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すべての人が飲めるビール…構想9年、米で作ったビールが誕生! 

すべての人が飲めるビール…構想9年、米で作ったビールが誕生! 

5月13日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、三重県桑名市で生まれたビールの話題を取り上げました。ビールは麦芽をつかい酵母でアルコール発酵させたものが一般的です。このたび麦芽の代わりに米を使ったビールが誕生しました。どんなビールでしょうか。光山雄一朗アナウンサーがRICE HACK(ライスハック)の道口靖央さんに尋ねました。

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やさしい味わい

米で作ったビールはどんな味なのでしょう?

道口さん「普通のクラフトビールとはちょっと違った新しい味わいになっています。お米で作ることによって、お米に含まれるうま味成分が由来となったやさしい味わいになっています」

光山「事前に昨日の夜飲みましたが、おいしかったです。ビールののど越しはしっかりあって、麦芽が使われてない分、苦味は比較的抑えられていて、その分ちょっと甘さも感じられて、鼻を抜けていくときフルーティな感じがしました」

どういうきっかけで作ろうと考えたのでしょう?

道口さん「きっかけは2016年に利き酒師の資格を取得しました。この時に日本酒やお米の消費量が減っていることを知り、解決するにはなにかできないかと考えたことです」

作る上でのこだわりは?

道口さん「お米100%で作ることにこだわりました」

構想9年で実現

開発の難しさを振り返る道口さん。

道口さん「簡単に代替できるものではなくて、試行錯誤の繰り返しで、構想からほぼ9年かかりました。
まったく普通のビールと同じようには作れなくて、日本酒の蔵人として働かせていただいたこともあったので、日本酒の作り方とビールの作り方を融合したような作り方です。

普通のビールであれば教えていただけるところがありますが、作られてないものなので、自分で開拓するしかないので苦労しました」

食品ロス削減に貢献

道口さん「クラフトビールと同じような感じで酵母やホップの種類や原料を少し変えたりして、味わいの変化を出すことができます。
今は1種類ですが、今年中には5種類まで広げていきたいです」

気になるのは、原料となる米の高騰。その点について尋ねます。

道口さん「つらいタイミングだったのですが、原料も2倍になって、苦しい中ではあります。お米の確保はなんとかなっています。使用しているお米が精米のときに割れた破米と呼ばれているもので、一般に商品化できないものをビールにアップサイズすることでまかなっています」

食品ロス削減にも貢献していると言えそうです。

すべての人にビールを

米100パーセントということで、ビールには珍しく、ビーガン、グルテンフリー、アレルギー特定原材料28品目は不使用です。

道口さん「できるかぎり多くの方に飲んでいただきたいと思っています」

ビールの苦味が苦手な方にもいいですね。

道口さん「最初に出すものは多くの方が飲みやすくおいしいと感じられるものにしています」

どこで販売しているのでしょうか?

道口さん「今月から愛知県の卸業者に発売する予定で、そうすると東海エリアの飲食店さんのどこかで売ることができるかなと思っています。

キャンプファイアーというクラウドファンディングのサイトからだと、そのリターンとして確実にお送りできると思います」

お米で作ったビール、ぜひ一度飲んでみたいですね。
(みず)
 

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