広告中止騒動に巻き込まれた笑福亭鶴瓶。中西正男が「とばっちり」と信じる理由
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元タレントの中居正広さんによる女性トラブルのきっかけではないかと言われているバーベキューパーティ。先月25日、ここに落語家の笑福亭鶴瓶さんとタレントのヒロミさんが同席していたことを週刊誌が報じました。その後、鶴瓶さんをCMに起用していた企業が一時鶴瓶さんの出演動画広告などを削除しました。この措置に消費者などから批判が起こり、2月6日には企業が謝罪の上、広告を順次再開すると発表しました。2月7日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、芸能記者の中西正男さんがこの騒動について解説しました。聞き手は天野なな実と竹地祐治アナウンサーです。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く広告中止に向かった流れ
中居正広さんのトラブルに端を発し、フジテレビへはコンプライアンスやガバナンスに関する批判が相次ぎ、テレビ広告の差し止めなどが今なお続いています。
さらにパーティに同席していたタレントに加害の一因ではないかという疑惑の目が向けられるなど、騒動が拡大している状況となっています。
竹地「鶴瓶さんやヒロミさんは騒動に巻き込まれ、大変で気の毒」
中西「気の毒やし、鶴瓶さんに関して文春の記事が出てからいろんなことが起こって。あと、世の中のSNSなんかからネガティブなもんも含めて、いろんな声が鶴瓶さんに寄せられたり。
ホンマにこの流れって、あえて下世話な言葉を使うと、世の中のしょうもない流れがギュッと凝縮してる話やなと思うんですけどね」
SNSの問題点
中西「もちろん、中居正広さんと当該女性の間にどんなことがあって何が起こって、それをフジテレビがどう対応して、フジテレビの中に組織としてどんな問題があるのかないのか。
それはつまびらかにすべき領域やとは思うんですけども、それと同時に鶴瓶さんみたいに、普通の大人が普通に読んだら普通にわかるやろっていうことが書いてあるのに、それでもいらん余波が起きるこの世の中っていうのは何やなと思いますけどね」
フジテレビや企業への影響ばかりではありません。
この件に関して個人ジャーナリスト、インフルエンサー、一般人が自論を展開する動画をアップして視聴数を稼いでいます。
中には完全に雑誌の記事を基にした憶測だけで展開される暴論も見受けられます。
竹地「次の餌食というか獲物を探して、吊し上げるっていうことを繰り返していくみたいな。
それでYouTubeとかいろんなものがある意味、それをやることによってお金が入って来るみたいな状況があったりすると、本当に吊し上げられちゃったら後で消せないですもんね」
鶴瓶さんの美学
完全にとばっちりを受けてしまった鶴瓶さんですが、普段の言動から鶴瓶さんが一連のトラブルに関与しているはずがないと断じる中西さん。
中西「例えば、著名な方が亡くなってお葬式の取材に行くこともあるんですけど、そこで鶴瓶さんが弔問客として来はったら、基本的にお葬式の場ではコメントを出さはらへんのですよ」
葬儀とは、誰かが亡くなったことで、家族や友人たちが悲しんでいる場です。
中西「その場で自分が取材を受けてペラペラしゃべるなんていうのは格好の悪いことや、だから取材は俺は葬式の場では受けへんねん、というのがおありやそうなんですね。
だから、誰かが悲しんでるとか、誰かが嫌な思いをしてるとか、誰かが何かネガティブな感情があるっていう、根底にそんなもんがあるような話、あるような場の話は鶴瓶さんは基本的にしないというのがある」
これを中西さんは「鶴瓶さんの美学」と説明します。
トラブルへの対処
週刊誌報道が出た直後、鶴瓶さんはこの件についてコメントをすることはありませんでした。
しかし出演CMが公開停止されて以降、ラジオ番組や試写会の会見などで、あえて「バーベキュー」という言葉を口にすることが増えています。
中西「お葬式やないけど、もし鶴瓶さんが『バーベキュー』で何かネガティブな空気を感じてんねやったら、それを笑いにするなんてことは鶴瓶さんの美学からしても絶対にないはずなんですけどね。
ということは、逆にバーベキューが別におかしなもんでもなく、鶴瓶さんも何ら後ろ暗いことはないという証明やわなあというのが、僕ら取材してた者の感覚からしてもすごく思うんですけどね」
鶴瓶さんがトラブルに対して逃げるわけではなく、受け流して笑いに転化させたことについて、竹地は「一流の芸人」と感心しました。
(岡本)
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