バーチャルシンガーKAITOは、いま記念日ラッシュ
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「初音ミク」などのバーチャルシンガーには、それぞれ発売日などがあります。ファンの間ではそれらが「記念日」となり、その日になるとクリエイターが多くの楽曲が投稿されることもあります。2004年の「MEIKO」に次いで、2006年2月17日発売されたのが「KAITO」です。ちなみに続くバージョン「KAITO V3」は2013年2月15日に発売されています。通称「KAITO なんでもない日」にあたる16日に放送されたCBCラジオ『RADIO MIKU』では、パーソナリティの清水藍がKAITO楽曲をオンエアします。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くなんでもない日
番組オープニング楽曲は、世界最大規模のボカロ楽曲レーベル「KARENT(カレント)」より選曲した「邂逅、そして青」(kijima feat. KAITO)。2024年1月20日にニコニコ動画で公開された曲です。
「邂逅」とは「思いがけなく巡り会うこと」を意味します。
清水「KAITOと巡り会ったクリエイター、マスターの曲。いわゆるボーカロイドイメージソングだと感じますね。KAITOとクリエイターをつなぐ愛の歌、この曲を聴いていると共に過ごす様子、ぬくもり、会話が聞こえてくるような温かい曲なんです」
この曲の映像に登場するKAITOは眼鏡をかけており、その姿が良いと話す清水。
KAITOのサイズ感もちょうどよく、ぜひ一度見てほしいとオススメしました。
眠りにいざなうやさしい曲
クリエイターのkijimaさんが気になり、他にどんな楽曲を発表しているのか、ニコニコの投稿欄を調べてみたという清水。
IAや初音ミクの曲など、様々な楽曲を発表している中、「安眠KAITO部」というワードが気になったそう。
清水「年明けにKARENTから配信されていたアルバム『安眠KAITO部』だと。タイトル通り安眠にいざなう曲となっておりまして、kijimaさんが過去に発表した作品8曲をオルゴールアレンジ、KAITOのボーカルでカバーしたアルバムです」
このバージョンでは、KAITOの歌声も全く異なります。
kijimaさんによれば「優しいオルゴールと耳触りのいいKAITOの声。睡眠導入にもってこいです。人類よ、安眠の時間だ」とあり、「並々ならぬ熱意を感じた」と清水。
謎の「安眠KAITO部」とは?
曲のハッシュタグにもなっている「安眠KAITO部」が何なのか気になり、さらに調べてみた清水。
kijimaさんによると、「夜から深夜帯にしんみり聴き入るKAITO曲を投稿・発表する部活。たまに『安眠ではなく、永眠するところだった』とクレームが入る。タグ付けだけで参加できるので、常に部員募集中です」とのこと。
清水「なるほど、良きですね。おやすみソングとか、ボーカロイドに関しては様々なタグがニコニコ動画でついておりますが。KAITOのやわらかい…おそらく"SOFT"か"WHISPER"を使っているんじゃないかと思いますけど、本当に何でも対応してくれるKAITO兄さんはさすがだなと思いますね」
投稿前日に自薦リクエスト
2025年のKAITO 19th Anniversary記念曲は、「推定ラブソング」(あ子feat. KAITO)です。
実はKAITOには複数の記念日が存在しており、2月14日が誕生日=発売日(YAMAHA暦)、15日がV3の発売日、16日が「なんでもない日」、そして17日も発売日(クリプトン暦)。
これ以外にも複数の記念日が存在しています。
放送日である16日が「なんでもない日」と呼ばれているのは、誕生日の谷間の日だからだそうです。
清水「自薦リクエストが届きました」
この番組にも何度か出演している名古屋市在住のボカロP・MINO-Uさんが、この日、配信前日に先行オンエアを求めて「ブルーブルーム」(MINO-U feat. KAITO)のリクエストを送ってきたのです。
これまで「星空クロノグラフ 」などでMEIKOマスターとして知られていたMINO-Uさんですが、「ブルーブルーム」は非常にハードなサウンドとなり、カッコいいKAITO曲に仕上がりました。
(葉月智世)
番組紹介
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