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リニア開業は逆効果?人口が増え続ける名古屋市

リニア開業は逆効果?人口が増え続ける名古屋市

政令指定都市の中で横浜市、大阪市に次いで人口が多い名古屋市。昨年12月時点で人口は233万2千369人で過去最高を更新し、ここ20年以上増加し続けています。中でも女性にとって魅力的な就職先が比較的多く集まっていることで、現時点では20代女性の人口が転入超過世帯となっています。2月6日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、『現代ビジネス』(講談社)などの記事を基に、なぜ名古屋市の人口が増え続けているのかについて、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーがトークを展開しました。

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名古屋は地元愛が強め

最近は東京の人口一極集中が社会問題となっています。
若者が進学のために魅力の多い東京へ移り、また企業の本社の多くが都内にあるため、そのまま東京で就職というケースがほとんどです。

が、実は名古屋はそれに当てはまりません。
進学で名古屋市から離れても就職で戻ってくるケースは男女とも多いとのこと。
これは名古屋ならではの特徴のようです。

一方、北野によれば大阪の場合も地元の大学に進学し、就職もそのまま地元という人が多いようです。
しかし北野は「名古屋の方が地元愛が強いと思う」と続けます。

20代女性に人気

「名古屋は観光的な魅力が乏しい」と言われる一方で、北野は「住みやすい街」と番組では何度も語っています。当然ながら地元に暮らす方は長い間実感しているのかもしれません。

また名古屋の人口増加の原因として、この記事では「女性の就職先として人気の高いサービス業が比較的多い」と書かれているのですが、一説によるとアパレル系や美容系のサービス業自体活況だそうです。

また大手企業の工場が名古屋市周辺に集積していることもあり、就職口があるというのも大きなポイントです。

高齢化社会には不向き?

ただし、名古屋には今後人口減少や経済規模の縮小に転じるのではないかという説もあるそうです。

その理由のひとつは、20代女性の人口流入が進む一方、出産期にある年齢の流出が目立つこと。そのために出生数を押し下げて将来の人口減少を加速させるのではないかといわれています。

もうひとつの理由は、2027年以降に開業が予定されているリニア中央新幹線。

東京へわずか40分で行けるため名古屋からの流出が減るかと思いきや、逆に東京から名古屋に行って泊まる人が日帰りになってしまう人が増えてしまい、滞在してお金を落とす機会が減るかもしれないとも言われているのです。

また、日本全体が高齢化社会に向かっていく中で、名古屋の街づくりが高齢化社会に不向きとの指摘もあります。
名古屋といえば久屋大通、若宮大通といった大きな道路が知られていますが、高齢者にとって一気に渡るのが難しく、外に出るのが億劫になるのでは、というのがその理由。

ただ、北野は東京については物価や家賃が高いので、暮らすのには不向きと見ています。
最後は「都会でありながらゆったりした雰囲気もある名古屋は住みやすい」とまとめました。
(岡本)
 

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