なぜこんな発言が炎上?広がる「読解力の欠如」問題

あちこちで起きているSNSでの炎上騒ぎ。発言が問題視されることが原因ですが、中には「なぜこの発言に対して批判するのか?」という、むしコメントした側の問題と思われるものもあります。その要因のひとつが「読解力の欠如」で、発言者の意図と異なる解釈をしてしまうことがあるようです。5月26日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、『日刊SPA!』(扶桑社)の記事を基にパーソナリティの北野誠と大橋麻美子、かみじょうたけしの3人でトークを繰り広げました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く「読解力の欠如」本当の意味
北野がこの記事を読んでまず大きく納得したのが、「読解力の欠如」とは読解力がないことではなく、書かれていないことまで余計に読んでしまうということ。
思い込みとも言い換えられますが、面と向かって話す会話でも起きるのですから、限られた文字数だけで投稿するSNSであれば、なおのことです。
例えば「世の中には無駄な会議が多すぎる」というSNSでの発言に対し、「ウチの会議は無駄じゃない!」「会議に参加したくないなら出ていけ!」などといった意見が生まれ、炎上してしまいます。
何も「世の中のすべての会議が無駄」と言っているわけではなく、ましてやピンポイントに誰かの会議に対して「無駄」と言っているわけでもないのに、まるで自分に対して言われたかのように捉えて、猛抗議をしているかのようです。
想像力の欠如
さらに大橋は、読解力に加えて「想像力の欠如」もあると語りました。
大橋「1個の角度しか見てないから、『何言ってんだ!』みたいに噛みつくわけですよね。
こうかもしれない、ああかもしれないって考えられないんでしょう」
北野「僕とかラジオをやってても、時々メールで『そんなん言うてないけどな』とか、Xの投稿でもたまに俺のラジオで言ったことで『それ言ってないよね』と思うけど、言い合っても無駄なんですよ。向こうがそう思い込んではったら」
そのような経験を北野は何度もしてきたため、「話せばわかる」はないと断言。
このようなケースでは、話せばよりこじれると語りました。
面倒な人への対処法
SNSは自分の生活範囲とはまったく異なる場所の人と出会えるというメリットがある一方で、攻撃的な人と出会ってしまうというデメリットもあります。
大橋「対話ってまず否定をしない会話のことを言うんです。だけどこういう人って否定から入るじゃないですか。ネガティブなことばっかり言って否定から入る人とは、そもそも対話ができないので、あきらめますね」
北野「何とかわかってもらおうと一生懸命言わはる人もいるんですけど、相手はわかってくれないと思ったら、その時間が意味ないし、気分が悪くなるだけなんですよ」
かみじょう「あと目立とうと思ってあえて逆のことを書いてくる人もいるんで、気持ちとか関係無しに腐してやろうみたいな人が中にはおられたり」
最後に北野は、相手に読解力や想像力を期待するのではなく相手から離れていくのが正解で、年齢を重ねるごとにそのような人と関わる時間がもったいなくなっていくとまとめました。
(岡本)
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