兵庫県の中学生「カメムシの匂い」を芳香剤に!
読売テレビなどが報じたところによると、1月21日、兵庫県立大学附属中学校3年生の生徒6人が、強烈な悪臭を放つことで知られている「カメムシ」を芳香剤の原料にするという研究結果を発表しました。今後はこの成分を用いた芳香剤の製品化を目指すとしています。1月23日放送のCBCラジオ『戸井康成の木曜スクラッパー』では、戸井康成と小林美鈴がこのニュースを取り上げました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くいい匂いのカメムシ
生徒たちは、多種類のカメムシの中から「いい匂いのカメムシ」に絞って抽出したそうです。
小林「みんな同じ香りだと思ってました」
戸井「そうでしょう?」
このニュースに対してリスナーからはこんな反響も。
「強烈に臭いだけのカメムシでも、護身用のスプレーにできそうですけどね」
「研究所の研究者ではなく、中学生が授業の一環で考えたのが素晴らしいですね!」
戸井「本当にそうですよ。世の中の厄介者でもいいところがあるぞと。小林君にも必ずどこかいいところがある!」
小林「そうそう、老害の戸井さんにもいいところがある(笑)」
戸井「そう信じて生きていきます。お互いそう思いやって生きていこう」
金八先生が言いそうなことを中学生が考えている、と称える戸井。
カメムシを100匹以上捕まえて選別
生徒たちの研究は、兵庫県立大学の研究所や研究者の指導を受けながら、グループごとに探究学習を行う「プロジェクト学習」授業の一環だったとか。
嫌われ者のカメムシを何かの役に立てられないか、と考えて芳香剤にする発想にたどり着いたそうです。
戸井「賢い子たちは違うね!」
生徒たちは学校近くの林でカメムシを100匹以上捕まえ、その中から比較的匂いのいいカメムシであるエビイロカメムシとマツヘリカメムシを優先的に捕獲したそう。
小林「鼻が途中でおかしくなりそうですよね」
戸井「100匹以上捕まえたってことで。1匹ずつ嗅いだわけで。すごい勇気だし」
「罰ゲーム100回に相当する」と感想を述べる小林。
成分抽出にはアース製薬が協力
生徒たちの地道な探索の結果、それらのカメムシから甘い香りがすることが判明したそう。
戸井「とはいえ、カメムシでしょ?甘い香りがするとはいえ」
小林「それでもちょっと臭そうな感じがする」
この研究に協力したのは、隣接する赤穂市にある大手殺虫剤メーカー、アース製薬。体液だけを取り出すことで、カメムシのにおい成分を見事抽出することに成功したということです。
戸井「神様っているな!近所に世界のアース製薬の工場がある。協力のもと抽出に成功。だから一生懸命やっているこどもたちを、ちゃんと神様が見てくれていて、近くの大きな企業が手助けしてくれるわけですよ」
すでに容器などのイメージは完成していて、今後は「におい成分」をパウダーやゼリー状の商品などに合成することで芳香剤の製品化を目指すとしています。
小林「気になるねー、どんな香りか」
戸井「出たら買いたいね」
中学生たちのまっすぐな努力にエールを送る戸井でした。
(nachtm)