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なぜ?ペットボトルが丸形から角形に変わってきている

なぜ?ペットボトルが丸形から角形に変わってきている

ペットボトルの形といえば円柱形を浮かべる方が多いと思います。ところが最近、飲料メーカーの間で、円柱形から角柱形のスリムボトルに変更する動きが広がっています。なぜ形を変える動きが生まれているのでしょうか?1月16日の『CBCラジオ #プラス!』では、CBCアナウンサー永岡歩とつボイノリオが朝日新聞の記事を基にトークを展開しました。

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角形に変更する理由は

底が丸形のペットボトルの形を四角形にする理由は一体なんでしょうか?

山本「カバンに収納する時、四角の方がちょっとなんか収納しやすさあるかなって」

目的は山本の予想と同じです。角形に変える理由は、効率的に運べるようにするため。

段ボールに入れてペットボトルを輸送する際、丸形だと無駄なスペースが生まれてしまいます。
しかし四角くすることで隙間を減らし、使用する段ボールを小さくすることが可能です。
そうしてダンボールを小さくすることができれば、トラック1台に詰める量が増えます。

実際に丸形ではトラックに詰める数が35箱だったのが、角形の場合は45箱に増えます。
このように角形にすることで、同時に運べる量を増やすことができます。

その背景には

この動きの背景には物流業界の「2024年問題」が影響しています。

トラックドライバーの残業時間が規制され、さらになり手不足で輸送能力の低下が懸念されています。
実際に、2022年から2030年までに国内の運転手の人数が23%減る見込みです。

そこで一度の輸送で数多く運べるよう、角形の導入が進められているのです。

つボイ「運転手さんの事情が、こういうペットボトルの形状にまで及んでいくわけですか」

元々は角形が採用されていた!

日本のペットボトルは丸形が主流ですが、実はもともとは角形が使われていました。

ペットボトルのお茶や果汁飲料は高温で殺菌した状態で充填します。
そこから冷えた時に中身が圧縮されるので、その圧力に耐えられる角形ボトルがもともとは使われていたのです。

ただ近年は常温で無菌充填できる技術が普及し、強度に配慮する必要がなくなりました。
さらに角形よりも丸形の方がデザインも入れやすいとか。

永岡「例えばいま私の持ってる水ですけども、ただの丸じゃなく、ちょっと横に線が入っていたりとか、波打つ形状が入っていたりとか」

デザイン性の高さから丸形が一気に広がったそうです。

つボイ、両方の良さを持つ形を提案

丸型はデザイン性に優れているが運搬に不向き。
角型は運搬に向いた形だけど見た目での売れ行きが下がる可能性がある。

このふたつのいい所だけを取り入れた形をつボイが提案しました。

それが正六角形。
「ハニカム構造」と言って、ハチの巣の構造です。隙間なく詰めることができ、構造的にも強度があります。

つボイ「四角と丸の間を取ってるような形で、しかも物理的にもいい」

永岡「ハマりよく、ブロック感覚でダンボールに詰められるし」

近い将来、もしかすると正六角形のペットボトルが普及しているかもしれません。
(ランチョンマット先輩)
 

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