすことが健康維持の第一歩といえそうです。
(ランチョンマット先輩)

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