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ごまかさず迅速に。小さな事故でも対応すべき理由

ごまかさず迅速に。小さな事故でも対応すべき理由

5月14日、埼玉県三郷市で下校中の小学生が車にはねられ4人が怪我をしたひき逃げ事件で、逮捕された中国籍の運転手が飲酒をしていたことがわかりました。このニュースに関して19日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、事故対応にまつわる法律や決まりについて、リスナーからの投稿や自身の体験を交え、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。

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他人事ではない

飲酒運転であることを知りながら同乗していた、同じく中国籍の男も同様に逮捕されています。

つボイ「僕らもいろいろ気を付けないといけない。『中国籍だから』というわけではない」

小高「こういうシチュエーションの時に、自分だったらどうすればいいかということを一緒に考えましょう」

飲酒運転に対する罰則は年々厳しくなっていますが、大きく変わってきたポイントは飲酒の直接証拠がなくても立件できるという点です。リスナーからこんな投稿が届きました。

「ひき逃げには大まかにふたつの動機があります。ひとつは本当にパニックに陥った時。もうひとつは飲酒運転などの場合。今では飲酒運転の罪がかなり重くなったため、一旦逃げてお酒が抜けてから出頭しようと考えるのでしょう」(Aさん)

小高「過去そういった件も、ニュースなんかで聞いたことがありますよね」

飲酒運転で事故を起こして逃げた人には、その場から逃げ、酒を飲んでから出頭し「事故を起こした後で酒を飲んだ」とごまかそうとするパターンもあるとか。
どちらにしても悪質です。

隠すのは絶対にNG

以前は警察が呼気検査を行なう段階で数値が出なければ立件できませんでした。
しかし悪質な飲酒運転に対応すべく、法律も変わってきています。Aさんの投稿は続きます。

「今は『アルコール発覚免脱罪』というのがあり、お店の人や同乗者によって運転手がお酒を飲んでいたことが証言される状況証拠でも、罪が成立するそうです」(Aさん)

小高「要は、自分が飲酒したことを隠そうとする行動そのものも罪に問われるということですね」

正式名称は「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱」といいます。交通事故などを起こした際に、アルコールや薬物の有無や程度を隠す行為をした場合に問われる罪で、12年以下の懲役に科せられるようです。

小高「結局隠そうとすると罪が余計に重くなるので。最初から正直に言った方がいい、ということですね」

「大丈夫」で終わらせない

今回逮捕された運転手の男は、取り調べに対して「ぶつかったことは間違いないが、相手が『大丈夫』と言ったのでその場から離れた」と容疑を一部否認しているようです。

小高「今って『大丈夫ひき逃げ』っていう言葉があるんです」

不注意で他人にぶつかってしまったら、慌てて車を降りてまずは『大丈夫ですか?』と確認することケースは多いと思います。
この時、ぶつかられた側は反射的に『大丈夫です』と答えてしまう人が多いのだとか。

小高「それで運転手が『大丈夫なんですね?じゃあよかったです。すみませんでした』って、そのまま去ってしまう。これも本当は駄目なんです」

たとえ相手が「大丈夫」と言っても、警察に届け出ないと救護義務違反となり、最悪の場合は免許取り消しになる恐れもあります。

つボイ「警察によると、相手方との接触や衝突がない事故の場合でも届け出る必要があるみたいです」

小高「例えば接近したことに相手がびっくりして転倒しただけでも、届け出なくちゃいけない。届け出た上で『これは別に大した事故じゃないね』っていうその判断は警察がするわけです」

つボイの経験談

過去に物損事故を起こした経験があると明かすつボイ。
駐車場でバックした際に、停まっていた車に少し当ててしまったそう。

つボイ「すぐに警察に電話して、相手の車のワイパーのところに連絡先を挟んでおいたんです」

警察と相手方と話した結果、100万円の賠償金が発生したそうですが、保険で賄うことができたとか。
そして点数に関しても「駐車場内で起こった事故で公道ではない」という理由から減点されなかったようです。

つボイ「事故にもいろんなケースがあるんです」

小高「そう、そこをしっかり吟味してくれるのが警察なんですよね。だからこそ警察に届け出る必要がある」

事故を起こした時は誰しも気が動転するもので、「なかったことにしたい」という意識が働きがちです。
だからこそ平常時からよく考えておくこと、「まずは警察に」という意識を持つことが大切です。
(吉村)
 

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