ついにコカ・コーラが1本200円!その意外な歴史とは?

値上げの波はもはやとどまるところを知らず、以前の値段と比較してはついため息が漏れてしまう事も多いのではないでしょうか?そんな中、コカ・コーラボトラーズジャパンは、10月1日の出荷分から飲料など217品目を値上げすると発表しました。4月23日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、この値上げについて、つボイノリオがコーラ販売開始当初の話を交え、小高直子アナウンサーと榊原悠介アナウンサーと語りました。
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清涼飲料水のコカ・コーラが20円値上げされ、ペットボトルが1本200円の時代がやってくるようです。
現在、ペットボトル入りの「コカ・コーラ」500mlは税抜きで180円ですが、20円値上げされ200円に。「ジョージア・ブラック」は209円に引き上げとなるとのこと。
小高「原材料・資材・エネルギー価格、このあたりの負担がかなり大きくなってきたからということらしいです」
その他にも梱包や運搬にかかる経費など、流通に必要なあらゆるものが軒並み高くなってしまったことが要因とのこと。
つボイ「私は最近はお茶ばかり飲んでますけど、だいたい150円くらいです。これも上がるんでしょうか?」
小高「資材やエネルギーっていうところで考えると、一緒ですもんね」
飲料水は毎日の生活に欠かせないもの、それが値上げとなると日々の家計にもダメージです。「そういう時代か…」と肩を落とすつボイ。
瓶の時代
つボイ「今って瓶のコーラはいくらで売ってるんでしょうね?僕らが高校の時は50円やった」
小高「私の時は60円だった」
榊原「私はあまり飲んだことがないですね」
販売機ではまず見かけなくなった瓶のコカ・コーラ。ペットボトルの利便性や軽量性が注目されるようになってから、次第に瓶の販売機は減少していきました。
もともと販売当初は瓶で売られていましたが、環境負荷の低減と輸送コストの削減のためペットボトルへの移行が進められました。ペットボトルに比べて瓶は重いので、輸送時にCO2の排出量が増加する上に回収にもコストがかかるのです。
また、海外に比べて日本ではガラス瓶の再利用があまり普及していないため、リサイクルの観点からもペットボトルが主流となっているようです。
当時は不評
そんなコーラが初めて日本にやって来た時の思い出を語るつボイ。
つボイ「あの頃はサイダーくらいしかなかったんです。そこへアメリカからコカ・コーラという飲み物がやってくる!となって大騒ぎ」
ところが、コカ・コーラの日本上陸は一筋縄ではいかなかったとのこと。
つボイ「輸入することで自国の産業が危ぶまれるのではと、日本の飲料水メーカーが大反対していたんですよ」
当時は戦後復興のタイミングで、国内産業の活性化を奨励する動きが強くあったようです。そんな中でわざわざコカ・コーラを輸入する必要はないという意見が多く、販売は困難を極めたのだとか。
つボイ「その時は確かサイダーが一本35円くらいで、コーラが50円で販売されていたと思います」
なんとか輸入できたはいいものの、そんな状態での販売開始だったため、当時はさっぱり売れなかったそう。それが現在ではここまでメジャーな飲料になったと思うと、何だか感慨深いです。
もとは薬だった
そんな売れ行き不振を解消するためか、発売当初は駅前で無料で配っていたそうです。
つボイ「うちの親父なんかガ―ッと飲んで『何やこれ、煎じ薬か?』と言ってましたよ(笑)」
小高「もともとお薬を作る過程で誕生したっていうのは有名な話ですよね」
つボイ「そう、親父は正しかったというわけです」
そもそもはモルヒネ中毒の治療薬として開発されたというコーラですが、それがあまりに人気となったため、その後普通の飲料としての販売が始まったようです。
そんなきっかけで誕生し、紆余曲折を経て日本へ上陸した「コカ・コーラ」。
現在では世界中で愛される清涼飲料水の定番となりました。それが1本200円の時代になってきたかと思うと、時代の変化を感じざるを得ません。
(吉村)
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