床屋と歯医者と階段と。高校生パーソナリティ・たっちゃんの不器用な青春
CBCラジオ『たっちゃん部』は、愛知・岐阜・三重の3県の高校生たちによるラジオ番組コンテスト「トーク甲子園2024」優勝者にして現役高校2年生のたっちゃんが、「たっちゃん部」部長として自由気ままに活動する放課後青春バラエティ番組です。2025年初となる1月7日の放送では、たっちゃんが常日頃から「こういう時間は早く過ぎ去ってほしい」と思っていることについて語りました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く床屋で悩む表情選び
たっちゃんが最も「早く終わってほしい」と感じるのは、床屋さんでの時間です。
特に会話好きな床屋さんというわけではないため、淡々と髪を切ってもらえるものの、大きな鏡に映る自分の顔と向き合わなければならない時間が、特に居心地が悪いと感じています。
たっちゃんの悩みは「表情」にあります。真顔でいると「不満があるのかな」と思われそうで気になり、かといって常にニコニコしているのも気恥ずかしい。
変な表情をしてプロの手元を狂わせてしまうのも怖いため、結局は目を閉じたままになってしまっています。
「この時、どういう顔をしたらいいんだろう」。これが、たっちゃんがいつも床屋で感じる悩みです。
生殺与奪に隠れた仕組み
また、たっちゃんは髪を切られている時に眠ることもできません。
知らない人がハサミを持ち、自分は身動きが取れない状況に置かれている。つまり「生殺与奪の権を握られている」状況です。
我々人間は、理容師さんが自分たちに牙を向けてくるとは考えずに暮らしています。
これは、お金のやり取りや社会的な関係性があってこそ成り立っている仕組みですが、たっちゃんはこれが当たり前になっていること自体に感謝すべきだと感じ、人間社会のすごさを実感しているのです。
社会を支える人々への感謝
たっちゃんは、公共交通機関についても同じような考えを持っています。
見ず知らずの人に何十キロもの移動や運転を委ねてしまっている状況で、運転手の気まぐれな運転が大事故につながる可能性もある中、日本の電車やバスは正確な運行を保っています。
社会の仕組みと、それを支えている人々の存在のありがたさを、日々実感しながら過ごしているたっちゃんです。
歯医者で妄想が暴走
たっちゃんは床屋と同様に、歯医者に行く時も強い緊張を感じています。
椅子に寝かされ、身動きが取れない状態。さらに顔に布をかけられ、上から強い光を当てられ、周りの状況が全く見えない状態になります。
こんな時、たっちゃんはこんなことを考えてしまいます。
「もしかして、歯科衛生士さんがめちゃくちゃ変顔しても気づけねえな」
これを考え付いてしまってから、たっちゃんは歯医者さんに行くたびに「今、変顔をしているかも。どうしようめちゃくちゃ面白かったら、俺めっちゃ損してるじゃん」という考えから離れられなくなっています。
それでも最終的には「虫歯がなくて良かった」と安堵して帰路に着いています。
悲しいとき
りっぱなドジっ子のたっちゃんは、何もないところでつまずくことがたびたびあります。
そんな時、誰かが少しでもリアクションをしてくれれば「なんかいいか。転びがいがあったな」と感じられるのですが、問題は誰もいない時。
転んでオーバーリアクションをしてしまった後で「あっ、誰もいない。くそ!完全に転び損じゃねえかよ、このやろう」と悔しさが込み上げてきてしまいます。
そして、さらにつらいのは、学校の階段でぞろぞろ並んで歩いている時に転んだにもかかわらず、全員から無視された時。
たっちゃん「誰かはクスっとでもいいから、『はぁ?』でもいいからリアクションしてくれよ。冷たい、人の心は怖い。『大丈夫?』じゃなくても『なんじゃこいつ』でもいいんで」
何らかのリアクションが欲しいと思ってしまうのは自分の傲慢なのだろうか、と自問自答するたっちゃんでした。
(minto)