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中日・大野雄大投手、サカナクション「新宝島」と共に歩む復活の一歩

中日・大野雄大投手、サカナクション「新宝島」と共に歩む復活の一歩

毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、音楽好きで中日ドラゴンズビギナーの佐藤楠大アナウンサーが、普段は一部分しか聞かない選手の登場曲を深掘りして紹介しています。1月16日の放送では、中日・大野雄大投手の打席登場曲、サカナクションの「新宝島」を取り上げました。

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沢村賞投手の歩みと新たな挑戦

大野投手の登場曲というと、多くのファンはマウンド登場時に流れる、あいみょん「ハルノヒ」を思い浮かべるかもしれません。しかし、打席に向かう際には、サカナクションの「新宝島」が流れます。

この選曲の裏には、意外な物語が隠されていました。

2010年、佛教大学からドラフト1位で中日ドラゴンズに加入した大野投手。2020年には、沢村賞を獲得。しかし、その後は怪我に苦しむ時期が続きます。

迎えた2024年シーズン。待望の復帰を果たした大野投手は、4月に実に556日ぶりとなる白星を上げました。

2025年シーズンの復活を目指す、ドラゴンズのベテラン左腕です。

自主練で魅せた人柄

オフシーズンもナゴヤ球場で自主練を欠かさない大野投手の姿を、佐藤は取材で何度も目にする機会がありました。その中で特に印象に残っているのは、大野投手の明るい人柄だといいます。

ある肌寒い日のこと。いつもより多くの報道陣が集まっていた球場で、自主練習を始める前の大野投手が「今日は俺のために来てくれてありがとう!」と、茶目っ気たっぷりに声をかけてくれたそうです。その一言で、張り詰めていた空気がパッと明るくなったことを、佐藤はよく覚えているといいます。

ベテランでありながら、このようにチームのムードメーカーとしての一面も持ち合わせている投手です。

「新宝島」との出会い

移動中に、サカナクションをよく聴いているという大野投手。
「新宝島」を打席登場曲に選んだ理由を尋ねた佐藤に、大野投手はこう答えてくれたそうです。

「特に『新宝島』は、メロディーがいいんです。曲調がバッターボックスに向かうときに盛り上がるし、皆さんが知っている曲だから、場内も盛り上がるからいいよね」

実は、この楽曲との出会いには、チームメイトとの思い出も関係していました。

以前ドラゴンズに在籍していたソロイ・アルモンテ選手が「新宝島」を登場曲として使用していた時期があり、その頃から「あっ、この曲いいな」と感じていたそう。

しかし、現役選手との楽曲の重複を避けたいという配慮から、アルモンテ選手の退団後まで使用を待ったという、大野投手ならではの気遣いがあったといいます。

楽曲が紡ぐストーリー

ふたりの高校生漫画家を描く『バクマン。』の映画主題歌として書き下ろされた「新宝島」。特徴的なのは、随所に現れる「描く」というワードです。

漫画家を目指す若者たちの物語に寄り添う情熱が、歌詞に込められています。

印象的なイントロから始まり、徐々にテンポを上げていくドラムのリズムが、聞き手の高揚感を煽ります。

Aメロとサビの繰り返しというシンプルな構成で覚えやすく、まさに「一度聴いたら頭から離れない」一曲。

覚えやすく盛り上がるメロディ、観客と一体感を作り出せる、登場曲にピッタリな一曲です。

2025年シーズンへの期待

佐藤が特に注目したのは、サビ前に登場する「次と その次と その次と」「次も その次も その次も」という印象的なフレーズです。

この繰り返しがパワーを溜めていき、最も盛り上がるサビでそのパワーを一気に解放するような雰囲気を持つ楽曲構成。そこには、現在のドラゴンズの姿と重なる部分があると、佐藤は感じているといいます。

3年連続で最下位に沈んだチーム。しかし、「次と その次と その次」には、「新宝島」のサビのような盛り上がる未来、輝かしい2025年シーズンが待っているはずです。

大野投手もまた、この未来を牽引してくれる。佐藤はこんな風に期待しているそうです。

コーナーの最後に、大野雄大投手の打席登場曲、サカナクションの「新宝島」をオンエアしました。
(minto)
 

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